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室生犀星自選 室生犀星詩集 岩波文庫
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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2004/07/20
JAN 9784003106624

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2026/01/05

室生犀星の詩集ですね。 自選の詩が二百十四篇収められています。 何れも短い詩ですね。 『人のこころにどのようにして文学作品がしみて行くかに原因があって、それをきわめることは出来ないことである。人のこころの捉える文学というほど、微をつくしたものはない。しかも作者のねがいは何時もここ...

室生犀星の詩集ですね。 自選の詩が二百十四篇収められています。 何れも短い詩ですね。 『人のこころにどのようにして文学作品がしみて行くかに原因があって、それをきわめることは出来ないことである。人のこころの捉える文学というほど、微をつくしたものはない。しかも作者のねがいは何時もここにあるのである。』と、あとがきに記されています。作者は、詩集に出すときに再考を施しがちになるが、室生犀星はそれをしない。始めに出した時の作品に、読者が思い入れをするからだと、犀星は考えるからだ!       「愛猫」  抱かれてねむり落ちしは  なやめる猫のひるすぎ  ややありて金のひとみをひらき  ものうげに散りゆくものを映したり  葉のおもてにはひかりなく  おうしいつくし 法師蝉  気みぢかに啼き立つる賑はしさも  はたとばかりに止みたり  抱ける猫をそと置けば  なやみに堪えずふところにかへりて  いとも静かにまた眠りゆく      「春の雪」  雪のふる日は  くだらない人々の心も  また喧ましい子供らも静まると見える  みなだまつてゐる  雪のふりつもるおとを聴いてゐる  梢からは  あたたかい音がする  羽音のやうに柔らかい音である  私は机にむかつてゐる  降ってはつもりつもつては降る  はげしい雪をながめて居れば  自分で降りながら喜んでゐるやうだ  決してさむくはない日  この美しい白鳥のむらがりは  私の窓をうづめてたはむれる     「雪降虫のうた」  雪のふる前  雪のふつたあと  朝  ひるすぎのはれま  雪降虫が上になり  下にまひ  こんなにさむいのに  どこからあつまつて来るのでせう  みぢかい冬の日の中で遊んでゐます。  北国では米つき虫といひ  太郎や米つけ  次郎にはいふなといふ子供のうたがある。  日がかげると  雪降虫はどこかにかくれてしまひ  さびしい雪がふつて来ます。   (雪降虫は、綿虫のことのようです。北国では綿毛のような虫が群れをなして飛ぶそうです。)  自然を愛した孤高の詩人が、人間くささを醸し出しながらしみじみと謳えあげた詩には味わいが深いですね(=゚ω゚=)

Posted by ブクログ

2025/02/06

最初に室生犀星の小説作品を数篇読んだ時は、特に感動はなく優れた作品とも思わなかったが、詩集を読んで、やはりこの人は小説家ではなく「詩人」なんだと思った。自然の植物や動物に対する犀星の優しい眼差しが感じられ、心に沁みた。 「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」と...

最初に室生犀星の小説作品を数篇読んだ時は、特に感動はなく優れた作品とも思わなかったが、詩集を読んで、やはりこの人は小説家ではなく「詩人」なんだと思った。自然の植物や動物に対する犀星の優しい眼差しが感じられ、心に沁みた。 「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」というフレーズはあまりに有名なので知っていたが、ただの望郷の詩だと思っていた。しかし、自伝的小説を読んだおかげで、作者の不遇の少年時代や故郷に対する複雑な想いが背景にあることがわかってよかった。

Posted by ブクログ

2024/03/04

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」 そのワンフレーズしか知らない状態で手に取った。 生い立ちは辛いものだった。 生まれてすぐ養子に出され、本当の母親を知らぬまま育った。 文学に興味をひかれて状況するも、生活は困難で。 そんな中、沢山の作品を残した。 『小景異情』 その1の、「白...

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」 そのワンフレーズしか知らない状態で手に取った。 生い立ちは辛いものだった。 生まれてすぐ養子に出され、本当の母親を知らぬまま育った。 文学に興味をひかれて状況するも、生活は困難で。 そんな中、沢山の作品を残した。 『小景異情』 その1の、「白魚はさびしや」の1行目からやられた。 何という感性! 白魚のその黒い目がしおらしいと犀星は言う。 それを、一人寂しく外で昼食をとる自分の余所余所しさと重ねている。 そわそわと身の置き場のない感じか? そこへ、聞きたくもない雀が鳴いている。 悲哀そのものだ。 その2の1行目が、あの有名な「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」だ。 憧れて上京したものの生活は苦しくて、また故郷へと帰る。 そしてまた上京…ということを繰り返したのだという。 そのことを知ってから読むと、これまでとは全く違った印象が。 以前は、もう長いこと帰っていない遠い故郷(金沢)に恋い焦がれて、東京で歌ったのだと思っていた。 でも違うんじゃないか。 己のように上京と帰郷を繰り返すのではなく、東京でしっかり暮らしを営んでこそ、本当に故郷を遠く懐かしく思えるものだと歌っているのではないか。 心の中では、もはや東京も故郷も遠く、孤独や辛さを感じる。 「うらぶれて異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ」 『砂山の雨』 「砂山に雨の消えゆく音 草もしんしん 海もしんしん」 「砂山に埋め去るものは君が名か」 「いそ草むらはうれひの巣 かもめのたまご孵らずして あかるき中にくさりけり」 失恋を歌っているのかしら??? 砂山がどんどん雨を吸い込んでいく様。 君の名前も砂山に吸い込まれてゆく。 草も海もしんしんと、雨が打ち付け吸い込まれてゆく。 寂しさや虚しさを感じる。 愁いの巣にあるカモメの卵は、孵る前に腐ってしまう。 成し遂げられなかった思いの悲しみを感じる。 『時無草』 時無草・・・"室生犀星記念館に問い合わせるも、植物の固有名ではなく、犀星のイメージによるもの"との資料発見。 どんな野草をイメージして歌われたのだろう。 「秋のひかりにみどりぐむ ときなし草は摘みたまふな やさしく日南(ひなた)にのびてゆくみどり そのゆめもつめたく ひかりは水のほとりにしずみたり ともよ ひそかにみどりぐむ ときなし草はあはれ深ければ そのしろき指もふれたまふな」 不思議な詩だな。 とても美しく繊細だ。 友人の萩原朔太郎も同じく"時無草"という言葉を詩に使っているとのこと。 二人の間で使われていた造語なのかしら。 静かで、繊細で、孤独で。 そんな詩が多かったかな。 犀星の目線は、心の内から季節ごとの風景にも及び、それらはとても美しい表現で言葉にされている。 小さき命や自然への情愛を感じることが出来た。 そして胸を捕まれる。 「白魚はさびしや」 「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」(小景異情より) 「したたり止まぬ日のひかり うつうつまはる水ぐるま」(寂しき春より) 「うららかに声は桜にむすびつき 桜すんすん伸びゆけり」(桜と雲雀より) 「秋のひかりにみどりぐむ」(時無草より) 「いま哀しみはびろうどのごとく もの静かにもおとなひきたり われと和みとけゆけり」(遠くよりのぶるものより) 「抱かれてねむり落ちしは なやめる猫のひるすぎ」(愛猫より) 「わが手にしたたるものは孤独なり」(都にのぼりてより) 上記のように、好きなフレーズを揚げだしたらキリがない。 好きな詩も沢山だ。 『小景異情』『ふるさと』『桜と雲雀』『時無草』『春の寺』『こころ』『女人に対する言葉』『心』『海』(P139)『日々の思ひ』『茶の花』『家族』『家庭』『垣なき道』『あひたきひと』『いづこに』 等々。 大切な1冊になった。

Posted by ブクログ