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ジャンピング・ジェニイ
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ジャンピング・ジェニイ
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
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不満点 1.ロジャーがチャーマーズの片腕が不自由だから容疑者から外すのは想像力が無さすぎ。イーナの性格を考えれば実際に起こった経緯は考えうる。 2.チャーマーズの往診終了時間とパーティへ戻った時間の15分の誤差を警察もロジャーも追及していない。読んでいる最中はこれが解決のカギになると思っていた。 3.事件の舞台の屋敷、特に屋上の様子が分かりにくいので図を入れてほしかった。 4.最後のオチいる?一旦助けた人がいつまでも縄を首にかけたままでいるとは思えないし不自然。 あと、ロジャーとコリンがイーナ失踪後にロジャーが一人で屋上に行ったことを議論していたが、そんなシーンありましたっけ。読み返しても見つけられなかった。 などありますが、楽しく読みました。
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作品を読む順序って大事なんだな!という事をヒシヒシと学べた一冊。 2017年12月に読んだ『毒入りチョコレート事件』以来2作目のアントニイ・バークリー。 そちらにも探偵ロジャー・シェリンガムは登場していましたが、どちらかと言えばチタウィック氏の方が印象に残っており、また、作品としても古典推理小説の白眉とは聞き及びつつも私にはそこまで刺さらず、深淵な推理小説の敷居に踏み入るにはあまりに未熟だったか…と独り涙を飲んだあの日。 4年の時を経て、たまたま本作『ジャンピング・ジェニイ』を書店の棚で見つけ、あのバークリーか!と御礼参り宜しく読み始めたのであります。 序盤は登場人物の多さに四苦八苦。しかも夫婦が多く、この人は誰の奥さんだっけ?とメモと格闘。しかも皆さん、犯罪史に残る殺人者や犠牲者に仮装をしている為、そちらの設定も頭に入れておくべきでは?…と、読み始めてしばらくは混乱の極み。 あぁまた返り討ちか…とめげつつも挫けずに読み進んでいくと、物語はどんどん面白くなっていくではないか! なんと言っても哀れな犠牲者が信じられないくらい嫌われ者で、「病原菌」(p209)とまで呼ばれる始末。 それでいて探偵シェリンガムを含めた大勢が犯人探しをしない(!)。どうにかして事故と言うことにしよう、と奔走する姿があまりにも滑稽でめちゃくちゃ面白い。 そして迎えた検死審問の日。イタズラを隠蔽した子供の気持ちさながら、片棒を担がされた読者である私も固唾を呑んで顛末を見守ることになるのだが…!! これ以上は言えない! ともかく『毒入りチョコレート事件』もきちんと読み返そうと思いました! 勿論、他のバークリー作品も読みたいです。 3刷 2022.2.24
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何を解くかではなくいかにして解くかを追求した作家、という評価の意味がわかった。 展開はかなり驚かされる。こんな推理小説あるんだな、と思った。主人公の行動はいかにも古き良きイギリスらしいというか…古典海外ミステリってたまにこういうのあるよね。 バークリーは人気みたいやけど、毒入り...
何を解くかではなくいかにして解くかを追求した作家、という評価の意味がわかった。 展開はかなり驚かされる。こんな推理小説あるんだな、と思った。主人公の行動はいかにも古き良きイギリスらしいというか…古典海外ミステリってたまにこういうのあるよね。 バークリーは人気みたいやけど、毒入りチョコレート事件は主人公の話し方が合わなさすぎて読むのやめた。 でも初めて主人公に共感できなかったなぁ。友人コリンに同情する。その不完全さが魅力?にもなるのかな?
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