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闇の左手 ハヤカワ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房/早川書房 |
| 発売年月日 | 1978/09/30 |
| JAN | 9784150102524 |
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闇の左手
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商品レビュー
3.9
126件のお客様レビュー
両性具有の人々が住む…
両性具有の人々が住む、極寒の惑星。そこに訪れた黒人の使節と、現地人の静かで好ましい交わりを描く重厚な作品。
文庫OFF
両性具有の人たちが住む惑星に、やってきた使節ゲンリー・アイと、彼を助ける王国の政治家エストラーベンの話。 話の内容よりも、両性具有のため、ジェンダー的に差別がないという点がおもしろかった。 単語が難しく内容が最初はいってこなかったが、慣れたのでなんとか読み終えることができた。
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学生の時何度チャレンジしても冒頭から読み進められなかったけど今なら読めるのでは?と手に取ってみた。 結果読めたので良かった。 でもこれは社会に出てある程度揉まれた経験がないとかなり難しいテーマの本だと思った。学生の時分で読んでも身に迫らないことがよく分かった。 舞台は惑星&q...
学生の時何度チャレンジしても冒頭から読み進められなかったけど今なら読めるのでは?と手に取ってみた。 結果読めたので良かった。 でもこれは社会に出てある程度揉まれた経験がないとかなり難しいテーマの本だと思った。学生の時分で読んでも身に迫らないことがよく分かった。 舞台は惑星"冬"、ここでははるか昔に入植した人類が独自の進化を遂げて両性具有社会を形成している。ところが、極寒の惑星なため牧歌的でなく領土争いなどの政治的な側面が多いせいか、作品上で主人公で星間連盟大使のゲンリーの目を通して出てくる冬の人々は翻訳も「彼」となることが多いため、男性に見える。そのためずっと小太りのおじさんたちが出てくるイメージ映像しか浮かばない…のが辛いところ。 読了後の感想は、とにかくエストラーベンがひたすらに誠実で心打たれる。主人公ゲンリーとの絆も、結局二人が男女ではないため、厳しい逃避行を経ていくうえで育んだ友情、敬愛ととれる。 文中に「惑星"冬"ではそうした(男性らしさ、女性らしさの)評価は存在しない。ひとは人間としてのみ顧慮され、判断される。これはぞっとさせられる経験である」とゲンリーが述懐しているが、この辺がおそらく発表当時センセーショナルだったのかなあ。ちょうど今になってやっと時代が追いついてきた感がある。 そして、ゾッとさせられる、というのがミソで、人間は所属しているジェンダーで、本人の希望などお構いなしに周囲からの扱われ方が決まって来るが、それが当人にとってメリットなうちは問題ないが、ジェンダーを排除して持っている人間性でのみ判断されるようになった場合に周囲からの評価や扱われ方のハードルが恐ろしく高くなる、ということですよね。そんなに誰からも好かれたり、そこにいるだけで評価が高くなるような人間はいない、と。 そしてそれ故に登場人物エストラーベンの持つ、ジェンダーによる偏見にとらわれない、人間としての誠実さが、彼の話す言葉と、彼の起こす行動が同じであることの一貫性が、際立つのだと思う。 オルゴレインが共産主義国っぽいのはこの時代のディストピアSFを読むと大体資本主義(民主主義)と共産主義が対立しているので冷戦時代だった時代性かな。 実は同じ作者のゲド戦記も読めなかったのだが、そちらも、今作もエンタメ的な起伏に乏しく、哲学的、思索的な構成、そしてル・グウィンの両親が文化人類学的な学者だったとのことで、その影響か、異文化の世界をロマン寄りというより現実的な方面でまるごと構築するためになかなか身近に感じられず入っていけない、というデメリットのせいかなと今回思った。 異世界を丸ごと構築する小説はハマれば十二国記のように面白いけど、ハマれなければただただ造語や地球との文化の違いに読む側が苦戦するとなりがちなので難しい。
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