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時間と自己 中公新書
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時間と自己 中公新書

木村敏(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 1982/11/22
JAN 9784121006745

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商品レビュー

4.3

32件のお客様レビュー

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2025/10/25

はちゃめちゃに難しいが、多くの示唆に富んだ知識を与えてくれる良書。書いてあること全てを理解しようとするとあまりに困難であるが、とりあえずで読んでみると色々と学ぶところがあるかもしれない。「こと」と「もの」との関係を芸術論にまで敷衍して論じた部分は、まさに目から鱗の内容であった。

Posted by ブクログ

2025/01/13

難しい本でしたが、過去に精神疾患を経験した者としても、当時の自分や周りで悩んでいる人と照らし合わせて、多くの気づきが得られました。 文明の進化により時間を理解する概念が遷移していった過程は、身につまされるような感覚を覚えました。

Posted by ブクログ

2024/07/19

「こころの病に挑んだ知の巨人」 (ちくま新書)を読んで木村理論を知りたくなって購入したものの、私には難しかった。 最後のあとがきの言葉が、気になって頭から離れない。どういう意味なのか? 私たちは自分自身の人生を自分の手で生きていると思っている。しかし実のところは、私たちが自分の...

「こころの病に挑んだ知の巨人」 (ちくま新書)を読んで木村理論を知りたくなって購入したものの、私には難しかった。 最後のあとがきの言葉が、気になって頭から離れない。どういう意味なのか? 私たちは自分自身の人生を自分の手で生きていると思っている。しかし実のところは、私たちが自分の人生と思っているものは、だれかによって見られている夢ではないのだろうか。夢を見ている人が夢の中でときどきわれに返るように、私たちも人生の真只中で、ときとしてふとこの「だれか」に返ることができるのではないか。このような実感を抱いたことのある人は、おそらく私だけではないだろう。 夜、異郷、祭、狂気、そういった非日常のときどきに、私たちはこの「だれか」をいつも以上に身近に感じとっているはずである。夜半に訪れる今日と明日のあいだ、昨日と今日のあいだ、大晦日の夜の今年と来年のあいだ、去年と今年のあいだ、そういった「時と時とのあいだ」のすきまを、じっと視線をこらして覗きこんでみるといい。そこに見えてくる一つの顔があるだろう。その顔の持主が夢を見はじめたときに、私はこの世に生まれてきたのだろう。そして、その「だれか」が夢から醒めるとき、私の人生はどこかへ消え失せているのだろう。この夢の主は、死という名をもっているのではないのか。 あとがきに、この文章を入れた木村敏さんの意図、わからない。これは禅の公案かもしれない。

Posted by ブクログ