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駅路/最後の自画像
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2009/12/01 |
| JAN | 9784103204381 |
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駅路/最後の自画像
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
松本清張・向田邦子『駅路/最後の自画像』(2009年12月刊)を読みました。先日出かけた「神田古本まつり」。古本の出店をのぞきながら神保町をぶらぶら。そのときに本書と目が合って手に取った次第です。お二人の組合せが意外です。 松本清張の『駅路』は何度か読んでいます。私のような...
松本清張・向田邦子『駅路/最後の自画像』(2009年12月刊)を読みました。先日出かけた「神田古本まつり」。古本の出店をのぞきながら神保町をぶらぶら。そのときに本書と目が合って手に取った次第です。お二人の組合せが意外です。 松本清張の『駅路』は何度か読んでいます。私のような世代には身につまされる短編小説です。一方、『最後の自画像』って何だろう?そう思いながら本書のページを開きます。向田邦子が1977年に『駅路』を原作にして書いたドラマ脚本なんですね。本書はこの2作品を真ん中に、冒頭に当時のプロデューサー・近藤晋が語る思い出『清張先生と「駅路」のドラマ化、向田さんのこと』、末尾に烏兎沼佳代さんの解説『向田邦子とドラマ「最後の自画像」』を配置しています。思い出と解説を読みながら、原作と脚本を対比して味わうとたいへん面白い。興味がつきません。 『駅路』は1960年の作品ですが、時代背景は変われど、今読んでも心に響きます。主人公は銀行の営業部長を定年退職した人物。律儀な努力で勤め上げ、普通以上の地位と収入を獲得していました。第二の人生の出発に自由を求めます。主人公の失踪事件捜査にあたる年配刑事の言葉が印象的です。「・・・人間だれしも、長い苦労の末、人生の終点に近い駅路に来たとき、はじめて自分の、自由というものを取り戻したいのではないかね」。結末は、自由を取り戻しつつある主人公の、明るい歩みであってほしかった。それじゃあ清張作品ではなくなるかな?以前読んだ時にそんなことを思ったりしたのを覚えています。 向田邦子の脚本『最後の最後の自画像』は1977年の作品。人生の「駅路」に立つ「男性の物語」は原作ほぼそのままに、原作では背景にあった「女性の物語」をクローズアップしています。物語を彩る「ゴーギャンの絵」をより鮮明な光源にしたり。原作にはない重要な人物や仕掛けを設定したり。劇的で緊張感あふれる場面を数多く盛り込んでいます。著者ならではの視点で大胆に脚色しているように感じます。 まるで「松本清張vs向田邦子」のようです。いい意味でですが。冒頭の思い出や巻末の解説を読むとなおさらそう感じます。向田邦子の脚本を読んだ松本清張の第一声が「いやあ、面白かったよ」。そう言った直後に「ニヤッと微笑んだ」といいます。そしてドラマに出演した松本清張は、原作にはない重要な登場人物「小松便利堂の老主人」を嬉々として演じたのです。それも「恍惚の人」のような設定になりきって。向田邦子が清張が演じることを前提に創作した人物だといいます。清張が向田に「自由におやりなさい」と言ったらしい。名前といい役柄といい。何だかいいですね。 烏兎沼佳代さんの解説には、向田邦子がこの脚本を執筆する背景や過程が詳しく描かれています。あまり脚色しない向田邦子がこの原作を手にしたとき、脚本を書きたいと強く思ったであろう「三つの理由」を推論しています。自ら「駅路」に立っていた状況、原作の登場人物への想い、ドラマ化の大きな魅力、この三つ。そして『最後の自画像構想メモ』を丁寧に分析していて、脚色のプロセスがよくわかります。へぇ〜そうなんだ。と思いながら、何度も読み返してしまいます。 テレビドラマの原作者にして出演者、脚本家として出会った二人。『駅路』から『最後の自画像』が生まれました。「松本清張が直木省の選考委員を辞した次の回に向田邦子は直木賞を受賞した。文豪と天才とは文壇ではすれちがってしまった」のです。 いしだあゆみ主演のドラマ『最後の自画像』を観てみたい。1977年に放送されたものだけど、アーカイブにあるかな?探してみようと思います。
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松本清張の「駅路」が こんなドラマになるとは! と、読みながら、驚き、感心してしまった。 原作にはなかった、女性の気持ち。 折々に挟まれるゴーギャンと絵画、 そこに含まれる登場人物たちの心。 この感情の揺れは、清張さんには描けないのではないだろうか。 残酷ラストシーンも、絵...
松本清張の「駅路」が こんなドラマになるとは! と、読みながら、驚き、感心してしまった。 原作にはなかった、女性の気持ち。 折々に挟まれるゴーギャンと絵画、 そこに含まれる登場人物たちの心。 この感情の揺れは、清張さんには描けないのではないだろうか。 残酷ラストシーンも、絵画とともに 胸に残像として残った。 他の清張作品も向田邦子脚色で、もっともっと 観たかった。とても残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
松本清張(1909~1992)と向田邦子(1929~1981)、この2人が出会い、たった1本だけ手を携えた作品「駅路/最後の自画像」。昭和32「点と線」、昭和33「ゼロの焦点」、昭和35「砂の器」「駅路」。短編「駅路」の向田邦子さんの脚色によるテレビドラマ化「最後の自画像」(昭和52)。脚色を嫌った脚本家、向田邦子が大胆に脚色した作品の背景がここに記されています。なお、松本清張が直木賞の選考委員を辞した次の回に、向田邦子は直木賞を受賞しています。 昭和35年、サンデー毎日に掲載された松本清張の「駅路」。当時は停年が55歳でした。その「駅路」を昭和52年に向田邦子が脚色した脚本「最後の自画像」。原作も脚本も共に味わい深いです。私は脚本の方が好みですw。
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