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糞尿譚・河童曼陀羅 講談社文芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
| 発売年月日 | 2007/06/10 |
| JAN | 9784061984813 |
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糞尿譚・河童曼陀羅
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糞尿譚・河童曼陀羅
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
頭が弱いから「いまにみておれ」という言葉を無根拠に信じこむことができる。上手く生きていけるように見える阿部もまた、満洲で妻を亡くし独り身を立てていかなければならない人物。社会とは階層であり、順番を抜かすことはできない。彦太郎はいくら御恩を尽くしても見返りのない党派意識にうんざりし...
頭が弱いから「いまにみておれ」という言葉を無根拠に信じこむことができる。上手く生きていけるように見える阿部もまた、満洲で妻を亡くし独り身を立てていかなければならない人物。社会とは階層であり、順番を抜かすことはできない。彦太郎はいくら御恩を尽くしても見返りのない党派意識にうんざりしたために赤瀬を頼っていたものの、身を立てられるようになったころにその意識が首をもたげてくる。だが、赤瀬にも、阿部にも、助けてもらっているから何も言えない。じゃあこのいかんともしがたい怒りをどうすればいい。糞尿を頭からかぶった彦太郎の姿はまさしくその行き場を失った怒りである。人から排泄される物質のみならず精神的な汚さ(吝嗇、他責)をすべて一心に受け持った末の爆発の象徴である。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「糞尿譚」は著者曰く「日本一臭い小説」。 私財を売り払い、汲取業を起こした小森彦太郎が事業の金回りをめぐって、同業者や政治家、顧問、土地の住民などに振り回される話。 ラストは、溜まりに溜まった鬱憤が爆発し、糞尿をまき散らしながら、寿限無寿限無……と絶叫する。 間の抜けた主人公は滑稽でどこか憎めない。テンポよく話は進む。 作者は共産主義に傾倒したこともあるらしく、一種のプロレタリア文学と見ることもできる。 「河童曼荼羅」は、河童を登場人物にしたさまざまな種類の短編集。伝説、怪談、幻想譚、寓話めいたものまで。 水藻から生まれた河童とは別に、壇ノ浦で滅んだ平家は、男は蟹に、女は河童に生まれ変わった。 「魚眼記」「昇天記」「胡瓜と恋」「皿」が印象的。
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ザ・カタルシスと呼ぶべき小説だった。 糞尿回収事業をしている主人公は、とにかく人から小馬鹿にされてばかりいる。 気の弱い、小心者の男なので、いつもペコペコ頭を下げて、ムッとなってもすぐに誤魔化して笑ってしまう。 けれども溜まりに溜まった憤怒の情は、必ず、どこかで排泄される。それが...
ザ・カタルシスと呼ぶべき小説だった。 糞尿回収事業をしている主人公は、とにかく人から小馬鹿にされてばかりいる。 気の弱い、小心者の男なので、いつもペコペコ頭を下げて、ムッとなってもすぐに誤魔化して笑ってしまう。 けれども溜まりに溜まった憤怒の情は、必ず、どこかで排泄される。それが生物の生理現象なのだから仕方がない。 汚くも美しいラストシーンに、僕は思わず鳥肌がたった。(いろんな意味で)
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