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エル・スール

アデライダガルシア=モラレス【著】, 野谷文昭, 熊倉靖子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 インスクリプト
発売年月日 2009/02/18
JAN 9784900997219

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商品レビュー

4.2

19件のお客様レビュー

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2024/04/19

映画よりも父親がかなーり偏屈 おとなになった主人公が父を理解しようとするんだが 一方で拒否しているようなところもあって微妙な心理が綴られている のだが うーむ どうにも苦手なジャンルでちょっと読んでて辛かった 途中でつい読み進めるのをさぼってしまったり というわけで星はちょっとつ...

映画よりも父親がかなーり偏屈 おとなになった主人公が父を理解しようとするんだが 一方で拒否しているようなところもあって微妙な心理が綴られている のだが うーむ どうにも苦手なジャンルでちょっと読んでて辛かった 途中でつい読み進めるのをさぼってしまったり というわけで星はちょっとつけられん

Posted by ブクログ

2024/03/19

ビクトル・エリセの同名の映画の原作。一九八三年に映画が公開され、その後一九八五年にもう一つの中編小説と併せて出版されたと訳者解説にある。舞台がフランコ体制下のスペイン北部であることは共通しているが、登場人物も物語も半分ぐらいは異なる。映画版はフランコ政権に対する批判色がかなり強い...

ビクトル・エリセの同名の映画の原作。一九八三年に映画が公開され、その後一九八五年にもう一つの中編小説と併せて出版されたと訳者解説にある。舞台がフランコ体制下のスペイン北部であることは共通しているが、登場人物も物語も半分ぐらいは異なる。映画版はフランコ政権に対する批判色がかなり強い作品だが、小説版は家庭やそれぞれの人物の内面に重きがおかれている。テーマのひとつが父と娘の関係性であることは共通している。訳者解説には「小説と映画では、セクシュアリティーの描き方も違っている。とりわけ映画では父と娘の関係にインセスト的な匂いがする。ところが、女性的視点によるアデライダの小説にこの匂いはあまり感じられない」(p121)とあるのだけれど、私は逆だと感じた。映画版では主人公はあくまで親子関係としての父を尊敬し、やがて幻滅していく(そして自死に向かう父の背中を押してしまう)が、小説版では思春期になるにつれて父としてよりも性愛の対象としての男としてみるようになったと読み取れる。これは父親相手の失恋小説なのであり、その失われた恋の痛みを抱えながら、主人公は生き続けていくのだろう。

Posted by ブクログ

2024/03/07

映画がやや唐突に終わったので、続きが知りたくて原作を購入。指摘されているとおり、映画とは違う部分も多いけど、設定や台詞の違いから映画への理解が深まることもある。あの映像美、雰囲気を思い浮かべながら再びあの世界に入っていく読書というのも贅沢な楽しみだと思う。読んでよかった。

Posted by ブクログ

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