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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/04/01 |
JAN | 9784101001586 |
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)
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商品レビュー
4.1
378件のお客様レビュー
明かされた『世界の終り』という物語の秘密に、読者は声をあげて驚愕するだろうか、それとも分かっていたと無言で頷くだろうか。私は後者であったのだが、それでも面白さに衰えはなく、むしろ答え合わせに正解したような満足感があった。 微かな繋がりを見せる二つの世界の姿は、言うまでもなく美しい...
明かされた『世界の終り』という物語の秘密に、読者は声をあげて驚愕するだろうか、それとも分かっていたと無言で頷くだろうか。私は後者であったのだが、それでも面白さに衰えはなく、むしろ答え合わせに正解したような満足感があった。 微かな繋がりを見せる二つの世界の姿は、言うまでもなく美しい。特に「僕」が手風琴を探り探り扱いながら失った記憶の中にコードを見つけ、『ダニー・ボーイ』に引いた場面には心打たれる。 もしも自分の意識が24時間と少しで消えてしまうとしたら、私は何をするだろう。 本を読んで過ごすと答えられたら幸せだろうなのだろうが、きっと「私」と同じくやるべきことは山ほどあるのに、やりたいことが思いつくことはないだろうと思えた。 絶望的な展開が続いても切ない気持ちになることはなかった。それは主に「私」と太った女のやり取りのおかげだろう。どこかコミカルでありつつも、たびたび太った女が見せる官能的な言動にどきりとさせられる。彼女に対する「私」の反応も、淡々としていつつもありきたりなものではなく、読み応えがあった。 『世界の終り』と『ハードボイルド・ワンダーランド』の関係は、私たち読者自身が認識している世界すら本当に存在しているものなのかと、疑問を抱かせる。もしかすると、我々読者の肉体はコールドスリープ状態でどこかに保存されており、その自分が見ている意識の世界が今居る世界なのではないか、と。 幻想的な物語と、その中に隠されている哲学的なテーマ。ミステリーを好む私だが、たまにはこういった作品を読んでいるものいいものだと感じた。 読み終えてまず思ったことだが、脱線がここまで楽しみな小説を読むのは初めてで、これが村上春樹氏かと唸りながら奥歯を噛み締めた。しかし、登場人物たちの会話で比喩表現を使われることも少なくないため、複雑な物語を理解し尽くすことができずもどかしくなる。具体的にはシャップリングの原理を「私」に説明する博士の辺りがそれで、難解な専門用語の羅列に独特な比喩にたちまち混乱し、1ページ読むごとに眉間のシワを揉むことになった。 とはいえ、村上氏の独創的な物語に身を浸す快感を体験できたのは、本作を読んだからこそだ。名作とされる『ノルウェイの森』もいずれは読んでみたいものである。
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おもしろかった。村上春樹さんの作品はいつも"?"で終わることが多いのだけど、今回はついていけました。 「世界の終り」って結局、「わたし」の意識の中の世界のことでいいのかな?と思いながら読み、それが正解なのかどうかもわからないまま終わってしまった。 読んだ本の感...
おもしろかった。村上春樹さんの作品はいつも"?"で終わることが多いのだけど、今回はついていけました。 「世界の終り」って結局、「わたし」の意識の中の世界のことでいいのかな?と思いながら読み、それが正解なのかどうかもわからないまま終わってしまった。 読んだ本の感想を誰かと言い合うとかしたいと思ったことないけれど、この本に関しては読んだことがある人と話しあってみたいと思いました。
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「僕」と一緒にダニーボーイを 「私」と一緒にボブディランを 聴きながら幸せな読書時間 図書室で ダニーボーイの音が蘇るシーンでは 涙が出ました パラレル、SF、ホラー・・・ あらゆる要素がギュッと凝縮された 最高の一冊でした
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