ソウルケイジ

誉田哲也【著】

• 内容紹介: 多摩川土手に乗り捨てられたワンボックスカーから、血塗れの左手首が発見された。姫川玲子たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで手首の持ち主と思しき高岡憲一の行方を追う。高岡の営む工務店に務める三島耕介と三島の交際相手・中川美智子の父親は、いずれも建設現場で不可解な事故死をしていた。そのうちにつぎつぎと意外な事実が浮かび上がる。残された左手首の真相は――。前作『ストロベリーナイト』に続く丹念に積み上げられた捜査小説にして、胸をうつ犯罪小説の白眉！
• 販売会社／発売会社: 光文社/光文社
• 発売年月日: 2007/03/25
• JAN: 9784334925420

商品レビュー

2025/11/05

「真実を追う。その覚悟が、彼女の魂を焦がす。」
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『ストロベリーナイト』に続くシリーズ第二弾『ソウルケイジ』。すでに結末を知っていても、やはり引き込まれてしまう――そんな圧倒的な物語の力を感じる一作でした。

オーディオブックで聴くと、あのドラマ版の印象が自然とよみがえってきます。竹内結子さんが演じた姫川玲子の姿、石黒賢さん演じる工務店の主人の哀しみと覚悟――映像の記憶と声の演技が重なり合い、まるで再びあの世界の中に立っているようでした。
とりわけ、物語の核心に迫る“あの場面”では、声優の息遣いひとつにまで心を揺さぶられます。苦しさ、切なさ、そして人の尊厳への問いかけ。刑事ドラマの枠を超え、人間の「魂」を描く物語として、改めて胸に深く残りました。

何度聴いても、痛みと温かさが同居するような不思議な読後感。警察小説の中でも特に完成度の高い一作だと感じます。

2025/05/30

前作のグロい描写に身構えていたが今作ではそんなことなかった。
ただ終盤の真相が明らかになる場面は読んでいて胸が苦しくて切なくて読むのが辛かった。覚悟が、そして愛がすごい。こんなにも愛を注いでくれている人がいることに早く気付いてほしかった、せめて間に合ってほしかった...。
ドラマで終わりでなく原作を読めてよかった...と思った長編。
前作はガンテツが姫川をどう思っているか、今作では日下が姫川をどう評価しているか描かれています。

2025/05/01

ドラマを観て内容を分かった上で読んだので
少々退屈してしまったのと、悲しい気持ちになる話で、気分が下がる。