二十億光年の孤独 Two Billion Light-Years of Solitude 集英社文庫

谷川俊太郎【著】, W.I.エリオット, 川村和夫【訳】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2008/02/19
• JAN: 9784087462685

商品レビュー

2025/10/31

21歳で上梓した第一詩集の文庫版。
著者のちゃんとした詩集は、この本が初めて。

生い立ちから、詩人になるまで色々な出来事や、
人とは、やはりちょっと視点の違う目線が、
とてもよく理解できた。
直筆のノートが掲載されていて、また一味違う風に読める。

『ネロ』は、一番心に残った。

ハッとする言葉がたくさん散らばっていて、
「孤独」について、しみじみと考えさせられた。

「二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした」

「万有引力とは　ひき合う孤独の力」

「はなをこえ
　くもをこえ
　そらをこえ
　わたしはいつでものぼってゆける
　はるのひととき
　わたしはかみさまと
　しずかなはなしをした」

今頃、神様と静かな話をしている事でしょう。

2025/09/28

谷川俊太郎の世界を覗くために手に取った。
詩人としての表現力という以上に、想像力豊かであり、そのイメージを空想物語として表現していることに驚いた。
宇宙の捉え方もSFではなく、抒情詩のように展開して行くところが、豊かな気持ちにさせてくれる。

2025/08/28

国語の教科書にある詩の章が好きだった。あれから何冊か詩集とか、短歌集とかに手を出したが、良さが分からなくなってきているのかもしれない。