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細雪(下) 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
| 発売年月日 | 1955/11/01 |
| JAN | 9784101005140 |

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商品レビュー
4.2
132件のお客様レビュー
下巻においても、幸子ねえさんは妹2人のことに母親のように心を痛め、夫の機嫌も気にしなければならないストレスフルな日々。 見合いの話が再度持ち上がる雪子。しかし一筋縄にはいかない。妙子の方は、病気になったり男性関係も色々あったりで大変です。妙子が病気のときに雪子は献身的に看病をし...
下巻においても、幸子ねえさんは妹2人のことに母親のように心を痛め、夫の機嫌も気にしなければならないストレスフルな日々。 見合いの話が再度持ち上がる雪子。しかし一筋縄にはいかない。妙子の方は、病気になったり男性関係も色々あったりで大変です。妙子が病気のときに雪子は献身的に看病をし、本当に面倒見の良い人です。 縁談話を中心に上流家庭の日常を淡々と描き、ハラハラドキドキするわけではないのに、どんどん読み進められます。それは、文章のもつ魅力なのでしょう。一文は長くとも、船場言葉「〜おまへんか」「お〜やす」が上品で心地良く、あっという間に読了。 風情ある自然描写、筆でしたためる巻紙のお手紙、短歌を通じての気持ちのやりとり、挿絵はなくとも目に浮かぶ艶やかな着物姿...... 結婚問題のごちゃごちゃ感ありながら、失われつつある日本の良さが温存されている作品だと感じました。そして、女性の生き方を考える上で、決して古くない内容であると思います。雪子も妙子も様々に経験し、もがいて自分の人生を踏み出しているわけですから。タイトルの『細雪』からは、繊細かつ優美といった言葉がイメージされ、素敵です。 しかし、小説のラストは“人生そんなに甘くないぞ!”という風に感じ......これもまた、良し!です。
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姉妹のドタバタな日常はまるで連続ドラマを見ているようで、続きが気になりつつも一気読みするのが勿体なくって、少しずつ少しずつ読み進めた。いろいろあったけど、みんななんとなく幸せに生きてくれそうでほっとしたな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
巻末の解説に、私の感想を濃縮し洗練させた一文があった。 p.497より抜粋 「ヨーロッパの近代小説が個人主義をその思想として内包しているのにたいして、『細雪』が作者の"主観を消す"ことによって、まれに見る物語文学たりえている」 この小説を読んでいるとき、登場人物の思考や行動から著者の価値観や美意識の投影を感じなかった。これは中々できることではないと思う。どうしても、誰かに自分の意見を託したくなるからだ。言葉や駆け引きそのものが鑑賞に足る、まさに絵巻という表現が相応しい作品である。 幸子の苦労が報われた、と言って良い結末だったと思う。本当に良かった。また、貞之助の彼女に対する愛情と優しさには、私も家長としてかくの如くありたいと見習う所が多かった。紆余曲折を経て、それぞれの収まるべきところに収まった蒔岡家の四姉妹がまたいつの日か、みんな揃って歌舞伎や花見に出かけるような日々を願いながら、本を閉じる。 素晴らしい読書体験であった。
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