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地下室の手記 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
| 発売年月日 | 2007/05/20 |
| JAN | 9784334751296 |
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地下室の手記
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地下室の手記
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商品レビュー
3.8
89件のお客様レビュー
分裂気質類型の描写としてやたら完成度が高い。身近にその手の気質者が居たのか、作者自身がそうだったのか。主人公の自己分析はそのままそれだし、何度も出てくる"太陽"モチーフへの一方的で愛憎交じる感情、主人公の生育歴、文句の言い方、同類であろう売春婦との会話、そして...
分裂気質類型の描写としてやたら完成度が高い。身近にその手の気質者が居たのか、作者自身がそうだったのか。主人公の自己分析はそのままそれだし、何度も出てくる"太陽"モチーフへの一方的で愛憎交じる感情、主人公の生育歴、文句の言い方、同類であろう売春婦との会話、そしてこの手記全体の書き方など、作者や主人公自身があまり気づいていないであろう部分にも癖が出ている。私は分裂類型を少なくとも4つ知っているが、どこからでも無限に語れそうだ。大好きな本の1つ。
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自意識が肥大化し、現実との乖離に苦悩する男の手記。合理主義で結果を残す人物を浅はかと笑い、分析麻痺的に行動できない自分を、"周りより賢いのだからタチが悪い"と評している。 一方でこれが本質的に何も産まないことも理解しており、自己嫌悪のループに陥っている。 メ...
自意識が肥大化し、現実との乖離に苦悩する男の手記。合理主義で結果を残す人物を浅はかと笑い、分析麻痺的に行動できない自分を、"周りより賢いのだからタチが悪い"と評している。 一方でこれが本質的に何も産まないことも理解しており、自己嫌悪のループに陥っている。 メタ認知が優れた手記の男は、同時に自意識が肥大化しており、何もかもうまくいかない。 メタ認知力と自意識過剰は相反する性質だと考えていたが、同時に存在した場合、この主義の男のような状況に陥るのかもしれない。 2章の男は、友人にも女性にも素直になれず、最後に感情が暴発し破滅している。 ここまで行くと流石に感情移入できないが、メタ認知力からくる自己嫌悪に基づく自罰意識は理解できた。 この男は合理性があまりにも欠けているところが、味わい深いところでもあり、私には理解の及ばないところであった。
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ドストエフスキーがシベリア流刑から戻り、『死の家の記録』に続いて発表した『地下室の手記』。その後の『罪と罰』から『カラマーゾフの兄弟』にいたる長編群へのプレリュードとして極めて重要な意味をもつことは明らか....(解説より) 役所勤めをしていた40歳の“俺”。親戚の遺産が入り、...
ドストエフスキーがシベリア流刑から戻り、『死の家の記録』に続いて発表した『地下室の手記』。その後の『罪と罰』から『カラマーゾフの兄弟』にいたる長編群へのプレリュードとして極めて重要な意味をもつことは明らか....(解説より) 役所勤めをしていた40歳の“俺”。親戚の遺産が入り、引きこもり生活へ。友達なし、本のみが唯一の友。2部構成になっている。 1部は世の中への批判、自分の心の闇について独白。決して引きこもりの自分を肯定しているわけではない。病気であることを除いて、引きこもれる環境にあること自体、幸せであると思う。その口調は激しすぎて、頭痛がしそう。この手の文章は、お疲れ気味のときは読めないな。(個人的見解です) 2部は、引きこもってわめき散らす1部と違い、24歳のときのリアルな日常。将校に道を譲らない話。親しくない友人の送別会の話。娼婦(リーザ)との話。1部より俄然読みやすくておもしろい。哀れであり、笑える。人間誰しも持っている一面(ごちゃごちゃ考えて右往左往し、カッコ悪いところ)を、この男を通して描いていると捉えることができる。 『人間失格』(太宰治)は、自己の深い掘り下げにとどまっていたが、『地下室の手記』は人間の負の側面にも焦点をあて、より深い探究がなされている。複雑極まりない人間心理を描き、西欧的合理主義を批判し、世の中に問題提起している。死を意識していた太宰治と、『地下室の手記』以降も長編作品を書き残したドストエフスキーの大きな違いを感じる。 【解説より】 地下室の住人(自意識過剰で自分の中に引きこもる)→ドストエフスキーの晩年、地下室の住人増加 ↓ 孤立の問題を解決するには ↓ 正教の「個性」の捉え方に立ち返る他ない ↓ 西欧近代化で言われる全体から独立した「個人」の概念でなく、「我」を無にすれば(自身のために存在することをやめる、欲望やエゴを捨てる)他者との繋がりが自覚されるのではないか (2026.6.14読了)
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