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土佐日記 ビギナーズ・クラシックス 角川ソフィア文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川学芸出版/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/08/24 |
JAN | 9784043574209 |
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商品レビュー
4.1
15件のお客様レビュー
平安中期に描かれた航海の日記。ひらがなを用いた新しい文学。日記の中では、早く都に戻りたいとの思いと、戻れないもどかしさが鮮明に描かれている。また、土佐国で亡くした娘への追慕の念が多く語られており、これは『土佐日記』そのものの主題であるともいわれている。 特に、海が荒れ神様に奉納さ...
平安中期に描かれた航海の日記。ひらがなを用いた新しい文学。日記の中では、早く都に戻りたいとの思いと、戻れないもどかしさが鮮明に描かれている。また、土佐国で亡くした娘への追慕の念が多く語られており、これは『土佐日記』そのものの主題であるともいわれている。 特に、海が荒れ神様に奉納させるシーンが印象的。いつの時代にもずる賢い人はいるんだなぁ。
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空を漕ぐ船 影見れば 波の底なる ひさかたの 空漕ぎわたる 我ぞわびしき (水に映る月影を見ると、波の底に大空が映っているが、その空を漕いで行く私は、何とちっぽけで頼りない存在なのか) 廬山寺 ろざんじ 京都にあるお寺。紫式部の邸宅跡と言われている。 昔の旅行は本当に大変だ。...
空を漕ぐ船 影見れば 波の底なる ひさかたの 空漕ぎわたる 我ぞわびしき (水に映る月影を見ると、波の底に大空が映っているが、その空を漕いで行く私は、何とちっぽけで頼りない存在なのか) 廬山寺 ろざんじ 京都にあるお寺。紫式部の邸宅跡と言われている。 昔の旅行は本当に大変だ。海賊の心配をしたり、天候のために何日も足止めされたり… 「わだの泊の別れの所」での段で、在原業平の名前が出てきて驚いた。 故在原業平だって。死んでる… 在原業平は平安前期の人で、紀貫之は平安前期から中期にかけての人。 それに紀貫之が前の世の優れた歌人たちを六歌仙と名付けたのだから、同じ時代の人ではないというのは、考えてみれば当然だった。 さらに言えば、在原業平の北の方は紀一族の女性だったか。紀貫之にとっては名高い親戚という位置づけだったのかな? 人はなぜ歌を詠むのか? 「思ふことに堪へぬ時のわざ」 土佐の国から京まで、今の高知県から京都までか。 紀貫之一行が京にたどり着いた章では、一緒に帰京したかのようにほっとした。55日間の冬の旅だ。
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教科書に載ってて存在は知ってるけど内容はよく分からないから読んでみたいシリーズその1。 せっかちさんには向かなそう。土佐から帰京する船旅の、日記の体の文学だそう。でも船が悪天候やらなんやらかんやらで、遅々として進まない。まだ同じ場所で停泊しなければいけない、そんな船上の人たちの不...
教科書に載ってて存在は知ってるけど内容はよく分からないから読んでみたいシリーズその1。 せっかちさんには向かなそう。土佐から帰京する船旅の、日記の体の文学だそう。でも船が悪天候やらなんやらかんやらで、遅々として進まない。まだ同じ場所で停泊しなければいけない、そんな船上の人たちの不満や不安が伝染するようで、あーもう早く!と思ってしまう。 読者は作者が本当は男だと分かっている前提で女性のフリして女もしてみんとてするなりと書いていたらしい。一種のギャグのようだけど、当時からそういうのってあったんだなあと、平安時代がちょっと身近に思った。 紀貫之さんは和歌の名手のようで、至る所で上手かったり下手だったりする歌が散りばめられている。文学のミュージカルみたい。
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