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対岸の彼女 文春文庫
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対岸の彼女 文春文庫

角田光代【著】

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対岸の彼女 文春文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2007/10/09
JAN 9784167672058

対岸の彼女

¥726

商品レビュー

3.8

1046件のお客様レビュー

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2025/02/09

「ひとりでいるのがこわくなるような大勢の友達ではなく、ひとりでもこわくないと思わせてくれる何か。」 自分自身が学生の頃に最も恐れていたことかもしれない。大人になった今では友達との時間はもちろん楽しいが、一方でひとりでいることがこんなにも楽しく、気楽で、最高な時間であるとも思うこと...

「ひとりでいるのがこわくなるような大勢の友達ではなく、ひとりでもこわくないと思わせてくれる何か。」 自分自身が学生の頃に最も恐れていたことかもしれない。大人になった今では友達との時間はもちろん楽しいが、一方でひとりでいることがこんなにも楽しく、気楽で、最高な時間であるとも思うことに気付いた。学生の頃からこのことに気付いていれば、もっと気楽に生きられたかもしれないが、学校という組織や思春期など様々なことが起因して、ひとりでいることが怖かったのかもしれない。 「黙って腹にためこめば深刻味を帯びるが、口にすればどうしたって喜劇なのだ」 同意。 「なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いて行くためだ。」 なんて素敵な文章…!

Posted by ブクログ

2025/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友情を題材とした心に残る本です。 誰かに話したい、ということでなく自分の心に突き刺さり、意味を自分なりに考えたいです。 同い年の小夜子と葵、現在置かれている立場や環境は全く違う、しかし何だか気が合い(全然違う2人だけど目指すところは一緒の2人というか…)、親交を深める。そんな2人の関わりが深くなるにつれて、お互いの発した一言や取る行動から違和感や不信感を抱いてしまう。 今後、独身の私が既婚の友だちともそうなるのかな、と思ったりしました。。。 経歴や環境、物事への意識や性格、器用さだらしなさ、、全てにおいて同じ他人はいないけれど、思い込みや言葉や行動から起こってしまう誤解だけで終わらない、強い関係性ができることは、その人の精神の強さを表すのではないでしょうか。 最後、この小説のキーパーソン、ナナコと小夜子が間接的に出会うシーンが忘れられません。頭の中に情景が浮かんできます。 葵にとってナナコが憧れでありずっと大切な存在であるのも切なく、胸が熱くなります。

Posted by ブクログ

2025/02/06

子育て中の今を生きる小夜子と同じ歳の企業家社長、葵。高校時代の葵と魚子(ナナコ)の2つの時間軸物語。 イジメや妬みの渦巻く社会で、自分と向き合い、心を交わした誰かの存在や思い出を糧に生きる大事さを教えてもらった。

Posted by ブクログ