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剣客商売 十六 浮沈 新装版 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2003/02/17 |
JAN | 9784101157467 |
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剣客商売 十六 浮沈 新装版
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剣客商売 十六 浮沈 新装版
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商品レビュー
4.1
26件のお客様レビュー
▼「剣客商売」ラストの巻。感無量。池波正太郎さんが逝去したので終わったんです。ですが、「鬼平」「梅安」が、ほんとにぷっつり未完で終わっちゃったのに対して、「剣客」はそうぢゃないんですね。 ▼連作短編(長編だったりも)なんですが、きちんと一つの話が終わったところで、絶筆になったそ...
▼「剣客商売」ラストの巻。感無量。池波正太郎さんが逝去したので終わったんです。ですが、「鬼平」「梅安」が、ほんとにぷっつり未完で終わっちゃったのに対して、「剣客」はそうぢゃないんですね。 ▼連作短編(長編だったりも)なんですが、きちんと一つの話が終わったところで、絶筆になったそうで。しかもその<切れ目>が、どうやら池波さん自身が、<秋山小兵衛主人公のシリーズはここで終わり>という区切りだったそうで。なんとかくちゃんと完結した感じがあってありがたりです。それがつまり、この一冊「浮沈」です。 (どうやら、<小兵衛の孫を主人公にして、小兵衛は脇役として、シリーズを続けたい>という構想を持っておられたそうです) ▼この巻、再終幕ですが、特別長編。一冊でひとつの話です。 筋立てで言うと、 <小兵衛の元・弟子が身を持ち崩し悪人に。真面目な金貸しを陥れた。それを成敗する> <小兵衛の元対戦相手(小兵衛が倒した)の息子がいて、これが素敵な若者。小兵衛との交流。この若者の苦境を、小兵衛が助ける。その過程で、強敵と小兵衛が対戦> <それらと並行し、田沼意次が失脚する。田沼時代が終わる> というような趣向です。 ▼いずれ、小兵衛の心境の<老い>が強く描かれます。そして客観作者語りで、「でも90代まで生きちゃうんだけどね」と楽屋を明かすという一幕も。 ▼小兵衛と大治郎、という〈ぎこちない父息子の交流×捕物帳〉というシリーズで始まり。大治郎と三冬の男女の物語、そして結婚、小兵衛にとっての孫誕生。そこからは三冬がぐっと背景になって、〈小兵衛の老いの味わい×捕物帳〉・・・・という変転だった気がします。連載ならではのエンタメ感。拍手です。 ▼またしばらく長く <関連スピンオフ的な小説> <番外編> <シリーズの読本> なども楽しもうと思っています。 ▼これで「梅安」と「剣客」を読み終えてしまった。とうとう、途中で止めている「鬼平」に戻る時期が来てしまいました・・・・。 読みたいけど読み終わりたくない。
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タイトルに相応しいい(もっともだが)内容で終わる。人間の浮き沈み、変化。同じような仕打ちをされても、どうそれを意味づけるか、面子とかに世間の判断ではなく、自分で考えて決めていく。山崎勘之介、平松伊太郎がそう。しっとり終わった。面白かった。
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剣客商売シリーズ第16弾で最終話。 ついに読み終わっちゃいました。 秋山小兵衛の関わりのあった門弟や同門の剣客が絡み合い、小兵衛が道場を開くときにお金を借りた金貸しやその息子、様々な人たちが小兵衛の75歳を迎える時にこの剣客シリーズを締めくくる物語をパズルのように組みあがっていく。 小兵衛の周りの人たちがその後どうなったかもそれぞれが何歳まで生きたかなどが語られ、このシリーズが終わるんだと何か思わせる結末に向かう。 いや本当に楽しませていただきました。 そしてまた、このシリーズを読み返したいと思わせてくれる剣客シリーズでした。
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