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心は遺伝子の論理で決まるのか 二重過程モデルでみるヒトの合理性
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心は遺伝子の論理で決まるのか 二重過程モデルでみるヒトの合理性

キース・E.スタノヴィッチ【著】, 椋田直子【訳】, 鈴木宏昭【解説】

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心は遺伝子の論理で決まるのか 二重過程モデルでみるヒトの合理性

定価 ¥4,620

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2008/12/18
JAN 9784622074212

心は遺伝子の論理で決まるのか

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商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2025/04/29

複製子(遺伝子とミーム) 乗り物(人間) 自己の利益を複製子の利益よりも優先させる唯一のロボット ロボットの叛逆 ダーウィニズムを100%受け入れる 人間であることの意義や魂の再構築 複製子と乗り物の利益間の対立 心の二重過程理論 TASS(自動的・弾道的なシステム) 分析的シス...

複製子(遺伝子とミーム) 乗り物(人間) 自己の利益を複製子の利益よりも優先させる唯一のロボット ロボットの叛逆 ダーウィニズムを100%受け入れる 人間であることの意義や魂の再構築 複製子と乗り物の利益間の対立 心の二重過程理論 TASS(自動的・弾道的なシステム) 分析的システム(熟慮的・仮説思考) TASSの自動的な文脈化傾向 デカップリング能力(現実からの距離) TASSの出力の拒否(分析的システムによる) 左半球の作話特性 道具的合理性 象徴的合理性 / 広い意味での合理性 上位の選好の形成と吟味 自己規定という人間独自の試み リスクを伴う作業(自己規定) ノイラート的試み(航海中の船の修理のように自己を再構築) 人間は単なる動物や経験マシンではない ヒューリスティックスとバイアス 進化的に適応的であること ≠ 道具的に合理的であること EEA(進化的適応環境)と現代環境とのミスマッチ 遺伝子の目的と個人の目的の同一視(への批判) 自由浮遊ミーム 人間は遺伝子の「引き綱につながれて」はいない 利己的な複製子としてのミーム ジャンク・ミーム / ジャンク観念 道具的合理性の公理(ミーム評価装置) 統計的に見て危険なミーム(カルト教団など) 共適応的ミームのパラドックス 市場は一次的選好(個人の欲望)に応答する ワンツォン(反省なき欲求者) ターボ資本主義による価値破壊 個人レベルでの最適化(「ロボットの叛逆」の目的) クオリア(主観的な質感、「内側からそう感じる」特徴) ミームに振り回される運命から打ち克つ ハチの合理性(狭い道具的合理性の比喩) 自己の判断を絶えず批判的に検討し、相対化し続ける存在

Posted by ブクログ

2025/03/14

私たちはなぜ、ときに合理的な思考に背くのか。認知心理学や行動経済学による意思決定の研究、さらに「利己的な遺伝子」、進化心理学の研究を参照し、二重過程モデルをていねいに説明し、合理的とはいったいどういうことなのかを示してくれている。

Posted by ブクログ

2010/09/18

人の脳に組み込まれた演算システムには、 より無数の事象を低負荷で短絡的に一瞬に処理する古いシステムと、 一度に一つしか扱えないが、構築的で批判的に処理できる新しいシステムがあることを、ダーウィン→ドーキンスを経た進化理論をベースに解き明かしていく。 本能、旧皮質、直観に対する ...

人の脳に組み込まれた演算システムには、 より無数の事象を低負荷で短絡的に一瞬に処理する古いシステムと、 一度に一つしか扱えないが、構築的で批判的に処理できる新しいシステムがあることを、ダーウィン→ドーキンスを経た進化理論をベースに解き明かしていく。 本能、旧皮質、直観に対する 理性、新皮質、思考という構図に、 少し異なる角度から光が当てられ、気付かされることは多い。 最終的に、理性の勝利によって商業主義や悪徳商法の罠を避けないと現代を生きていくのは難しいよ、みたいなオチになるのはちょっと浅すぎるが、その結論の出し方も含めてこの本は多くのことを語っていると思う。

Posted by ブクログ