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ジェイン・エア(下) 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
発売年月日 | 2006/11/20 |
JAN | 9784334751142 |
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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
19世紀英国。女性としては際立つ矜持や自立心の故に困難の絶えないジェインは、身分を超えた愛情を育むが……。 多くの困難を越え、ようやくソーンフィールド邸という、穏やかな環境に身を置くことができたジェイン。ロチェスターの求婚までに至るまわりくどさと、グレイス・プールをめぐる秘密に翻弄される流れは、めんどくさい男だなと思いつつも、文章や演出の上手さと彼の人柄がよくわかる筋の運び方という点で納得しながら読んだ。 結婚が決まったときのミセス・フェアファックスのいっけん冷たい態度も、最初はジェインと同じく戸惑ったが後から考えると納得。 逃げ出したあとの放浪してどの家からも受け入れられないときのジェインの、誇り高さと自己肯定感の低さが同居しているような感情には、どこか共感するものがあって胸が痛かった。 セント=ジョンの厳しすぎる使命感には辟易。若さゆえの融通のきかなさがよく表現されている人物だと思う。しかし、ジェインが真実の愛に気づくために必要な経験をもたらしてくれた。 突然親族の財産が転がり込むお約束的なものや、精神が感応して聞こえないはずの呼び合う声が聞こえてしまうというエピソードは、現代の我々にはベタではあるが自分は好きだ。 魂では深く結びついている二人なのに、あのタイミングでうまく結ばれなかったのは、お互いに試練を越えて磨かれなければならない部分があったからだと、構成の巧みさに舌を巻いた。ロチェスターは高価な宝飾や服など価値がないと悟り、粗雑で高圧的だったところもすっかり角が取れている。ジェインもまた、多くの苦難とセント=ジョンとの件を越えたからこそ、彼のすべてを受け入れることができたのだと思う。 「どうなっちゃうのこれ!?」とヤキモキする展開がずっと止まらない本作。最後には、失って得るもの――二人の魂の成長を読者も実感できるような、見事な着地に拍手喝采。自立した女性の話というだけでなく、素晴らしいラブストーリーだからこそ長く愛されるのだろう。小説本編以上に興味深いブロンテ姉妹の経歴にも注目したい。
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今まで見てきた映画やドラマの一部の展開で 少なからずジェイン・エアの真似と思えるものが多々あった 影響を受けたというかアイディアそのものが。 エドワードが占い師として登場するなど 突飛でオリジナリティがあるからこそ予想できない場面や展開があって 作者の豊かな想像力と創造力の両方を...
今まで見てきた映画やドラマの一部の展開で 少なからずジェイン・エアの真似と思えるものが多々あった 影響を受けたというかアイディアそのものが。 エドワードが占い師として登場するなど 突飛でオリジナリティがあるからこそ予想できない場面や展開があって 作者の豊かな想像力と創造力の両方を感じられた あとエドワードかわいい。 セント=ジョンとの対比で余計かわいい。 彼は彼で禁欲的で信仰心篤いってレベルを超えてて、抑圧的で支配的で魅力的。ジェインがドMだったらついてっちゃってたんじゃないかな。 まあとにかくエドワードがかわいい。
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ロチェスター氏との恋の鞘当てはよく覚えていたけど、破談になった後のジェインの行動は、すっかり忘れていた。 読み返してみると、そこもなかなかドラマチックで面白い。特にもう一人の男性の存在が、幸せとは何か?という問題を提示している。
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