1,800円以上の注文で送料無料
海の都の物語(3) ヴェネツィア共和国の一千年 新潮文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1224-26-02

海の都の物語(3) ヴェネツィア共和国の一千年 新潮文庫

塩野七生【著】

追加する に追加する

海の都の物語(3) ヴェネツィア共和国の一千年 新潮文庫

定価 ¥506

220 定価より286円(56%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/05/28
JAN 9784101181349

海の都の物語(3)

¥220

商品レビュー

4

35件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/01/20

【内容】 ヴェネツィアという都市の1000年にわたる歴史の物語、第3巻は地中海の覇権をめぐる最大のライバルであったジェノヴァとの約130年にもわたる抗争を描く。第一次ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争から第四次戦争におけるキウォッジアの戦いでのヴェネツィアの勝利、そしてトリノの講和(1...

【内容】 ヴェネツィアという都市の1000年にわたる歴史の物語、第3巻は地中海の覇権をめぐる最大のライバルであったジェノヴァとの約130年にもわたる抗争を描く。第一次ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争から第四次戦争におけるキウォッジアの戦いでのヴェネツィアの勝利、そしてトリノの講和(1256〜1381年)まで。 個々の才能に勝るジェノヴァに対してヴェネツィアは国家による統制と団結力で対抗する。長きにわたる一進一退が続く中で、ジェノヴァはパドヴァ(ヴェネツィアの西にある都市国家)、ハンガリー王国と連携して包囲網を構築、ついにヴェネツィアの目と鼻の先であるキウォッジアを占領しヴェネツィアを包囲する。しかしヴェネツィア側は挙国一致体制で臨むことで危機を脱しジェノヴァ側を逆包囲することで打ち負かし(キウォッジアの戦い)、最終的にアドリア海からジェノヴァを駆逐することに成功する。その後結ばれたトリノの講和は決してヴェネツィア側に有利なものではなかったが、その後没落するジェノヴァに対してヴェネツィアは3度目の大繁栄を迎える。両者の差は技術力でも商業力でもなく「社会を組織する能力」、即ち権力の集中、腐敗、衆愚を防止する寡頭共和制と高度化された官僚制、そしてその政治制度を維持し続けようとした人々の努力の差であった。 後半ではヴェネツィア人の文化、風俗、そして女性の生き様を描いている。ヴェネツィアの女性たちは、その激動の歴史の中で、常に美しくあろうとした人々であった。 【感想】 激動の歴史、息を呑むような攻防は娯楽作品として面白い。特にキウォッジアの戦いをクライマックスに持ってくる構成はよく出来ており、最後までページを捲る手が止まらなかった。 ヴェネツィアの共和国としての政治体制の強さが、ジェノヴァとの明暗を分けた。個々の才能ではなく持続可能な社会、政治制度の構築が最大の勝因だったというのは、国家だけでなく会社経営や組織論の面でも教訓めいたエピソードだと思った。

Posted by ブクログ

2026/01/11

2026.1再読 ライバル国家ジェノヴァとの攻防の第3巻。 ヴェネツィアと同時代に海洋国家として一時栄えたこともあったピサ、アマルフィの興亡や、ライバル国家ジェノヴァとの戦っては休戦を繰り返す流れが面白い。 特に、ジェノヴァがヴェネツィアよりも強い海軍を持ち、そのまま攻めれば勝...

2026.1再読 ライバル国家ジェノヴァとの攻防の第3巻。 ヴェネツィアと同時代に海洋国家として一時栄えたこともあったピサ、アマルフィの興亡や、ライバル国家ジェノヴァとの戦っては休戦を繰り返す流れが面白い。 特に、ジェノヴァがヴェネツィアよりも強い海軍を持ち、そのまま攻めれば勝てるにも関わらず、本国の政治不安定さから、攻めきれずに終わったとのことで、タイミングや政治体制が違っていたら、違う歴史になっていたと思われて興味深い。 次章として、ヴェネツィアの女達という章があり、どちらかと言えば軽めに読める。しかし、女性、特に未婚女性の扱いは酷く、男子とは違って特段の教育を受けることとできず、結婚しないと尼僧にさせられるらしく、この時代のヴェネツィアの女性に生まれなくてよかったと心底思った。

Posted by ブクログ

2025/07/03

☆☆☆ 2025年7月 ☆☆☆ 海の都であるヴェネツィアの歴史をたどる塩野氏の著作。第三巻では同じく海の都であるライバル『ジェノヴァ』との争いを中心に描かれる。『ジェノヴァ』は30年ほど前に三浦知良が所属していたことのあるサッカークラブがある街だ。 両都市ともに交易で成立してい...

☆☆☆ 2025年7月 ☆☆☆ 海の都であるヴェネツィアの歴史をたどる塩野氏の著作。第三巻では同じく海の都であるライバル『ジェノヴァ』との争いを中心に描かれる。『ジェノヴァ』は30年ほど前に三浦知良が所属していたことのあるサッカークラブがある街だ。 両都市ともに交易で成立している国だが、ジェノヴァは個の力量、才能によって成功する商人の多い都市国家であり、内部分裂を繰り広げ続けた国家であった。それが共同体としての持続性を重んじたヴェネツィアとの違い。この両都市が商圏、利権を激しく争い、戦争も勃発した。貿易にかける人々の思いや息遣いが伝わってくるようだ。 ~以下、印象に残った部分の引用~ P74 両国の対立は、純粋に経済上の利権をめぐっての争いであって、人種的宗教的な対立によるものではない。 P88 やはり、能力には、それにふさわしい報酬が与えられてこそ、彼らも、その才能をより以上に発揮する気持になるというものである。 P133 ただし、五回目にヴェネツィアはプレーの場に出てきたのに、ジェノヴァがついにあらわれなかった。 P134 すべての国家は、必ず一度は盛期を迎える。しかし、盛期を何度も持つ国は珍しい。なぜなら、一度の盛期は自動的に起るが、それを何度もくり返すのは、意識的な努力の結果だからである。

Posted by ブクログ