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善悪の彼岸 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/04/08 |
JAN | 9784334751807 |
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善悪の彼岸
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善悪の彼岸
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商品レビュー
4.3
20件のお客様レビュー
「ニーチェの考える新しき哲学とは、真理を暴きだすのではなく誘惑する哲学、キリスト教の道徳のくびきの魔力を明らかにして、そこから解放される道を示す哲学、すべてのものの見方のうちに潜む先入観を暴きだしながら、遠近法(パースペクティブ)の自覚へと誘う哲学である。」 先人の思考を次々と突...
「ニーチェの考える新しき哲学とは、真理を暴きだすのではなく誘惑する哲学、キリスト教の道徳のくびきの魔力を明らかにして、そこから解放される道を示す哲学、すべてのものの見方のうちに潜む先入観を暴きだしながら、遠近法(パースペクティブ)の自覚へと誘う哲学である。」 先人の思考を次々と突き破っていく本。批判して、「この思想のここがおかしい!」と言ってどんどん次へ進んでいく。つまりニーチェは何が言いたいんだ?と私は思ってしまい、解説を見ると上文があった。この本も列記とした哲学書なのだと知った。 まだ一篇しか読んでないが、読み進めるのが大変かつ実践的な内容ではないので積読にする。
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永劫回帰、超人、ルサンチマンなどの概念を生み出したことでも知られるニーチェだが、 なぜニーチェが、どうゆう理由で、それらの概念、価値を創り出したのか? それを良しとしたのか? この本ではそれらのワードはまだ出てきてはいないが、その結論に至るまでの思考の変遷をニーチェと共に追体験す...
永劫回帰、超人、ルサンチマンなどの概念を生み出したことでも知られるニーチェだが、 なぜニーチェが、どうゆう理由で、それらの概念、価値を創り出したのか? それを良しとしたのか? この本ではそれらのワードはまだ出てきてはいないが、その結論に至るまでの思考の変遷をニーチェと共に追体験することが可能な本だ。 結論が正しいかどうかの議論とは別に、 その結論に至るまでの道筋に対峙していくことができる。時代を超えて。 それが古典の醍醐味である。 善悪の彼岸というタイトルのこの著書は、 過去から作り上げられてきた良し悪しという価値基準をぶち壊しにかかるニーチェの精神の奮闘を共に味わうだけでなく、参加することができる。 それほどに読者に何かを叩きつけてくる激しさをもった書。 まったくもって新しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ツァラトゥストラを分かりやすく書き直したというだけあって曙光よりだいぶ理解できた。と思う。すごくまじめに読んだら面白かった!ニーチェ先生が私たちのレベルまで降りてきてくださっているという感じ。 まず支配者の道徳と奴隷の道徳があって、奴隷=一般人はキリスト教程度で満足していればよいけど、支配者、新しき哲学者は奴隷も何もかも利用して高次の課題にあたり、新たな道徳価値を創造する。そういう人々が必要なんだ、ということ。 精神は自分の周りを同化し、征服し、わがものにすることで成長しようとする、これが生の本能、力への意思。キリスト教的道徳のもので、この本能は悪として否定され、支配者になるべき人を傷つけてきた。無条件に真理に高い価値を認め、認識できるものと断定していた今までの哲学は間違いだった。 新しき哲学者は、下賤な人間に学びながらも、孤独で、独立不羈でなくてはならない。苦悩の中で自由な精神を高め、力への意思を行使する。人間の「どこへ?」と、「何のために?」を定めるために。 これは祖先からこの仕事に取り組み、訓育されていて高貴で強い精神の者のみ許される。 すがすがしいほどの選民思想!あと女性蔑視的発言!真理は女性だから仕方ないのか!私は間違いなく奴隷なのだがここまで徹底してるともう全然嫌な感じしない。感嘆があるのみ。 人間にはランクがあるということは全く間違いではないと思うが、ここまで臆面もなく主張できるのはすごい。 「そこに驢馬が登場した 美しく、いとも逞しき驢馬が」のところと、突然「自殺を考えることは、きわめて優れた慰めの手段である」と言い出してメンヘラになるところは笑った。
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