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喜多川歌麿女絵草紙 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 1982/07/09 |
JAN | 9784167192037 |
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喜多川歌麿女絵草紙
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喜多川歌麿女絵草紙
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
これもひとつの歌麿伝。 歌麿という絵師は美しい女性が放つ魅力を描かずにはいられなかったのだろうなあ。その女性が内包する思いが彼女の姿形、放たれる色香を形成するらしい。 だから、一度は描きたいと思った女性も様々なきっかけで内包する物、心情が変化してしまって絵の対象にならなくなってし...
これもひとつの歌麿伝。 歌麿という絵師は美しい女性が放つ魅力を描かずにはいられなかったのだろうなあ。その女性が内包する思いが彼女の姿形、放たれる色香を形成するらしい。 だから、一度は描きたいと思った女性も様々なきっかけで内包する物、心情が変化してしまって絵の対象にならなくなってしまったりもする。 わかるような気がするな。
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あとがきには、歌麿の「好色の絵師」というレッテルをはがすという、やや天邪鬼の気分から生まれたものだと記されています。 歌麿のモデルになった5人の女性を主人公にする5つの短編と、歌麿自身を主人公にする最後の一編。 どうも流れが3つあるようです。 一つ目がモデルの女性の素顔がその人...
あとがきには、歌麿の「好色の絵師」というレッテルをはがすという、やや天邪鬼の気分から生まれたものだと記されています。 歌麿のモデルになった5人の女性を主人公にする5つの短編と、歌麿自身を主人公にする最後の一編。 どうも流れが3つあるようです。 一つ目がモデルの女性の素顔がその人生模様を映しながら描かれる人情話・捕物的な流れ。しかし歌麿は女の姿が捉えきれず、女たちはするりと手を抜けるように絵から逃げていってしまいます。 二つ目が歌麿自身の日常生活。 訪れては愚痴をこぼしてばかりの版元蔦屋の番頭で後の滝沢馬琴。そして妻を亡くした歌麿の身の回りの世話を焼いてくれる内弟子のお千代。 最後に浮世絵の世界の流れ。版元の蔦屋重三郎、そして重三郎が新たに見いたした写楽。そして自らの衰え。 これらが混ざり合って進むのですが、要素が有り過ぎて焦点がボケてしまった感じがします。 しかし最後の短編、やや唐突感は有るものの、衰えを自覚し一人になった歌麿が向かった過去の人生の暗部。 この作品の中で唯一名前を記されない女との最後の描写が戦慄を誘います。
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短編連作。ミステリーじゃなくて、歌麿の日々を綴った話。 つまんなくはないけど、取り立てて面白くもなかった。
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