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聖少女 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/02/01 |
JAN | 9784101113098 |
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聖少女
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商品レビュー
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高校時代に友人たちと強盗事件を起こし、その後アメリカへ留学することをくわだてるKという青年は、未紀という若い女性と知りあいます。ところがその後、未紀は交通事故で記憶喪失に陥り、彼女の見舞いに訪れたKは、事故の前に未紀が書きしるしたノートを手わたされます。そこには、「パパ」と呼ばれ...
高校時代に友人たちと強盗事件を起こし、その後アメリカへ留学することをくわだてるKという青年は、未紀という若い女性と知りあいます。ところがその後、未紀は交通事故で記憶喪失に陥り、彼女の見舞いに訪れたKは、事故の前に未紀が書きしるしたノートを手わたされます。そこには、「パパ」と呼ばれる人物との関係を中心に、未紀自身の体験とも創作とも判断のつかない出来事がつづられていました。 主としてKという青年の視点で物語が進められており、未紀と「パパ」をめぐる謎が解き明かされていくとともに、K自身が未紀に心を捕らえられていく経過がたどられています。著者の作品では、しばしば独自の作品世界に入り込むことに困難をおぼえることがあるのですが、本作は謎解きのようなストーリーを追いかけていくことで、未紀の抗いがたい魅力に読者を引き込もうとする構造が明確で、比較的読みやすいと感じました。 著者自身は本作を「最後の少女小説」と称していますが、Kという青年のキャラクター造形や、記憶喪失によって未紀が無垢でいられるような立ち位置を占めるという展開などにも、耽美的な作品世界の構築をめざしていることを示すような装置が用意されていて、「少女小説」らしい体裁を整えた作品だといえるように思います。ただ、小説としてそれ以上の魅力を提示できているのかどうか、個人的には判断がつかないように感じました。
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作品の咀嚼難易度や読み辛さを抜きにして、ルナティックな引力と作者の創造的な奥行きに溢れた1冊。 近親相姦という恋愛的タブーが前面に押し出されているが、作中の大半を占めるミステリアスな少女“未紀”の日記は、読み進めていくと暗黒の脳内を辿っていくような探偵小説的な側面が大きい事が分...
作品の咀嚼難易度や読み辛さを抜きにして、ルナティックな引力と作者の創造的な奥行きに溢れた1冊。 近親相姦という恋愛的タブーが前面に押し出されているが、作中の大半を占めるミステリアスな少女“未紀”の日記は、読み進めていくと暗黒の脳内を辿っていくような探偵小説的な側面が大きい事が分かる。 森茉莉の『甘い蜜の部屋』も読了しているが、少女の悪魔性を題材にしつつも個人的には良い意味で趣が異なる作品だった。
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交通事故で記憶を喪った未紀が、事故前に綴っていたノート。そこには「パパ」を異性として恋した少女の、妖しく狂おしい陶酔が濃密に描かれていた。ノートを託された未紀の婚約者Kは、内容の真偽を確かめようとするが…。「パパ」と未紀、未紀とK、Kとその姉L。禁忌を孕んだ三つの関係の中で、「聖...
交通事故で記憶を喪った未紀が、事故前に綴っていたノート。そこには「パパ」を異性として恋した少女の、妖しく狂おしい陶酔が濃密に描かれていた。ノートを託された未紀の婚約者Kは、内容の真偽を確かめようとするが…。「パパ」と未紀、未紀とK、Kとその姉L。禁忌を孕んだ三つの関係の中で、「聖性」と「悪」という、愛の二つの貌が残酷なまでに浮かび上がる。美しく危険な物語。
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