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おばちゃまはアルペン・スパイ 集英社文庫
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おばちゃまはアルペン・スパイ 集英社文庫

ドロシー・ギルマン(著者), 柳沢由実子(訳者)

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おばちゃまはアルペン・スパイ 集英社文庫

定価 ¥660

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1989/11/17
JAN 9784087601732

おばちゃまはアルペン・スパイ

¥220

商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2025/12/07

おばちゃまシリーズを三冊一気読みし終わり、一息ついて考えてみる。他にも借りている本があるんだからそこれくらいにしないといけないなぁ、と。そう思う心とは裏腹に図書館に向かう足、本棚に伸びる手、ちょっとだけ、ちょっとだけだからとページをめくり始め、気がつけば家に持ち帰ってしまってる自...

おばちゃまシリーズを三冊一気読みし終わり、一息ついて考えてみる。他にも借りている本があるんだからそこれくらいにしないといけないなぁ、と。そう思う心とは裏腹に図書館に向かう足、本棚に伸びる手、ちょっとだけ、ちょっとだけだからとページをめくり始め、気がつけば家に持ち帰ってしまってる自分。完全に中毒になっている。ジェイソンステイサムを求めるアクション映画ファンが彼の活躍を見ていないと落ち着かないように、私もミセスポリファックスの暗躍を目で追い続けていなければ耐えられない体になりつつある。危険な兆候だ。 高校時代、とある理由からホテルに一人で泊まることになった。何気なく深夜映画にチャンネルを回してみれば、そこに映るのは若き日のショーンコネリー。その日『007 ゴールドフィンガー』に魅了された私は、家に帰ってすぐに最寄りのTSUTAYAに走り、007シリーズを一気見した。あの時と同じレベルの興奮でもって、私は今違う種類のスパイものに夢中になっている。年齢からくる考え方や老いに関わらずパワフルなおばちゃまから元気を貰いながら。 『おばちゃまはアルペンスパイ』に至り、私は完全にミセスポリファックスに魅了されることとなった。物語の登場人物達が彼女に惹かれていくのと同じように。彼女は人柄が優れているのは勿論のことだが、何より人材オタクなのだ。前作では彼女に押し入り強盗をしかけてきた男を仲間に引き入れてみせたが、今回はケチな宝石泥棒に才能を見出し、自らの作戦に参加させてしまった。あげくそれが完璧に大当たりだったのだから恐ろしい。その人材発掘能力は中国戦国時代における孟嘗君、三国時代の曹操に匹敵するといっても過言ではないだろう。私はいたって大真面目だ。 これまでのパターンからして、最初に発生する本筋とは何の関係もなさそうなトラブルが事件に大きく関わってくるのは想像できたのだが、だからといって本を閉じるつもりはなかった。そのトラブルが、どう本筋に関わってくるのかを考えるのが楽しいのだ。解決に向けて誰がどのように動いていくのか、おばちゃまはどれくらい自分で動くのか、今回どれほどの窮地に立たされて、どうやってそこから抜け出すのか、これらの過程を追っていくのが喜びなのだ。推理物に関して詳しいわけでもなんでもないが、こういう本は、結末の証明に向けて繰り広げられる頭脳戦と一握りの偶然が齎す作用を楽しむものだろう。何度も言っているが、ドロシーギルマンは超一流の作家である。スリルと感動の演出においてつまらない間違いを犯すことなどありえないと言っておきたい。 直感に優れた人物、それがミセスポリファックスだ。作中で何度もビショップによって指摘されているように。推理・スパイもののような緻密な計算の上に成り立つジャンルに「直感」のような曖昧な要素を持ち込むのもどうかと思うかもしれないが、むしろこの不安定で根拠のないこの要素が、作品に予想だにしない緊張感を招き入れる。超精密な機械の構造を見ているのはさぞかし楽しいことであろう。しかしそこに「ハプニング」が起こると、人の目はその機械に釘付けになる。使い古された表現をあえて用いていうならば、この直感はスパイスだ。この一握りの香辛料が構築された冷たい現実を掻き乱してくれる。「直感」、このシリーズが魅力的なものであるためにはなくてはならない要素なのである。 しかしまあ、あまりにもどっぷりとおばちゃまシリーズに浸かりすぎてしまった。他にも年内読みたい作品はたくさんあるのだから、本作をもって今年度見納めとしたい。今手持ちにある本を読み切り、来年また清々しい気持ちで彼女の活躍を見守りたいと思う。

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2017/04/05

 この手のジャンルの新しい本ってないのかなと思いつつ、昔読んだ本を読み返しています。ライトなスパイもの。  主人公のミセス・ポリファックスも好きなのですが、CIAサイドのカーステアーズとビショップの2人組がめちゃめちゃ好きなのです。凄腕スパイマスターと有能秘書が、おばちゃまスパ...

 この手のジャンルの新しい本ってないのかなと思いつつ、昔読んだ本を読み返しています。ライトなスパイもの。  主人公のミセス・ポリファックスも好きなのですが、CIAサイドのカーステアーズとビショップの2人組がめちゃめちゃ好きなのです。凄腕スパイマスターと有能秘書が、おばちゃまスパイに振り回される展開バンザイ。  盗まれたプルトニウムを追って、スイスの療養所に侵入です。プルトニウムの描写が細かいなあと思っていたんですが、成程伏線だったのね。このオチは笑いました。  まだ4作目ってこともあり、シリーズ独特の疾走感と、全体のとぼけたテイストと、題材の容赦なさには、手垢がついていないフレッシュさがあります。まだマンネリ感のない、いい時期の作品だなぁと感じます。  相方ポジの青年と、頑張り屋の子供もしっかりいますし。ロビンまたどっかで出ないかな。  あと、ミセス・ポリファックスの空手スキルの高さがすごかった。まあ、このくらい戦闘力ないと、事態は打開できないよねえ……。

Posted by ブクログ

2016/09/05

アルペン・スパイというタイトルなので雪山で何かするのかと思ったら、今回のおばちゃまの任務は、スイスの高級療養所に患者を装って行くこと。任務はなんと盗まれたプルトニウムの捜索。 療養所には明らかにバカンス目的の人やら、おかしな子供やらが入っていて、事態はだんだんおかしな方向に。 お...

アルペン・スパイというタイトルなので雪山で何かするのかと思ったら、今回のおばちゃまの任務は、スイスの高級療養所に患者を装って行くこと。任務はなんと盗まれたプルトニウムの捜索。 療養所には明らかにバカンス目的の人やら、おかしな子供やらが入っていて、事態はだんだんおかしな方向に。 おばちゃまが大人の常識と責任感で事件の核心に近づいていくのは、小気味よい。 周囲のキャラクターも魅力的で大活躍してくれた。周囲の人に信頼されて手伝ってもらえるのもおばちゃまの魅力とか仁徳なのだろう。気持ちよく読める一冊。

Posted by ブクログ

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