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密やかな教育 “やおい・ボーイズラブ"前史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洛北出版 |
発売年月日 | 2008/11/08 |
JAN | 9784903127088 |
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密やかな教育
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
寡聞にしてこの本の存在を知らずにすごし、ほんの偶然ネットをブラウジング中に見つけ今更ながら読んだ本。正直に言うと、BLそのものより巻末の70年代半ばの少女マンガの飛躍に大いに貢献したマンガ家、竹宮惠子さんとそのブレインであった増山のりえさんのインタビューが目当てであった。しかし、...
寡聞にしてこの本の存在を知らずにすごし、ほんの偶然ネットをブラウジング中に見つけ今更ながら読んだ本。正直に言うと、BLそのものより巻末の70年代半ばの少女マンガの飛躍に大いに貢献したマンガ家、竹宮惠子さんとそのブレインであった増山のりえさんのインタビューが目当てであった。しかし、70年代後半に創刊された少女のための同性愛漫画雑誌の評論がおもしろく、一気に読めた。なにか、Juneとはこんなぺだんちっくな雑誌だったのかと、思い出してみるとそういえば続く80年代のサブカルチャーの立役者が紙面をにぎわせていたなぁ。高野文子、南伸坊、ひさうちみちお、柴門ふみなどなど。巻頭の美少年の写真に添えられた詩の作者に「林真理子」という文字を見つけたこともある。あの林真理子なのだろうか。 創刊当時、美少年好きの漫画家たちが同人の乗りで作ってしまった悪乗り雑誌かと思っていたのも事実なのですが(すみません)こうやって論理的に語られるとアカデミズムを感じずにはいられない。三島由紀夫と少年愛はまったくの別物といった意見には激しく賛同。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1970年に、二十四年組と呼ばれる竹宮恵子、萩尾望都、大島弓子が少年愛をテーマにしたマンガが発売される。内容だけでなく表現方法も斬新で「少女マンガ革命」とも呼ばれた。本書は、彼女たちび作品がいかにして産まれたかを分析している。本書では、その仕掛け人は竹宮や萩尾と親交があった増山法惠だと指摘している。ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」「デミアン」などの教養小説が描く少年たちの世界を基に少年愛を描くことを勧めたというのだ。驚いた、少年愛のルーツが教養小説だったとは。 本の内容もサブカルチャーなどの知識がなければ読めない所もある。そういえば、萩尾望都、大島弓子の本もマンガでありながら難解でよく分からないと思って読んでいたことを思い出した。
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そうか、私は教育されていたのか! 何故BLなるもののこの世にあらん、とは日々感じている疑問なのですが、少なくとも少年愛については、これを世に知らしめた人々が何を考えてそうしたのか、この本を読んでわかった気になりました。
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