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対岸の彼女 文春文庫

角田光代【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2007/10/09
JAN 9784167672058

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対岸の彼女

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商品レビュー

3.8

968件のお客様レビュー

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2024/05/05

友人や仲間という関係を長くつづけることって難しい あんなにたくさん遊んで近況すべてを話してたのに、結婚して、子供ができて、引越して‥ 会わなくても平気なもんだと気づくことが会えないことよりかなしいものだと、読みながらそんなことを思い出してた 小夜子はあまり近づきたくないタイプの...

友人や仲間という関係を長くつづけることって難しい あんなにたくさん遊んで近況すべてを話してたのに、結婚して、子供ができて、引越して‥ 会わなくても平気なもんだと気づくことが会えないことよりかなしいものだと、読みながらそんなことを思い出してた 小夜子はあまり近づきたくないタイプの女性だけど、自分に幼いこどもがいて、あんな旦那と義母がいたら、小夜子とかわらない感情や言動をとってそうな自分が想像できてしまった(怖い) 近しくなると、見えているとこだけで相手をわかったような気持ちになったりすることってある でも自分以外の人の思いや歴史などわかるはずなんてないのだから、こんなふうにちょっとしたすれ違いや自分の憶測で大切な人を失わないようにしたい

Posted by ブクログ

2024/05/05

自分の高校時代や、自分の子が保育園の頃を重ねながら読み進めた。 自分自身、普段仕事や近所の人との付き合いはそれなりにあるが、基本的には「誰かとからむことで傷つきたくない、1人がラク」と思っている。だが、「自分の救いになってくれるのは自分ではない誰か」とも思う。 勇気を出して踏み出...

自分の高校時代や、自分の子が保育園の頃を重ねながら読み進めた。 自分自身、普段仕事や近所の人との付き合いはそれなりにあるが、基本的には「誰かとからむことで傷つきたくない、1人がラク」と思っている。だが、「自分の救いになってくれるのは自分ではない誰か」とも思う。 勇気を出して踏み出そうと感じた。

Posted by ブクログ

2024/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

専業主婦の小夜子が小さな会社で掃除業を始めるお話。社長の葵との出逢いでなんでもできるような気になっていくけど、、 隣の芝は青く見えるから、妬んで羨んであれこれ悪口を言いたくなる女のサガ。そんなわたしの心の中にもある他人への穿った目線が描かれてると思った。 河原で高校生の葵が「いいなあ、ナナコは。きっとナナコってさあ、すっごいしあわせに生きてきた人でしょ。」って言っているシーンが印象的。人は見かけじゃ分からないし、どんな思いでどんな苦労をしているかも分からない。それに対するナナコが否定もせず、葵がいじめられたら守ってあげると言い「そんなとこにあたしの大切なものはないし」と話すの、ナナコの境遇を思うと胸が苦しくなる。高校生の多感な時期をこんな風に考えることができたらもっと生きやすかったのかな。今も。 最後に小夜子が葵の元を訪れ後味の悪さを話すところ、こんな風に嫌な別れ方を清算して人と向き合っていける人でありたいと思った。 どこへでもいけるきがするけど、どこにもいけない。どこへいこうとしてたんだろう?子どものころはもちろん、大人になった今もこんな自問自答を繰り返してる自分がいてナナコにも葵にも小夜子にも重なって共感した。 平たい感想になるが、すっごく良かった。また読み返したい。

Posted by ブクログ

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