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月と六ペンス 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/06/20 |
JAN | 9784334751586 |
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商品レビュー
4
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※このレビューにはネタバレを含みます
『存在のすべてを』の登場人物が読んでいた本というのでどんな本か読んでみた。『存在の~』はいまいちだったけど、この本は最高だった! 空想上(ゴーギャンがモチーフになってるとかなってないとか?)の芸術家を追って一人の作家がまとめた物語という設定なんだけど、ただただ原田マハさんのようにきれいに積み重ねられた物語だけでなく、モームの哲学を楽しむことができた。いつものことながら文章表現も豊かで巧みであるので行間もなく延々と文字が連ねられていても全く負担にならず面白いようにページが進んでしまう。 このタイトルも意味深で、ついついwikiでその意味まで調べてしまうと、ああ、なるほど深いわぁってなる。ストリックランドの生き方を羨ましいとは思わないが好きなことのためにすべてを投げ出して突き進める人生は素晴らしい。 この光文社の古典新訳シリーズは昔からの名作を現代語訳として読みやすくしているせいもあってスムーズに頭に入ってくるから間のある時にちょいちょい挟ませてもらっている。このシリーズなら『罪と罰』も完読できそうな気がするから今度挑戦してみるかな。
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ゴーギャンをモデルにしつつ、かなり相違点多いそうです。いろいろぶっとんだイカれ男だったので、史実とは異なると知ってなぜか少し安心した。 株式仲買人→画家、西洋文明→未開のタヒチ、まるで対極にあるようなものを切望しながら前半生を苦しみ生き続けてある日ようやく解放されたのか、あるい...
ゴーギャンをモデルにしつつ、かなり相違点多いそうです。いろいろぶっとんだイカれ男だったので、史実とは異なると知ってなぜか少し安心した。 株式仲買人→画家、西洋文明→未開のタヒチ、まるで対極にあるようなものを切望しながら前半生を苦しみ生き続けてある日ようやく解放されたのか、あるいは漠然とした憧れを秘めたまま平穏に生きていたところ、ある日突然天啓にうたれて考えが変わってしまったのか、ぜひゴーギャン本人に聞いてみたい。 ストリックランドのねじくれた天邪鬼な嫌らしい性格、個人的には読んでて全然嫌ではない。一応は筋が通っているし、なんなら魅力的ですらある。 彼の人生そのものへのスタンスとして、知人・世間のことは気にもかけず、とにかく自己を追求する姿勢はかっこいいが、とても真似できるものではない。 でも本人は生きにくいとも思ってなかったんだろうな。 絵画をみて、そこから何かを感じ取れる人でありたい。
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ストリックランドの人間性が本当に悪い〜〜"私"が作家だからなのかちょいちょい辛辣な言葉を吐いてて、それがあるからこそ苛々せずに読めたと思う タヒチからのラストの熱量は圧巻
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