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時雨みち 新潮文庫
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時雨みち 新潮文庫

藤沢周平(著者)

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時雨みち 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2007/11/01
JAN 9784101247090

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時雨みち

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商品レビュー

4

29件のお客様レビュー

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2010/05/28

 この短編集について…

 この短編集については、前に一度表題作の「時雨みち」についてレビューを書いたが、紹介し切れなかったのでもう一度レビューに載せます。「山桜、おさんが呼ぶ、おばさん、盗み食い、幼い声」これらの短編は皆、藤沢周平の作品には少ない、女をテーマにした作品である。桜の枝を手折つてくれた武士が...

 この短編集については、前に一度表題作の「時雨みち」についてレビューを書いたが、紹介し切れなかったのでもう一度レビューに載せます。「山桜、おさんが呼ぶ、おばさん、盗み食い、幼い声」これらの短編は皆、藤沢周平の作品には少ない、女をテーマにした作品である。桜の枝を手折つてくれた武士が、昔の縁談の相手であることがわかり、恵まれぬ現況の中で、密かに芽生えてくる恋心(山桜)。苦界に身を落としながらも、毅然として幼馴染の男たちの同情をはねつける(幼い声)。もう若くはない女が、一緒に暮らした男に裏切られ、捨てられる悲し

文庫OFF

2010/05/28

一話完結の短編集であ…

一話完結の短編集である。それぞれに深い味わいがあり、秀作ぞろいである。「時雨みち、帰還せず、飛べ、佐五郎、山桜、盗み喰い、滴る汗、幼い声、夜の道、おばさん、亭主の仲間、おさんが呼ぶ」の12短編を収める。表題作「時雨みち」について書く。辛い、寂しい、たそがれ、悔恨といったイメージが...

一話完結の短編集である。それぞれに深い味わいがあり、秀作ぞろいである。「時雨みち、帰還せず、飛べ、佐五郎、山桜、盗み喰い、滴る汗、幼い声、夜の道、おばさん、亭主の仲間、おさんが呼ぶ」の12短編を収める。表題作「時雨みち」について書く。辛い、寂しい、たそがれ、悔恨といったイメージが伝わってくる「時雨みち」である。このイメージを持つ小説を書かせたら、藤沢の右に出るものはいない。人生の寂しさや、哀歓を実にさり気なく引き出し、読者の心の中に余韻を残して、小説は終わる。『暗い空に、まだ雨の気配が動いているのを感じな

文庫OFF

2024/05/25

1984(昭和59)年発行、2007(平成19)年改版、新潮社の新潮文庫。11編。『おさんが呼ぶ』声が出ない(出せない)理由と声が出るようになる理由がすごい。そしてその後がどうなるのか。『亭主の仲間』などのように暗い未来を暗示されつつも「解決のない」(解説の言葉)物語がよい。 ...

1984(昭和59)年発行、2007(平成19)年改版、新潮社の新潮文庫。11編。『おさんが呼ぶ』声が出ない(出せない)理由と声が出るようになる理由がすごい。そしてその後がどうなるのか。『亭主の仲間』などのように暗い未来を暗示されつつも「解決のない」(解説の言葉)物語がよい。 収録作:『帰還せず』、『飛べ、佐五郎』、『山桜』、『盗み喰い』、『滴る汗』、『幼い声』、『夜の道』、『おばさん』、『亭主の仲間』、『おさんが呼ぶ』、『時雨みち』、解説:「解説」岡庭昇(昭和59年4月、文芸評論家)、他:昭和56年4月青樹社より刊行、

Posted by ブクログ

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