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ヴァインランド 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-11
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2009/12/11 |
| JAN | 9784309709635 |
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ヴァインランド
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商品レビュー
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11件のお客様レビュー
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戦後のアメリカ全体を包んだパラノイアを、とんでもない熱量で描く怪作。全マシの二郎系ラーメンみたいな作品。 60年代から80年代にかけての激動の時代に、国家に振り回された人々の生涯を、大量のポップカルチャーを引用しながらとてつもない情報量で描写する。 「デジタル以前の、TVによってさえ切り刻まれていなかった時のなかを、ゆったりと流れるように生きていただけ」(p.53)の、メローなるシックスティーズの住人たちの描き方が最高。彼らの人生に、ロックンロールの黄金時代が、LSDの冒険が、革命が、どんな意味を持っていたのか。60年代のヒッピー・ムーブメントに代表されるカウンターカルチャーを肯定しつつ、その虚しさを哀愁たっぷりに描いている。 登場人物たちも全員最高。ダメ親父のゾイド、時代に翻弄されるフレネシとプレーリィ、忍者のDL、カルマ師のタケシ、TV中毒のヘクタ、権力の犬であるヴォンド、数学教授から精神的指導者になるウィード…書き出したらキリがない。 ギャグたっぷりの下品な物語の中に、政治的な重いテーマを落とし込んでいる点にこの作品の真価がある。忍者・幽霊・怪獣・下ネタ等、下品なギャグ満載でゲラゲラ笑いながら読み進めていると、急に硬派な文体で我に返ることとなる。国家権力の暴走が、個人のアイデンティティを徹底的に叩き潰す恐怖。パラノイアの連続で、ひたすらに大衆的なものを押し付けられ、個人の価値観が無視されるアメリカ。 レーガン政権を対象に書かれている物語であるものの、それを現在のトランプ政権と読み替えても何の違和感もない。アメリカのパラノイアは終わらない。まさしく時代を超越して読み継がれていくべき作品。 ただふざけているだけでなく、随所に信じられないくらいクールで美しい文章が挿入され、しっかりと文学的な価値を高めている。特にラスト、親戚一同と離れて森の中で眠るプレーリィを愛犬のデズモンドが起こしに来る朝の描写の美しさたるや。 激動の60年代を生き抜き、膨大な知識を有するピンチョンにしか書けない、唯一無二の傑作。天才としか形容できない。 大学時代に60年代アメリカのカウンターカルチャーを研究した自分には特別すぎる作品。当時の若者の思想や、その後大衆文化に迎合したヒッピーたちの様子を、ここまで率直に描いた作品を初めて読んだ。 以下、もっとも本作のメッセージが込められていると感じたセンテンス。 (p.392) 「オレは忘れんぞ」ゾイドは誓う。「国家権力がどうだろうと、知ったことか。オレたちが輝いてたころのさ、あのグッド・タイムズは永遠に不滅だ」 「輝いたことが罪なのさ。彼らはそれを許さなかった」
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230120*読了 はい、こちらも読み応えたっぷりの二段組! 注釈が多いと中断されて世界にどっぷり入りづらいところがあるなぁ…。親切心だとは思うのですが。 1960年から80年代のアメリカの音楽もミュージシャンも俳優も知らないが、それでも話自体がおもしろいので問題なし! 「19...
230120*読了 はい、こちらも読み応えたっぷりの二段組! 注釈が多いと中断されて世界にどっぷり入りづらいところがあるなぁ…。親切心だとは思うのですが。 1960年から80年代のアメリカの音楽もミュージシャンも俳優も知らないが、それでも話自体がおもしろいので問題なし! 「1984」のピンチョン版だと言われていますが、ジョージ・オーウェルの「1984」は読んだことがなく、村上春樹の「1Q84」は全巻しっかり読んだという…。順番よ。 勝手に「1Q84」と比較すると、躍動感が似ている気がする。 場面がテンポ良く変わって、疾走感がある。 麻薬、麻薬、共闘、麻薬、ミュージック、TV…。 当時のアメリカの側面を覗き見れた、のかしら? 「オンザロード」もそうだけど、当時のアメリカっていろんなものが混ざっていて、アメリカのイメージそのものなんだよなぁ。 今の方が各国の区別がなくなってきているというか。 これでいいの?と思う展開は盛りだくさんだけど(笑)おもしろいかどうかと聞かれたら、おもしろい!と答えたくなる小説です。
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これはめちゃくちゃ楽しかった。 ピンチョン版「1984年」。サブカル的視点からアメリカ60年代から80年代を縦横無尽に描いていく。 やっぱりピンチョンって、ポストジョイスだと思うんだよな。
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