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火宅の人(上巻) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2003/03/01 |
JAN | 9784101064031 |
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火宅の人(上巻)
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商品レビュー
3.7
41件のお客様レビュー
不倫・ウィスキー・旅行・引っ越し
題名からは内容が全く推し量れない小説でした。ある小説家の(おそらくご本人の)不倫・ウィスキー・旅行・引っ越しがダラダラと綴られていて、いったいこの生活からどう「火宅」に繋がっていくのか、よく分かりませんでした。
上下巻のボリュームなので大作を期待したのですが、個人の...
題名からは内容が全く推し量れない小説でした。ある小説家の(おそらくご本人の)不倫・ウィスキー・旅行・引っ越しがダラダラと綴られていて、いったいこの生活からどう「火宅」に繋がっていくのか、よく分かりませんでした。
上下巻のボリュームなので大作を期待したのですが、個人の乱痴気な破天荒生活をただ日記のように綴っているだけなので、だんだん飽きてきました。下巻はほぼ読み飛ばしました。
お金持ちというのは、だいたいみんなこんな感じなんでしょう。
崩撃雲身双虎掌
知り合って10年間気持ちを抑え続けてきた矢島恵子とついに関係を結ぶ。 妻に言ってしまおうというのが、秘密を背負うより開き直って楽になろうという魂胆が見えて、何ともずるい男である。 「私」桂一雄には子どもが5人いる。 長男・一郎は、病死した先妻の子。 現在の妻・ヨリ子との間に、次...
知り合って10年間気持ちを抑え続けてきた矢島恵子とついに関係を結ぶ。 妻に言ってしまおうというのが、秘密を背負うより開き直って楽になろうという魂胆が見えて、何ともずるい男である。 「私」桂一雄には子どもが5人いる。 長男・一郎は、病死した先妻の子。 現在の妻・ヨリ子との間に、次郎、弥太、フミ子、サト子。 次郎は5歳で小児麻痺を発病し、全身に麻痺が残った。 1年後のその発病の日が近づくにつれ、気持ちが不安定になって、ついに恵子を旅に同行してしまった、というのも甘えた言い訳である。 妻は、もう顔も見たくないといったんは家を出たものの、結局戻る。 しかし、継子の一郎は思春期に入り、ヨリ子の手に負えなくなった。 父親の自分が家を出て愛人と同棲をしているという家庭環境が、子供にとってよくないことは分かっている。 それでも、放浪と放蕩はやめられないのだ。 妻と恵子の間を行ったり来たりし、恵子の過去を知れば、今度は自分の所業を棚に上げて嫉妬する。 酒と性欲に溺れ、心の制御もままならない。頑健で疲れを知らないからなお悪い。 何とか恵子と距離を置いて出かけた欧米旅行の、アメリカ紀行の描写は良い。 しかし、ここでも女と事を起こし、現地日本人会の有力マダムににらまれる。 病気・・・ですね。
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有名な無頼派作家が愛人と同居生活!?みたいなジャーナリスティックな面白さは皆無。今ではありふれた話だし、愛人の浮気にメンヘラっちゃうとかも普通。 特筆すべきは主人公の言動の異常さ。メンヘラっちゃうとホテルの7階の窓から体を出してぎゃっぎゃって叫ぶとか。そんかことするやつはいないよ...
有名な無頼派作家が愛人と同居生活!?みたいなジャーナリスティックな面白さは皆無。今ではありふれた話だし、愛人の浮気にメンヘラっちゃうとかも普通。 特筆すべきは主人公の言動の異常さ。メンヘラっちゃうとホテルの7階の窓から体を出してぎゃっぎゃって叫ぶとか。そんかことするやつはいないよ!隣の部屋の人はさぞや迷惑したろうな! 意中の女と寝たことを妻に報告しちゃうとかもおかしいし、やたら新しく部屋を借りちゃうとかも狂ってる。いうなよ!借りるなよ! 主人公はモノローグで無頼派ぁッ!て感じの諦観や割り切りをみせて自身の言動を正当化していくんだけど、いやいやあんたそんな言葉のマジックで正当化できる程度ではないぜ、といいたくなる。 無限にボケが書かれてあり、読者がツッコミを入れていく、というように読むとたいへん楽しい。
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