月と六ペンス の商品レビュー
最初の3章はつまらなく感じて、なんの本を読んでいるのか分からなかった。 でも、次第にほんの世界にのめり込んでいって結局夢中で読みました。 時代も土地も違うから、俯瞰で読んでいる。なのにすごく想像ができる、不思議な本でした。 画家はとんでもない人間で、周りの人々の人生をめちゃくちゃ...
最初の3章はつまらなく感じて、なんの本を読んでいるのか分からなかった。 でも、次第にほんの世界にのめり込んでいって結局夢中で読みました。 時代も土地も違うから、俯瞰で読んでいる。なのにすごく想像ができる、不思議な本でした。 画家はとんでもない人間で、周りの人々の人生をめちゃくちゃにする、とあらすじを(途中で)読んだので、ストリックランドには嫌悪感を覚えてこの本を読み終わるのだろうと思っていました。 しかし、たしかにストリックランドはめちゃくちゃですが、とても魅力的に描かれていて、彼を嫌いだと思う暇はなかったです。
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10年以上前に読もうとして挫折してたけど、評価が高い名作なので再チャレンジ。 最初なかなか読み進まなかったけど、徐々に面白くなってきた。 ゴーギャンをモチーフに書かれた小説で、実際にここまで命を削りながら描いていたんだろうと思う。 これほどまでに、自分に何が必要かを悟って、それ...
10年以上前に読もうとして挫折してたけど、評価が高い名作なので再チャレンジ。 最初なかなか読み進まなかったけど、徐々に面白くなってきた。 ゴーギャンをモチーフに書かれた小説で、実際にここまで命を削りながら描いていたんだろうと思う。 これほどまでに、自分に何が必要かを悟って、それ以外は一切不要と捨て去り生きていくことで見えてくるものがあるんだと思う。 こんなふうに、他人の評価を一切気にしない生き方ができれば理想かもしれない。 でもそれができない。
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名著と言われ尻込みしていたが、面白かった!話に緩急があって飽きさせない。ストリックランド(≒ゴーギャン)は確かにこういう人間だったんだろうと思わせる。自分勝手で女への愛情はほとんどないが、人目を一切気にせずひたむきに美を求める男。本当はストラードみたいな男と一緒にいた方が幸せにな...
名著と言われ尻込みしていたが、面白かった!話に緩急があって飽きさせない。ストリックランド(≒ゴーギャン)は確かにこういう人間だったんだろうと思わせる。自分勝手で女への愛情はほとんどないが、人目を一切気にせずひたむきに美を求める男。本当はストラードみたいな男と一緒にいた方が幸せになれるんだけど、結局ストリックランドみたいなやつを好きになり破滅するんだよね。
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現実なのかドラマなのかぼやけてくるような不思議な感覚で、読み入ってしまった。 1人の天才に周囲の人間が狂わされてしまう異様な光景を想像するのと併せて、頭の中で凄まじい美術を思い描いた。 自分的には距離を取っているつもりが、傍目から見たらとっくに魅了されている主人公の姿も、ストリッ...
現実なのかドラマなのかぼやけてくるような不思議な感覚で、読み入ってしまった。 1人の天才に周囲の人間が狂わされてしまう異様な光景を想像するのと併せて、頭の中で凄まじい美術を思い描いた。 自分的には距離を取っているつもりが、傍目から見たらとっくに魅了されている主人公の姿も、ストリックランドの恐ろしさを加速させていた。
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面白かった!途中ストリックランドのヤバさに引いたけど最後はストリックランド、、、お前、、、ってなった。解説もついていて理解が深まった気がする
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これまで読んで一番面白かった小説を一つ挙げて、と言われたら、有力候補の一つとしてこの本が挙がってくると思う。それくらい面白い。魅力的な本。 本書のクライマックスは、やはりストリックランドがタヒチに行ったのちに命をかけて最高傑作をかけ上げていくシーンなのかもしれない。ただ個人的に...
これまで読んで一番面白かった小説を一つ挙げて、と言われたら、有力候補の一つとしてこの本が挙がってくると思う。それくらい面白い。魅力的な本。 本書のクライマックスは、やはりストリックランドがタヒチに行ったのちに命をかけて最高傑作をかけ上げていくシーンなのかもしれない。ただ個人的には、前半のパリでの出来事や、あのいかれていると思われるほど、お人好しの彼の切ない感じが大好き。 自分にはストリックランドのような圧倒的な才能も、なぜだか女性を惹きつけてしまう野生的、セク書なるな魅力もないと自覚しているので、それに圧倒されつつも惹かれてしまう彼や彼の奥さんの気持ちがなんとなくわかる気がするのだ(もちろん、あそこまで極端にはなりきれないけれど)。
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ストリックランドは、馬鹿なのか? 奥さん捨てて、人の妻を自殺に追い込んで、当の本人は絵画を描くことに夢中になってる。 絵画芸術家って、こんな奴らが多いのか? もし多いなら、絵画を見たくない。
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ゴーギャンをモチーフにした小説。相変わらずモームの人間への洞察力はすごい。ストリックランドという人間を通じて、人間とはどうあるべきなのかわからなくなる。 彼は確かに家庭を顧みずに絵画の道を選ぶものの、それが彼にとっての生きがいでもあった。そして多くの人に影響を与えた。何が良いか...
ゴーギャンをモチーフにした小説。相変わらずモームの人間への洞察力はすごい。ストリックランドという人間を通じて、人間とはどうあるべきなのかわからなくなる。 彼は確かに家庭を顧みずに絵画の道を選ぶものの、それが彼にとっての生きがいでもあった。そして多くの人に影響を与えた。何が良いかということは、本人しかわからないし、現世での評価が全てでもないのかもしれないと思う。
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月と六ペンス読みました。 終盤のところが1番印象的で好きでした。 生まれる場所を誤る人がいる、とゆう一文から始まる文章のところや、タヒチでのストリックランドの様子。 物語中盤にストリックランドがブランチのことを、支配欲は激烈で魂の支配までする、ただ自分のものにしたかっただけだ、と言い放っていましたが、タヒチのアタは自分をほっといてくれるからこれ以上は望まないといい、最期をそこで過ごす。このふたりの対比は痛々しく、ブランチに同情してしまう私は似たものをどこかで持っているからなのかなと思ったり。 世間はどうでもいいストリックランドと、ブランチの夫の他者に執着にも感じるような介入をしたがる様子との対比。人物像が生々しく、言い回しが難解なところが多々あって何度も読み直しては考えながら読みました。 妻の元を去ってから出会った女性たちは、ストリックランドの何にそんなに惹かれたのだろう。 主人公が彼を色んな角度から分析し描写していましたが、野生的さと肉体的強さ、官能的と書いてあるところがありました。お金や名誉をもたなくても、そのままのたたずまいや皮肉さ、仕草や肉体に惹かれたのだろうか、それとも理想を追う生き方に魅了されたのか、理性が吹き飛ぶような劣情を感じさせる人とはどんなものなのだろう、などと、女性側の視点に立って色々考えてしまいました。 とはいえ、自分にはこの生き方しか生きれない、と決意した人には何を言ってもこちら側が滑稽に見えるだけで、手を伸ばしても届かない月のような存在と思うのが1番かも、なんて身もふたもないことを思った。 モームの他の作品も読んでみたいな。
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『存在のすべてを』の登場人物が読んでいた本というのでどんな本か読んでみた。『存在の~』はいまいちだったけど、この本は最高だった! 空想上(ゴーギャンがモチーフになってるとかなってないとか?)の芸術家を追って一人の作家がまとめた物語という設定なんだけど、ただただ原田マハさんのようにきれいに積み重ねられた物語だけでなく、モームの哲学を楽しむことができた。いつものことながら文章表現も豊かで巧みであるので行間もなく延々と文字が連ねられていても全く負担にならず面白いようにページが進んでしまう。 このタイトルも意味深で、ついついwikiでその意味まで調べてしまうと、ああ、なるほど深いわぁってなる。ストリックランドの生き方を羨ましいとは思わないが好きなことのためにすべてを投げ出して突き進める人生は素晴らしい。 この光文社の古典新訳シリーズは昔からの名作を現代語訳として読みやすくしているせいもあってスムーズに頭に入ってくるから間のある時にちょいちょい挟ませてもらっている。このシリーズなら『罪と罰』も完読できそうな気がするから今度挑戦してみるかな。
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