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天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2008/02/20 |
| JAN | 9784062144858 |

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天山の巫女ソニン(3)
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商品レビュー
4.1
32件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2巻に続いて、隣国へ。 王子の声が聞こえる、というのはどういうからくりなのだろう??本当に王妃様の力?? 王子のソニンへの依存度も減ったし、ソニンの夢見も1巻ほどの勢いはなくなったけれど、 だからこそ地に足のついた人生の中で、どう生きるかという難しさを感じる。 統治するのって、良い暮らしをしていくって、本当に難しい。ラスト、森の民への父王、さらりと書かれていたけれど、そうなるよなぁ。。 2巻の王子ほど3巻の王女は急接近できなかったので、今後どうなるのか気になる。ラスト、しんどい立場と決意にて、心許す人が彼女と出会えるよう願う。 そして相変わらずミンは賢い。。 『ようするに物や人を実物以上に価値があるように見せることによって、高く売れたり、感心されたり、羨望されたりすることがあるのです。』 →大河ドラマのべらぼうめ、だとそれをひたすら考えているわけで、必要な事でもある。。 『自分の事を賢いとか優しいと思っている者にとって、深く広く本物や真実を求めるものが恐ろしいのです。自分がニセモノだということを見抜かれてしまいますからね』 「戦が起きないかって思ってるのは、すごくいい暮らしをしてる人たちか、すごく下のほうにいる人たちだね。戦って何でもありになるからさ。上の奴らは自分たちだけ助かるやり方を知っているし、どん底にいる奴らは、今よりひどくなることはないって思ってる。」 「自分が見たものは何なのか、なぜそんな状態にあるのか、それは何のきざしなのか結果なのか考えなさい。…そのために知識を身につけなさい。知識がなければ見逃してしまうわ」 「(地図の上で線が引いてあると、もうその向こうでは、何もかもまったく違う人々が暮らしているような気がしてしまうけれど…)」 「人はちょっとした寂しさや悲しさや、小さな喜びをわかちあえる人がいるだけで、生きていくことが楽になるのに」 「わたしが怖いのは、王子のような立場の方が、自分の感情に流されてしまう事です。単純な好き嫌いに大きな判断を誤ってしまうことです。そのことにどれだけ下の者が苦しむことになるか、考えるだけでも恐ろしいことです。」 これを中学生の年の子が高校生の年の子に伝えているわけで。。 ある意味巫女の暮らしは帝王学のようだけれども、同じ巫女でもレンファの例もあるし 4巻でクワン王子がソニンがイウォル王子に仕えていることが奇跡だといったけれど本当にそうだなぁ。。 「何事も経験を積まなければ、正しい使い方は身につかない。…人とぶつかって恥をかいて、後悔して反省して身につくことがたくさんある。…心は常に生き物のように変化する。わたしたちはそれに振り回され、身を滅ぼしそうになることもあるが、必ず飼いならすことができる。」 「(商売の才能もないくせに大きな店を継いだ二代目とかについて) 恵まれていると思うよ。だって、家が裕福なら読み書きやそろばんだって習えるし、いろいろな人が出入りしてるでしょう。人に相談したり、話を聞いたりして、いい方法を考えられたはずだよ。…」 「そうだね。それを考えられない人は逃げてるんだよね。自分がダメだってことを認めたくないから、目をそらして考えないようにしてるんだ。」 「うん。才能が無くなって、見ることと考えることはできるのにね。…」 この二人が出会って友人になってよかったなぁ。。 ソニンのこれからの人生の決意シーンにて、自分的にはハイライト。
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江南から帰国して半年が過ぎ、新しい年を迎える準備に大忙しの沙維の国。 新年を迎えれば、ソニンは数えで14歳となる。天山を下山して1年が経つ。このへんの時間の流れを把握するのが、わたしはどうも苦手だ。 さて、もう一つの隣国、巨山は、先の戦争から国交が途絶えたままでしたが、イウォル...
江南から帰国して半年が過ぎ、新しい年を迎える準備に大忙しの沙維の国。 新年を迎えれば、ソニンは数えで14歳となる。天山を下山して1年が経つ。このへんの時間の流れを把握するのが、わたしはどうも苦手だ。 さて、もう一つの隣国、巨山は、先の戦争から国交が途絶えたままでしたが、イウォル王子とともにソニンも彼の国へ赴くことになりました。 江南への留学とは違い、国交回復の足がかりともなる外交の一歩となります。 さて、国交が途絶えたと言っても、イウォル王子たちを出迎えた巨山の民人たちは皆穏やかな様子でした。 それは現代社会を投影しているようです。 ソニンたちと同世代の巨山の王女イェラと出会い、お互いがそれぞれ他者を見ることで己を知るという成長をしていきます。 ソニンの成長は、巫女見習いとして過ごした12年間を否定するのでなく、そのことがあるから今があるという自分への肯定の物語。 結果として失敗に終わったとしてもそれまでの努力は無駄ではないんだよ、とソニンは教えてくれます。
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シリーズ3作目は巨山でのお話。 これで三国全ての内情が出そろったわけですが。 それぞれの国でそれぞれの価値観、国王の人柄があって国を運営している。 イウォル王子やソニンと出会った全ての人、国が都合のいいように変わるはずもなくてそういう現実的なところもまたおもしろいです♪ 今回はイェラ王女という、これまた魅力的な人物と出会うソニン。 今後の三国関係、イェラ王女の成長もまた楽しみのひとつとなりました^^
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