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アッコちゃんの時代 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/01/01 |
| JAN | 9784101191225 |

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アッコちゃんの時代
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商品レビュー
3.4
51件のお客様レビュー
バブル時代の日本に実在した人々をモデルにした小説。 美貌と、日本人離れしたスタイルでモテまくる主人公。そして彼女に群がる男達。次々と現れては消えていく彼らの発する言葉は調子良く聞こえ、予想通りその熱は冷める。 いつの時代も流行る物事は変われど、男の性分は変わらないのだな...
バブル時代の日本に実在した人々をモデルにした小説。 美貌と、日本人離れしたスタイルでモテまくる主人公。そして彼女に群がる男達。次々と現れては消えていく彼らの発する言葉は調子良く聞こえ、予想通りその熱は冷める。 いつの時代も流行る物事は変われど、男の性分は変わらないのだなぁ…と呆れながら読みました。 色々思うところはありましたが、面白かったです。
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私はバブルの恩恵を全く受けてない下の世代だが、バブルの残り香がうっすら漂っていた時代の空気は知っているので本書を読むと何処か懐かしいような気持ちになった。しかしながら、話に出てくるお金の額が桁外れに大きいものだから現実感が全く湧いてこない(笑)。 「アッコちゃん」の愛人生活は思...
私はバブルの恩恵を全く受けてない下の世代だが、バブルの残り香がうっすら漂っていた時代の空気は知っているので本書を読むと何処か懐かしいような気持ちになった。しかしながら、話に出てくるお金の額が桁外れに大きいものだから現実感が全く湧いてこない(笑)。 「アッコちゃん」の愛人生活は思わぬ妊娠→結婚によって一旦は終止符が打たれるのだけど、丸く収まる訳がなかった!たとえアッコちゃんが「普通の幸せ」を望んだとしても、相手が誠実なエリートサラリーマンだったとしても、彼女には勤め人の妻は務まらなかったと思う。その美貌ゆえに結婚後も周りがほっておかないだろうし、ご本人の性格的にもいつの間にか危険な香りがするほうに吸い寄せられていってしまうだろう。生まれながらの愛人体質なんだと思う。 登場人物は実在の人物をモデルにしているという。キャラがなかなか濃ゆい方々ばかりなので(多少脚色されてるとは思うが)マンガのようで面白かった。その絵が脳内に浮かんでしまう。それにしても桁外れのお金持ちと付き合うのは女性の若さと飛び抜けた美しさは言わずもがな、体力がある人じゃないと駄目なんだな。スケールが大き過ぎて遊ぶのにも相当なエネルギーが要るもの。パワーがお金を引き寄せるということだろうか。
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昭和のバブル期をたくましく生き抜いた北原厚子、通称アッコちゃんの物語である。本書は実話を基に構成されており、林真理子の巧みな小説手法がバブル経済の時代を見事に表現している。日本にかつて存在したこの時代の記憶が浮かび上がる。小説として、成功している。 何よりも、アッコちゃんの...
昭和のバブル期をたくましく生き抜いた北原厚子、通称アッコちゃんの物語である。本書は実話を基に構成されており、林真理子の巧みな小説手法がバブル経済の時代を見事に表現している。日本にかつて存在したこの時代の記憶が浮かび上がる。小説として、成功している。 何よりも、アッコちゃんの楽天主義は痛快である。描かれているアッコちゃんは、日本人離れした美貌とプロポーションの持ち主であり、フランスやイタリアに行けば注目されるほどの美しさを誇る。その上、ピンチに陥っても何とかなると信じて疑わない逞しさも彼女の魅力の一つである。 物語は東京西新宿の地上げの帝王と呼ばれる早川(モデルは、早坂太吉)との出会いから始まる。早川は50歳で、厚子の後輩の母親の紹介で会うこととなった。厚子は当時19歳の女子大生である。銀座のやり手ママである厚子の後輩の母親は、早川の内縁の妻だった。カマキリママとも言われる。早川は山形弁の風貌の地味な男であるが、不動産業界では有力なやり手である。彼は積極的に娘の年ほどの厚子に近づき、厚子は「銀座のママから地上げの帝王を奪った女子大生」として週刊誌に騒がれることとなった。 早川は土地の値上がりにより莫大な資金を得ており、不動産業界で全国第3位の規模に拡大していた。西新宿の土地を20億円で買い、その後東京都庁の移転により470億円で売却し、多大な利益を上げている。彼は女好きでギャンブルも好み、競走馬を約300頭所有しているほどである。早川の会社はホテル11軒、ゴルフ場、病院などの運営も手がけていた。 しかし、厚子に対しては金銭面をほとんど与えないケチな様子であった。地上げの帝王の早川は、愛人の経費コストダウンみたいな方法を駆使する。早川は厚子を束縛し始めると、彼女はそれを嫌い、縁を切る決断を下す。そして、新たな愛人に目を向けていったのである。 厚子の1番の親友奈美は、実際は尾崎豊の嫁だった。本書では、流行らない歌手とされている。 そんな中、厚子はお気に入りのイタリアンレストラン「キャンティ」のオーナー兼、最新の音楽を手掛けるプロデューサーである五十嵐英雄(モデルは、川添象郎)に出会う。五十嵐はユーミンやYMOのプロデューサーも務めた人物で、妻と子供二人を持ちながらも、厚子に積極的にアプローチをかける。実際、妻は風吹ジュンである。五十嵐は厚子をフランスやイタリアに連れて行き、彼女に似合う服を選ぶ中で、厚子は自信をつけていく。そして、厚子は1年契約の愛人関係を結び、さまざまな有名人と交流するようになる。結果として、厚子は風吹ジュンからの略奪を果たし、やがて妊娠するに至る。その後、五十嵐は風吹ジュンと離婚し、結婚には至らないものの、子供を認知するにとどまる。 また別の場面では、厚子はIT企業の社長から惚れられる。厚子は、カリスマ的存在と称されるほどの魅力を持つ女性であり、そのあっけらかんとした性格と神経の図太さで、バブル時代を力強く生き抜いていく。 この物語を通じて、林真理子は時代の虚実を見事に掬い取る筆力を発揮しており、昭和の時代のバブルの華やかさと奔放さを改めて思い出させる。昭和は良かった。まさに、かつての日本の昭和のバブルの栄華と華麗さの上澄みを巧みに捉えた作品である。林真理子の小説手法の筆力に、ザブトンをあげたい。
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