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白鯨(下) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/03/01 |
JAN | 9784102032022 |
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白鯨(下)
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商品レビュー
3.5
19件のお客様レビュー
実は私は映画の方を先…
実は私は映画の方を先に観てしまった類の者なんですけどね(笑。これほどの長編になると下地があったほうが入り込みやすいのかも知れません。映画に見られなかったシーンを探すためにも、これを機会に原作を一読してみて下さい。
文庫OFF
世界文学の中でも「難読」で知られる一冊だと思う。難読という評価には主に二つの理由があり、 ・純粋にページ数が莫大 ・ストーリーを追うタイプの小説とは異なる 特に後者の影響が大きかろう。そもそもストーリーだけに絞って書かれたとすれば上下巻になる必要もなく、児童絵本のページ数があ...
世界文学の中でも「難読」で知られる一冊だと思う。難読という評価には主に二つの理由があり、 ・純粋にページ数が莫大 ・ストーリーを追うタイプの小説とは異なる 特に後者の影響が大きかろう。そもそもストーリーだけに絞って書かれたとすれば上下巻になる必要もなく、児童絵本のページ数があれば十分。 では何が書き加えられるかと云えば、鯨に関する生物学的考察、古典文書からの引用、近代芸術における鯨、考古学における鯨、宗教史における鯨、等々である。これら記述の ”熱量” の異常さ、こだわりの "執拗さ" を感知せずに読み終えた読者はいないと思われる。 読んでいてもっとも中てられたのはこの点で、読む時間経過とともに「違和感」→「忌避感」→「畏怖の念」→「畏敬の念」という移り変わり具合。何やら面倒なことに巻き込まれたような地点から始まって、最後はもう好きなだけやってくれという感想に至る。 そもそもの小説の構成として(新潮文庫のページ数でいえば)全884ページであるこの小説、肝心の白鯨との対決の場面は836ページ目のことである。その上、前述のとおり836ページの大半は、鯨に対する学術的考察がコラージュ状に、異様な執着心で書き連ねられているのであるから、そうしてやろうと発想した作者のねらいが異様だ。 アメリカで発表当時なんら話題にならず、作者の死後に再評価をされたという歴史が語るように、ある評価軸からすれば本作は不器用な(ぶざまな?)作品。世界文学の古典として、ここまで「いびつ」な作品は他に思い当たるものもない。
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文章全体が、悪く言えば「遠回しで難しい比喩表現」、良く言えば「知に富んだ詩的表現」の洪水。この読みにくさが魅力。多分。私は好き。 しかし、いかに自分が知識不足かを思い知らされる内容だった。 白鯨を100%楽しむためにはある程度の宗教学(特にキリスト教・拝火教)、鯨類学、帆船の知識...
文章全体が、悪く言えば「遠回しで難しい比喩表現」、良く言えば「知に富んだ詩的表現」の洪水。この読みにくさが魅力。多分。私は好き。 しかし、いかに自分が知識不足かを思い知らされる内容だった。 白鯨を100%楽しむためにはある程度の宗教学(特にキリスト教・拝火教)、鯨類学、帆船の知識…等が必要なのかな。今後の読書のためにも勉強しようと思う。 散々結末についてネタバレされていても(古典なので仕方ない)、読み通して迎える転がり落ちるようなラストは胸を打つ。百聞は一見にしかず。
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