きいろいゾウ の商品レビュー
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【きいろいゾウ感想】 やっと読み終えた! 日常がこんなに大切だったなんて。 卒業のタイミングも相まって涙が出てきて止まらなかった。 ムコさんの過去にまつわる夫婦はあれで解決でよかったのかな。いや、これから、二人で歩み始めるだよね。 ムコさんとツマ、二人の絆の強さが話を読み終わってよく伝わった。小説を読む前と読んだあとで全然違う自分がいることに感動。 あとやっぱり普通なんてないなというのを改めて感じた。自分の知らない世界で生きる相手の目を見て、どんな人とも向き合いたい。相手の全てを理解できることはないはずだけれど、物語と出会うことで人の心をまた理解できる見識がまた広がる。
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登場人物みんながあらゆる形の愛を持っていて、あらゆるやり方で大好きな人を愛してる。それがほんまにあったかくて大好きな本。 これが愛、愛といえばこれなんてことは無くて、他人から見れば愛がないように見える二人にもそこにはその人なりの、その二人なりの愛があるわけで。自分が彼女にあげら...
登場人物みんながあらゆる形の愛を持っていて、あらゆるやり方で大好きな人を愛してる。それがほんまにあったかくて大好きな本。 これが愛、愛といえばこれなんてことは無くて、他人から見れば愛がないように見える二人にもそこにはその人なりの、その二人なりの愛があるわけで。自分が彼女にあげられる愛はなんやろなぁ、彼女がくれる愛はどんな形なんやろなぁなんて考えさせられる。 孤独で辛くなった時に助けてくれる僕の宝物。
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前半は日常の何でもない話 何でもなさすぎてつまらなくて斜め読みしてた あるきっかけから物語が急に進みだす これは一周読むだけでは理解しきれない深い話だと思った 「大切な人と一緒に住むことが大人のダイゴミ」 なんか素敵な言葉だなあと思った
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柔らかく温かみのある作品と思い読み進めると、突然現実感のある謎がやってくる。読了後、不思議な充実感で胸がいっぱいです。
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穏やかで笑いのある暮らしの一方で、皆それぞれが何かを抱えていた。それに不安を感じた。でも各々が変わっていくのが嬉しかった。夫婦って様々な形があるんだろうけど、ツマとムコは全てを互いに話さずともずっと続いていくんだろう。出てくる人物皆のことが好きになった。
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きいろいゾウは普通の灰色のゾウになることを選んだ!いいの?それで!? 飛べる能力を失ってでも平気に女の子と生きる道を選んじゃった。失わないと得れないものがあるってことかな。さようなら、ありがとう、そう言って次に進めるのかな。
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西加奈子さんらしい、芸術的な話でした。登場人物の感受性が豊かすぎて、見える世界が広すぎて 、なんだかファンタジーを読んでる気にもなりました。一方、ほのぼのと進む日常の風景もとても魅力的で、登場人物に会ってみたくなりました。
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これは良い。出会って間もなく結婚して、田舎に移り住んだ若い夫婦と、周りの人達の、多少ぎこちない、愛情と友情を描く。木や動物が喋るのも西さんワールド。
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西加奈子ワールドらしい。あんまり合わなかった。 ツマと言う名前の妻とムコという名前の旦那が田舎暮らしをする。 ツマはちょっと天然で、色々考えてしまうし、草木や虫のセリフが聞こえるし幽霊も見える。 ムコは言葉足らずな小説家で、オバが大好きだったが死んで、元カノが大好きだったが元カノの描いた鳥の絵を背中に彫って忘れる。 田舎の、登校拒否して田舎で暮らす小学校三年生の男の子とその子を好き!と追いかける女の子や、ムコの職場の老人ホームでの話や、老人の死。 アレチさんとセイカさんの夫婦。アレチさんの空襲の話。 きいろいゾウは月の色をもらい、様々旅をする。
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西加奈子ワールド全開。いい意味で裏切られた。 夢と現実を行き来するような構成で、読み進めるにつれて本当に現実と夢を行き来している感覚に陥る。 ツマとムコの様な夫婦に憧れる。2人で1人の様な、でもお互いにわからないことも沢山ある。私もそんな夫婦になりたい。
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