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サド 切断と衝突の哲学 哲学の現代を読む6
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2007/12/30 |
JAN | 9784560024560 |
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サド
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他人をかわいそうだと思うのは、同じことが我が身にふりかかったらとおびえるからだ、それは自分かわいさから生じる自己中心的な感情にすぎない、とサドは言うのです。だから、たとえば王さまのようにあらゆる不幸を免れうる人、あるいは不幸を直視する勇気のある人は、他人と自分を混同して、他人を自...
他人をかわいそうだと思うのは、同じことが我が身にふりかかったらとおびえるからだ、それは自分かわいさから生じる自己中心的な感情にすぎない、とサドは言うのです。だから、たとえば王さまのようにあらゆる不幸を免れうる人、あるいは不幸を直視する勇気のある人は、他人と自分を混同して、他人を自分のことのように憐れむことなどしない。こうした感情を必要とするのは弱者だけだ、ということになります。
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ルソー、ドルバックなどの著名な思想家が続々と出てくる18世紀のフランス啓蒙思想時代で、反骨精神を爆発させているリベルタンたち。その中でも一際目立つ存在が本書のタイトルともなっているサド其の人である。 サドの思想は一言で言えば、孤絶である。 それは大衆、社会、美徳、個人、自然、摂...
ルソー、ドルバックなどの著名な思想家が続々と出てくる18世紀のフランス啓蒙思想時代で、反骨精神を爆発させているリベルタンたち。その中でも一際目立つ存在が本書のタイトルともなっているサド其の人である。 サドの思想は一言で言えば、孤絶である。 それは大衆、社会、美徳、個人、自然、摂理、原子からの孤絶。 形而下なものから形而上のものまで、幅広い存在をあらゆる思想を用いて切って切って切り捨てる! サドの感想を述べると、 評価できるのは彼の作品に見られる残虐性が、一見稚拙なものに見えるけれども、その根底にあるのが強烈なルサンチマンを核とする孤絶至上主義思想である点だ。 彼の徹底した孤絶主義は、極端のさらに端を行くものだが、それ故に新たな真実を社会の裏側で発見することもあるのだ。 彼はルソーやドルバックの思想を裏返し、人の見たくない部分を人の眼前に突きつける。 これが人間である!これが我々の腹の中に隠された真っ黒な臓物である! そして、それは"思想"で終わらず、実際の人物で"実行"されるのだ。 若い女の乳房を小さなペンチでちぎってゆき、次に股間をぐちゃぐちゃにして、最後は丁寧にバラして晒してオッパッピー! 思想は作品のなかで実行される。刺激ある追体験。素晴らしい。 人の欲求や欺瞞、悪を暴くどころか、それらを全肯定してメーターが振りきれるまでアクセルをかける。その爽快さに脱帽して頭も抜けそうになる。 社会から孤絶したいあなたに、フレッシュなサドを!
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