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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2009/05/01 |
| JAN | 9784048739313 |

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商品レビュー
3.9
244件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭、 「きりこは、ぶすである。」 で始まる。 ぶすのきりこの人生がつづられる、傍らには相棒の黒猫ラムセス2世。 とても良い作品だった。 読書感想文(中学生)のオススメで出てきた本作。 が、私的には読書感想文にはハードルが高いように思う、、 (以下、ネタバレあり!注意) ーーーー 最初の一文からわかるように、とてもキャッチーな文章でスラスラ進んでいく。 飼い猫のラムセス2世はとても賢く、IQが700を超える!? 2009年の発刊。 今でこそルッキズムは批判されているが、この当時はどうだったろうか? きりこの容姿についてこれでもかと「ぶす」をくり返す。 しかし、きりこの両親はこの世でいちばん愛おしい我が子を可愛いかわいいと育て、自己肯定感の頂点か?というほど自信満々に育った。 ネコちゃんの賢さ可愛さはたくさんの感想があるので、別視点で。 (*注意! 以下、ストーリーの核心に触れます) そんなきりこもやがて現実を知ることとなる…… きりこの同級生や幼なじみも、成長して変化する。 大人への成長だけでなく、本作は社会的問題にも切り込んでいく。 ルッキズム、金銭を貪る悪徳宗教、女性の性への解放度やレイプに対する社会の反応、、 今の時代でも、レイプされた女性に対し「そんな露出した服装では……」なんて槍玉にあげられる。 好きな服を着ていることと、レイプされていいことはイコールではない!! この真っ当な主張を2009年時点で声をあげている。 2025年の現在でこそ、やっと理解が進んできたと思える社会問題を、こうもぶっ込んできたのには、驚きで声も出ない。 自分の芯をもつこと。 見た目でなく本質を見ること。 こんな真髄を、どどーんと落としにくる。 そう、終着点は素晴らしい。 作者 西加奈子さんは、性への関心も隠さない、堂々と発信してよいのだと主張したかったのだろう。 「性交」とか「AV女優」「レイプ」といった言葉も多用される。決して卑猥な意味はなく、人間の営みとしてあたりまえのことというスタンスを感じた。 ただ、中学生の読書感想文に採用するのは、ちょっと…… 先生も読むのだし、よほどの度胸と自身の考えと文章力がないと成り立たないのでは?? 作品としては、読んでよかった!二重丸◎
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
西加奈子さんの本は初めて読んだ。 きりこのぶすさ、ラムセス2世や友だちへの子どもらしく傲慢な態度、学校のカーストなどのリアルな描写が私にとってはきつくて読み進めるのが辛かった。 (ラムセス2世への態度は、彼が望んでいたことだとしても。) ハードカバーで210ページある中で、正直、半分は読むのが辛かった。西加奈子さんは現実を捉えるのが上手というか、人間の残酷な部分もリアルに描いているというか……耳が痛くなることでもちゃんとしっかり描かれているので耳を塞ぎたくなった。耳は塞げないから目を瞑る、本を閉じるしかないのだけれど。 それでも読み進められたのにはいくつか理由があるけれど、この三つが大きいと思う。 一つ目は、西加奈子さんの表現が魅力的だったから。 例えば、きりこのぶす描写では、『空気を抜く途中の浮き輪のように』だとか『その下にある目は「犬」とか、「代」などの漢字の右上の点のよう』だとか、読むのは辛いのに、どうしたらそんな表現が思いつくのだろう?と、感動にも似た感情を覚えたし、もっと他の表現に触れたいと思った。 二つ目。この世界の猫が面白い。 IQの高い猫は「分かっている」猫だし、ただ『猫と話せる』のではなく、ラムセス2世の不屈の精神と、きりこの熱心さがあったから徐々に会話ができるようになったし、猫はみんな予知夢を望んでいる。その中でもやっぱりラムセス2世は格別。さすがIQ740。きりことの会話 がかわいい。 三つ目。きりこのマァマとパァパの存在。 きりこが辛い時に直接的に何かしてくれるわけじゃないのだけれど、無条件にきりこを愛している両親は読者の私にも安心感を与えてくれた。 以上の三つの理由から本を閉じずに、きりこがラムセス2世に救われていくお話なのかなぁと想像しながら読み進めていたけれど、予想は外れた。 確かにラムセス2世や猫たちに救われたところもあるけれど、きりこは傷つきながらもきりこで、そんなきりこが、いろいろな人を救っていくお話だった。最後にはきりこが自分の気付きで完璧に自分を救っていた。 「自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらんと思うから」ちせちゃんのために言ったきりこのこの言葉は私の胸にも響いたなぁ。 もしかしたらと思って覚悟していたラムセス2世の最期は、暗く悲しく、みんなが涙する最期ではなかったことが、私はすごく嬉しかった。 厳密に言えばラムセス2世が語り部なのだから最期は描かれていない。だから、本当の最期はみんなが涙したかもしれない。それでもラムセス2世の明日を残して物語が終わったことで、この本は希望の物語として私の心に残った。 この本を閉じずに、最後まで読んでよかった。
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前半ぶすという言葉が強くて読むのが辛くなってしまったけど、話が動きだしたあたりからきりこや周りの人たちの変化や成長に心動かされた。猫嫌いだったけどちょっと好きになれた。ルッキズム、ミソジニーに悩んだときに繰り返し読みたいフレーズがたくさんあって救われた。
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