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洟をたらした神 吉野せい作品集
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洟をたらした神 吉野せい作品集

吉野せい(著者)

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洟をたらした神 吉野せい作品集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 弥生書房
発売年月日 1975/04/01
JAN 9784841503623

洟をたらした神 吉野せい作品集

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商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2021/09/02

串田孫一が絶賛するだけのことはある。すべて事実という内容の過酷さがずしんと重く、しかも表現のうまさというか奔放さというか、百姓として生き、晩年になって書き始めた人とはまったく思えない。76歳で出版した本書で大宅壮一ノンフィクション賞と田村俊子賞の2つの文学賞を受賞したというのもう...

串田孫一が絶賛するだけのことはある。すべて事実という内容の過酷さがずしんと重く、しかも表現のうまさというか奔放さというか、百姓として生き、晩年になって書き始めた人とはまったく思えない。76歳で出版した本書で大宅壮一ノンフィクション賞と田村俊子賞の2つの文学賞を受賞したというのもうなづける。 70代で書いているけれど内容は執筆時点から半世紀も昔のことから順を追って、子供のこと、農作業のこと、夫のこと、近所の人や出来事など、よくも細かく覚えていることにも驚愕する。生活の苦難がよほどこたえたから逐一忘れないのか、その時々の感情が深いからか、特に苦労もなく呑気に生きてきた私には想像もできないような生活の貴重な記録でもある。

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2013/02/20

すごい本だと目にして読んでみた本。 本当にすごい本で、静かなパワーが漲っていて、こちらの弱った心身には刺激が強くて1ヶ月以上そばに置いて頑張ってみたけど途中終了。 著者が自分の人生を(結果的に)死ぬ間際に冷静に客観的に書いたもの。 ずいぶん前に読んだ松谷みよ子さんの「小説・捨...

すごい本だと目にして読んでみた本。 本当にすごい本で、静かなパワーが漲っていて、こちらの弱った心身には刺激が強くて1ヶ月以上そばに置いて頑張ってみたけど途中終了。 著者が自分の人生を(結果的に)死ぬ間際に冷静に客観的に書いたもの。 ずいぶん前に読んだ松谷みよ子さんの「小説・捨てていく話」と読んだときのザワザワするテイストはにてて、でもこちらの方が命の危機を感じるシリアス具合が半端なくて、読むパワーが湧いてこない。 ・・・暗くて、寒くて、寒くて、寒くて、辛くて、惨めで、でも強い。 そして、冷静。 著者の人生、地に足がつきすぎてて、 冬の寒い日に暖かい部屋で読むとノックダウンされてしまう。 またこちらのパワーがある時に是非読ませていただきたい。

Posted by ブクログ

2012/11/10

(1980.07.24読了)(1980.06.02購入) 内容紹介 詩人である夫とともに開墾者として生きた女性の年代記。残酷なまでに厳しい自然、弱くも逞しくもある人々、夫との愛憎などを、質実かつ研ぎ澄まされた言葉でつづる。 著者 吉野せい 1899年、福島県生まれ 少女時代は小...

(1980.07.24読了)(1980.06.02購入) 内容紹介 詩人である夫とともに開墾者として生きた女性の年代記。残酷なまでに厳しい自然、弱くも逞しくもある人々、夫との愛憎などを、質実かつ研ぎ澄まされた言葉でつづる。 著者 吉野せい 1899年、福島県生まれ 少女時代は小説家になるのが夢だった 詩人の三野混沌と結婚後、菊竹山での開墾生活に入った 夫の死後、草野心平らの励ましを受けて執筆活動を開始 1975年短篇集『洟をたらした神』で大宅壮一ノンフィクション賞、田村俊子賞を受賞 1977年、78歳で死去

Posted by ブクログ

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