二十億光年の孤独 Two Billion Light-Years of Solitude 集英社文庫

谷川俊太郎【著】, W.I.エリオット, 川村和夫【訳】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2008/02/19
• JAN: 9784087462685

商品レビュー

2025/12/21

色々な詩が収められていますが、やはり表題作の「二十億光年の孤独」が印象的です。孤独を感じることはよくありますが、この広大な宇宙に目を向けてみて火星人も孤独を感じているのかも知れないと考えると、自分の孤独がちっぽけなものに思えて元気が出てきます。表題作以外では「世代」も興味深かったです。この本ではそれぞれの詩の英訳もついているのですが、この詩を英語で読んだ人がこの詩に込められたニュアンスを理解するのは難しいだろうなと思いました。日本語の表現方法の深さがよく伝わってきました。

2025/11/30

二十億光年の孤独、何回読んでも、際立った孤独がくっきりと目の前に現れる感じが、とても好き。

無性にもう一度読みたくなり、衝動買いしてよかった。

2025/10/31

21歳で上梓した第一詩集の文庫版。
著者のちゃんとした詩集は、この本が初めて。

生い立ちから、詩人になるまで色々な出来事や、
人とは、やはりちょっと視点の違う目線が、
とてもよく理解できた。
直筆のノートが掲載されていて、また一味違う風に読める。

『ネロ』は、一番心に残った。

ハッとする言葉がたくさん散らばっていて、
「孤独」について、しみじみと考えさせられた。

「二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした」

「万有引力とは　ひき合う孤独の力」

「はなをこえ
　くもをこえ
　そらをこえ
　わたしはいつでものぼってゆける
　はるのひととき
　わたしはかみさまと
　しずかなはなしをした」

今頃、神様と静かな話をしている事でしょう。