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駅路/最後の自画像
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/12/01 |
JAN | 9784103204381 |
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
松本清張の「駅路」が こんなドラマになるとは! と、読みながら、驚き、感心してしまった。 原作にはなかった、女性の気持ち。 折々に挟まれるゴーギャンと絵画、 そこに含まれる登場人物たちの心。 この感情の揺れは、清張さんには描けないのではないだろうか。 残酷ラストシーンも、絵...
松本清張の「駅路」が こんなドラマになるとは! と、読みながら、驚き、感心してしまった。 原作にはなかった、女性の気持ち。 折々に挟まれるゴーギャンと絵画、 そこに含まれる登場人物たちの心。 この感情の揺れは、清張さんには描けないのではないだろうか。 残酷ラストシーンも、絵画とともに 胸に残像として残った。 他の清張作品も向田邦子脚色で、もっともっと 観たかった。とても残念。
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※このレビューにはネタバレを含みます
松本清張(1909~1992)と向田邦子(1929~1981)、この2人が出会い、たった1本だけ手を携えた作品「駅路/最後の自画像」。昭和32「点と線」、昭和33「ゼロの焦点」、昭和35「砂の器」「駅路」。短編「駅路」の向田邦子さんの脚色によるテレビドラマ化「最後の自画像」(昭和52)。脚色を嫌った脚本家、向田邦子が大胆に脚色した作品の背景がここに記されています。なお、松本清張が直木賞の選考委員を辞した次の回に、向田邦子は直木賞を受賞しています。 昭和35年、サンデー毎日に掲載された松本清張の「駅路」。当時は停年が55歳でした。その「駅路」を昭和52年に向田邦子が脚色した脚本「最後の自画像」。原作も脚本も共に味わい深いです。私は脚本の方が好みですw。
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松本清張原作の駅路では、男性側の価値観のみで、女は何の感情もない、男側の動機としてだけの役割で添え物。であるのを、向田邦子がドラマとしてシナリオ化する時に、女サイドの感情のうねりを付け足して、女性側に命を吹きかけた。というのが、並べてあるのでよく分かります。 あと新米刑事も、原作...
松本清張原作の駅路では、男性側の価値観のみで、女は何の感情もない、男側の動機としてだけの役割で添え物。であるのを、向田邦子がドラマとしてシナリオ化する時に、女サイドの感情のうねりを付け足して、女性側に命を吹きかけた。というのが、並べてあるのでよく分かります。 あと新米刑事も、原作ではベテラン刑事のベテランたるやり手ぷりを際立たせる役割でしかないのを、ドラマではもうちょっとあっけらかんとしていて、妻とか子供とか、まだ誰に対しても責任のない若さを際立たせている。 今この話をドラマにするなら、男と女の立場が入れ替わってそーだ(≧∇≦)
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