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完全解読ヘーゲル『精神現象学』 講談社選書メチエ402
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完全解読ヘーゲル『精神現象学』 講談社選書メチエ402

竹田青嗣, 西研【著】

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完全解読ヘーゲル『精神現象学』 講談社選書メチエ402

定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2007/12/10
JAN 9784062584029

完全解読ヘーゲル『精神現象学』

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商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2021/08/11

「よげんのしょ」かなと思った。

レイザーラモンRGは「哲学とはあるあるである」と言ったが、まさにその「あるある」がものの見事に的確に描写されてる。 序盤は「青少年の心理あるある」が書かれててこれは本当にあるあるだったので、ここだけ読んでても悩める若人の役に立つかも。 本書の解釈は現代に寄せすぎた解釈にな...

レイザーラモンRGは「哲学とはあるあるである」と言ったが、まさにその「あるある」がものの見事に的確に描写されてる。 序盤は「青少年の心理あるある」が書かれててこれは本当にあるあるだったので、ここだけ読んでても悩める若人の役に立つかも。 本書の解釈は現代に寄せすぎた解釈になっており、ヘーゲルガチ勢から異論はあるだろうが、まさにいまツイカスやインターネッツで起こってる事態の混迷をものの見事に言い当てている。「よげんのしょ」かなと思った。 今まで労働させられるだけだった奴隷サイドが「なんでこんな息苦しい暮らしをせなアカンねん」と自由を求めて革命を起こす →なんでもありの絶対自由はそれぞれの利害関係の対立で不可能 →「俺の自由」が「誰かの自由」をBANする恐怖政治が始まる →恐怖政治も絶対自由もダメということで「道徳(規制)」というキツいシバリで全員をフルイにかけようとするようになる →「なんで自由を求めたのにシバられなアカンねん」「でも絶対自由は無理やし」ということで 双方がそれぞれの関係性の範囲内で自分と他者の「自由」を尊重しあう「良心」が重視されるようになる。 問題はほぼ全員が「行動的良心」じゃなくて「行動的悪心」や「行動的無関心」に進んじゃったときで、そのとき少数の人たちが亡命したり手続きをするような「行動的良心」をやるだけでそれでいいのかとか、(それぞれの関係性の範囲内で自己と他者の自由を尊重する)という前提がヌけたらどうすんだとは思う。 それでも「各々の良心」を発揮するためには道徳のタガは必要最小限が望ましいのだろう。 手を汚しながらもなるたけ自分の能力でできるだけの「良いこと」を目指すのがよいのだろう。

本は落ちるナイフ

2024/06/02

ヘーゲルの精神現象学は途中まで読んで本棚に戻したが、この本のおかげでその哲学の真髄にまた浸りたくなった。 サルトルの存在と無もカントの純粋理性批判もそうだが、分厚く生真面目な哲学書は、意外な発見や言語化不可能な領域へのアクセス権を提供してくれる一方、大体途中で飽きてテーブルに放る...

ヘーゲルの精神現象学は途中まで読んで本棚に戻したが、この本のおかげでその哲学の真髄にまた浸りたくなった。 サルトルの存在と無もカントの純粋理性批判もそうだが、分厚く生真面目な哲学書は、意外な発見や言語化不可能な領域へのアクセス権を提供してくれる一方、大体途中で飽きてテーブルに放る。 ヘーゲルの残した大著をゆっくり解読していきたい。

Posted by ブクログ

2018/03/08

ヘーゲルの『精神現象学』の解説書です。本書の後に刊行された『超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』』(講談社現代新書)とおなじく、ヘーゲルの叙述を二人の著者がわかりやすくパラフレーズしています。 『精神現象学』における精神の歩みを、近代的な「自由」にめざめていくプロセスとし...

ヘーゲルの『精神現象学』の解説書です。本書の後に刊行された『超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』』(講談社現代新書)とおなじく、ヘーゲルの叙述を二人の著者がわかりやすくパラフレーズしています。 『精神現象学』における精神の歩みを、近代的な「自由」にめざめていくプロセスとして読み解くという著者たちの立場から、ヘーゲルの錯綜した叙述の意味を統一的に解釈しています。 もっともわたくし自身は、竹田の『人間的自由の条件』(講談社学術文庫)におけるヘーゲル解釈には問題が含まれていると考えており、本書にも同じような問題があると感じています。もう少し具体的に述べると、竹田はカントが「超越論的」と呼んだ問題の哲学史的な意義を把握していないのではないかという疑問をいだいており、それが本書におけるヘーゲルのカント批判についての解説にも当てはまるように感じています。 とはいえ、本書が『精神現象学』の入門書に求められる役割を十分に果たしており、読者をヘーゲル哲学の中核へと連れ出す優れた手引きであることは、疑いの余地がありません。

Posted by ブクログ

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