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月と六ペンス 光文社古典新訳文庫
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月と六ペンス 光文社古典新訳文庫

ウィリアム・サマセットモーム【著】, 土屋政雄【訳】

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月と六ペンス 光文社古典新訳文庫

990

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2008/06/20
JAN 9784334751586

月と六ペンス

¥990

商品レビュー

4.1

77件のお客様レビュー

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2025/02/13

ゴーギャンをモチーフにした小説。相変わらずモームの人間への洞察力はすごい。ストリックランドという人間を通じて、人間とはどうあるべきなのかわからなくなる。 彼は確かに家庭を顧みずに絵画の道を選ぶものの、それが彼にとっての生きがいでもあった。そして多くの人に影響を与えた。何が良いか...

ゴーギャンをモチーフにした小説。相変わらずモームの人間への洞察力はすごい。ストリックランドという人間を通じて、人間とはどうあるべきなのかわからなくなる。 彼は確かに家庭を顧みずに絵画の道を選ぶものの、それが彼にとっての生きがいでもあった。そして多くの人に影響を与えた。何が良いかということは、本人しかわからないし、現世での評価が全てでもないのかもしれないと思う。

Posted by ブクログ

2025/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

月と六ペンス読みました。 終盤のところが1番印象的で好きでした。 生まれる場所を誤る人がいる、とゆう一文から始まる文章のところや、タヒチでのストリックランドの様子。 物語中盤にストリックランドがブランチのことを、支配欲は激烈で魂の支配までする、ただ自分のものにしたかっただけだ、と言い放っていましたが、タヒチのアタは自分をほっといてくれるからこれ以上は望まないといい、最期をそこで過ごす。このふたりの対比は痛々しく、ブランチに同情してしまう私は似たものをどこかで持っているからなのかなと思ったり。 世間はどうでもいいストリックランドと、ブランチの夫の他者に執着にも感じるような介入をしたがる様子との対比。人物像が生々しく、言い回しが難解なところが多々あって何度も読み直しては考えながら読みました。 妻の元を去ってから出会った女性たちは、ストリックランドの何にそんなに惹かれたのだろう。 主人公が彼を色んな角度から分析し描写していましたが、野生的さと肉体的強さ、官能的と書いてあるところがありました。お金や名誉をもたなくても、そのままのたたずまいや皮肉さ、仕草や肉体に惹かれたのだろうか、それとも理想を追う生き方に魅了されたのか、理性が吹き飛ぶような劣情を感じさせる人とはどんなものなのだろう、などと、女性側の視点に立って色々考えてしまいました。 とはいえ、自分にはこの生き方しか生きれない、と決意した人には何を言ってもこちら側が滑稽に見えるだけで、手を伸ばしても届かない月のような存在と思うのが1番かも、なんて身もふたもないことを思った。 モームの他の作品も読んでみたいな。

Posted by ブクログ

2024/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『存在のすべてを』の登場人物が読んでいた本というのでどんな本か読んでみた。『存在の~』はいまいちだったけど、この本は最高だった! 空想上(ゴーギャンがモチーフになってるとかなってないとか?)の芸術家を追って一人の作家がまとめた物語という設定なんだけど、ただただ原田マハさんのようにきれいに積み重ねられた物語だけでなく、モームの哲学を楽しむことができた。いつものことながら文章表現も豊かで巧みであるので行間もなく延々と文字が連ねられていても全く負担にならず面白いようにページが進んでしまう。 このタイトルも意味深で、ついついwikiでその意味まで調べてしまうと、ああ、なるほど深いわぁってなる。ストリックランドの生き方を羨ましいとは思わないが好きなことのためにすべてを投げ出して突き進める人生は素晴らしい。 この光文社の古典新訳シリーズは昔からの名作を現代語訳として読みやすくしているせいもあってスムーズに頭に入ってくるから間のある時にちょいちょい挟ませてもらっている。このシリーズなら『罪と罰』も完読できそうな気がするから今度挑戦してみるかな。

Posted by ブクログ

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