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15歳の日本語上達法 15歳の寺子屋
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/01/25 |
JAN | 9784062160094 |
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15歳の日本語上達法
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『15歳の日本語上達法』 著者 金田一秀穂 講談社 2010年 この本は日本語学者である金田一秀穂さんが15歳の少年少女に向けて日本語に関するあれこれを語ったものである。 本書は日本語というのはどういうものか、そもそもの言語の成り立ちそして日本語をうまく扱うためにはどうすれば...
『15歳の日本語上達法』 著者 金田一秀穂 講談社 2010年 この本は日本語学者である金田一秀穂さんが15歳の少年少女に向けて日本語に関するあれこれを語ったものである。 本書は日本語というのはどういうものか、そもそもの言語の成り立ちそして日本語をうまく扱うためにはどうすればいいのかなどが書かれている。 この本では国語力と日本語力を分けているところがポイントである。著者にとって国語力とは言葉を覚えるものであり、いわゆるお受験的なものを想像されている。それに対して日本語力というのは言葉で考えるということに重きを置いており、ある知識とある知識を言語として整理し、別の考え方を作り上げていくという過程が日本語力の真髄であると書いてある。 そしてそのような日本語力を培っていく方法を3つ紹介している。 1つ目が外国語を身につけようということ。なぜなら外国語を身につけることで、その国の言語を通した見方が身につけられるということできるからだ 2つ目が古典と言われる名作に挑戦することである。そうすることでどの時代でも通用する「ホンモノ」を獲得できるからである。 3つ目が目にしたものをなるべく正確な言葉で表現するよう努めることである。そもそも言葉には情報を正確に伝える機能と自分の気持ちを表現する機能がある。著者曰く国語では得てして後者が重視されがちであるが、前者も鍛えておかないとそれが必要な場面で苦労してしまう。なので、目にしたものをなるべく正確な言葉で表現する必要性があるということである。鍛え方は簡単で、目にしたものをたとえ、たとえば照明のリモコンだったらボタンが10個ある、ボタンの大きさはそれぞれ違う、よく使うボタンは大きくしている…など観察記録のように個人的な感想は一切抜きにして書いていくことである。 最後に個人的に面白いと思った箇所を引用する 彼らが最も大切にしていたのは「お互いに一緒に生きていこう」という認識だったというんですね。 これは、とても魅力的な仮説です。この説が正しければ、言葉は本来、人と人とが仲良くするための「平和の道具」として生まれたことになります ぼくたち人間は、言葉を通じて世界とつながっています。 それはまた、僕たちが常に世界とワンクッション置いてしかつながれないということでもあります。僕たちは「刺身」とつながることはできても、そのもの自体と直接つながること、直接、向き合うことは永久に不可能です
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言葉とどう向き合って生きて行くか?ということは、人が生きて行く上でどれほど重要なことであるのかがよくわかる。たしかにそうだよなと感じる良書です。
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言葉について、国語力とは違って「言葉で考える」ということについて、たっぷりと書かれた本。とても読みやすくて、1時間あれば読み切れる。 言葉は日常では会話など伝え合うことに使うことが多く感じるが、実は自分の中で考えるために必要で、言葉が無ければ思うことや感じることも出来ないこと。...
言葉について、国語力とは違って「言葉で考える」ということについて、たっぷりと書かれた本。とても読みやすくて、1時間あれば読み切れる。 言葉は日常では会話など伝え合うことに使うことが多く感じるが、実は自分の中で考えるために必要で、言葉が無ければ思うことや感じることも出来ないこと。例で挙げた、アメリカ人は肩がこらないというのも面白いなと思った。言葉はその文化や時代が背景にあるのだと気付かされる。 でも、言葉では足らないもの、言葉以上に表現できるものもあるということも納得。方言の手紙や外国の音楽、意味は全て分からないのに心を打つものがあり、そんな「心のこもった言葉こそが、本当に美しく、正しい日本語なのではないか。」というまとめは、とても共感できた。 俵万智さんのサラダ記念日の例も、たった1行の短い文で読者の想像力を掻き立てる力があることを、説明を聞いて初めて感じた。そう見ると、短歌ってすごい!文章ってすごい! 最後に、「日本語が上達するための三つの方法」が書かれていて覚えておきたいのでメモ。 ①外国語を身につけよう、外国で過ごしてみよう ②古典にアタックしてみよう ③目にしたものを言葉にしてみよう 個人的には②が1番興味があった。「ホンモノ」が分かる感受性を養うためにも…本当にそう思う!文学も音楽も芸能も、何百年も前に作られたものが今でも人を感動させられるって、本当にすごいと思う。阿波踊りもそうなるのかなー。
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