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聖少女 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/02/01 |
| JAN | 9784101113098 |
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聖少女
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商品レビュー
3.6
71件のお客様レビュー
カタカナや傍線が多用されていて主張が強いと感じた。 近親相姦が描かれていたり、女友達との艶めかしい描写がとても破滅的。 未紀のノートをもとに展開されているので、どこまでが真実なのかわからないが、少女らしい繊細さとタブーに踏みこむ大胆さ、マゾフィスティックな快楽さが同居していて、読...
カタカナや傍線が多用されていて主張が強いと感じた。 近親相姦が描かれていたり、女友達との艶めかしい描写がとても破滅的。 未紀のノートをもとに展開されているので、どこまでが真実なのかわからないが、少女らしい繊細さとタブーに踏みこむ大胆さ、マゾフィスティックな快楽さが同居していて、読み終えてずっと考察できる楽しさがあった。
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どこまでが真実でどこからが虚構なのか。未紀はその後どうなったのか。謎はそのままにしておいて、また読み返したいと思った。そしてこれは「少女小説」なのだということが大切だと思う
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高校時代に友人たちと強盗事件を起こし、その後アメリカへ留学することをくわだてるKという青年は、未紀という若い女性と知りあいます。ところがその後、未紀は交通事故で記憶喪失に陥り、彼女の見舞いに訪れたKは、事故の前に未紀が書きしるしたノートを手わたされます。そこには、「パパ」と呼ばれ...
高校時代に友人たちと強盗事件を起こし、その後アメリカへ留学することをくわだてるKという青年は、未紀という若い女性と知りあいます。ところがその後、未紀は交通事故で記憶喪失に陥り、彼女の見舞いに訪れたKは、事故の前に未紀が書きしるしたノートを手わたされます。そこには、「パパ」と呼ばれる人物との関係を中心に、未紀自身の体験とも創作とも判断のつかない出来事がつづられていました。 主としてKという青年の視点で物語が進められており、未紀と「パパ」をめぐる謎が解き明かされていくとともに、K自身が未紀に心を捕らえられていく経過がたどられています。著者の作品では、しばしば独自の作品世界に入り込むことに困難をおぼえることがあるのですが、本作は謎解きのようなストーリーを追いかけていくことで、未紀の抗いがたい魅力に読者を引き込もうとする構造が明確で、比較的読みやすいと感じました。 著者自身は本作を「最後の少女小説」と称していますが、Kという青年のキャラクター造形や、記憶喪失によって未紀が無垢でいられるような立ち位置を占めるという展開などにも、耽美的な作品世界の構築をめざしていることを示すような装置が用意されていて、「少女小説」らしい体裁を整えた作品だといえるように思います。ただ、小説としてそれ以上の魅力を提示できているのかどうか、個人的には判断がつかないように感じました。
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