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地下室の手記 の商品レビュー

3.7

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/12/22

なかなかの難解さだが、読ませる。 『すべての率直な人間、やり手タイプは、愚鈍で足りないがゆえに活動的なのだ。これをどう説明したものか? こう説明しよう。あの連中は、愚鈍さゆえに手近な二義的な原因を根本的な原因だと思いこみ、かくして、自分の為すべき仕事に対する揺るぎない根拠を見出...

なかなかの難解さだが、読ませる。 『すべての率直な人間、やり手タイプは、愚鈍で足りないがゆえに活動的なのだ。これをどう説明したものか? こう説明しよう。あの連中は、愚鈍さゆえに手近な二義的な原因を根本的な原因だと思いこみ、かくして、自分の為すべき仕事に対する揺るぎない根拠を見出だしたと、他人より素早く容易に確信し、それで気持ちが落ち着いてしまう。』

Posted byブクログ

2025/11/16

とにかく陰鬱で何一つ上手くいかず、この世で1番くらいに捻くれた男の物語であり、読むのは大変だった。 しかし、共感できる箇所、「もしかしてあの人に似てるのでは」と思う箇所が数々あった。自分の、人の、そして人生の普遍的などうしようもなさや苦しみを共有してくれてる本なんだと感じた。だか...

とにかく陰鬱で何一つ上手くいかず、この世で1番くらいに捻くれた男の物語であり、読むのは大変だった。 しかし、共感できる箇所、「もしかしてあの人に似てるのでは」と思う箇所が数々あった。自分の、人の、そして人生の普遍的などうしようもなさや苦しみを共有してくれてる本なんだと感じた。だから、こんなに世界的に有名で読まれてる本なのかな?と。

Posted byブクログ

2025/10/08

某チャンネルの好きな本紹介回でおすすめされてたから借りてきたんだと思い出した。 すげ〜〜こじらせおじさんブログみたいだった!! 偶然にも直前に読んでいたのが自傷的自己愛の本で、まさに地下室の手記の主人公もこれやん!となりました〜。 本当に醜く肥大した過剰な自意識とかさ〜、1章は...

某チャンネルの好きな本紹介回でおすすめされてたから借りてきたんだと思い出した。 すげ〜〜こじらせおじさんブログみたいだった!! 偶然にも直前に読んでいたのが自傷的自己愛の本で、まさに地下室の手記の主人公もこれやん!となりました〜。 本当に醜く肥大した過剰な自意識とかさ〜、1章はまだ読めたけど過去の回想である2章は読んでいて途中で嫌な気持ちになった…つまりはすごい作品てことだ!根性で読んだ! 最初の方何者かになりたがってたけど、何者かになりたがることで自分はまだなれていない=まだ可能性があるって思いたいのかなぁと思った。 主人公が僻む対象は何者かになっているのだろうが、その人たちはきっと自分が何者かになり得たなんてそんなこと毛頭考えていないと思う。 「こころ」とかにも人間の汚い心のうちが書かれてるけどそれのもっとピンポイントで高濃度な感じ。わかる人にはわかるのだろうなぁ。私も一部わかる部分はあるけどって感じです。 今の時代こそいるよね、自意識過剰により引き起こされる墓穴掘り!本来発揮すべきところではまるで無力なのに無駄なところで空回りした行動力!墓穴ほりほり!全ての選択肢間違える!みたいな人。 風俗嬢に説教するおじさんも絶対いるよな〜と思いました。リーザ、貴重な存在だったのにね。 読んで決してハッピーにはならないけど人間の内面の表現としてやっぱりドストエフスキーはすごいなぁと思った!貧しき人々に次いで2作目だったけど、もし地下室の手記を最初に手に取ってたら他の作品を読もうとは思わなかったかもしれない!そのうち気が向いたら多分他の作品も読むと思う〜。 【お気に入りの言葉】 人間はとかく、自分の不幸だけを数え上げるのが好きで、幸せは数えないものだ。でもちゃんと数えてみれば、どんな人にも幸せはそれなりに与えられていることに気づくはずなんだ。 この言葉だけは共感したし大事だと思った〜

Posted byブクログ

2025/08/02

正直私の読書力が低く、この本の面白さを完全には理解できていないと思います。特に独白部分は意味がわかっても頭に染み込まないように感じてしまいました。 ストーリーはかなりぶっ飛んでいて、主人公の行動や考えがかなり理解できません。しかし、時々共感する部分もあり、それはそれで心が辛かった...

正直私の読書力が低く、この本の面白さを完全には理解できていないと思います。特に独白部分は意味がわかっても頭に染み込まないように感じてしまいました。 ストーリーはかなりぶっ飛んでいて、主人公の行動や考えがかなり理解できません。しかし、時々共感する部分もあり、それはそれで心が辛かったです。 旧友達への酷い行動も意味わからないし、リーザに対して説教厨になる意味もわからなかったし、アポロンに強くあたる意味もわかりません。常に何かに不満があって爆発しそうな中でリーザに対してだけ自分の弱いところを見せてしまう失態も犯す人間臭すぎる男の訳のわからない話がとても面白かったです。 最後はリーザに金を握らせることでリーザに会えなくなるという悲しい終わりでした。 もっと前段部分が理解できていればこの物語をより楽しめたんだろうな、と悔しい気持ちが溢れてます。

Posted byブクログ

2025/07/18

4.0/5.0 強烈に過剰な自意識と自己批判、そして世間に対する攻撃的な憎しみと諦観。 あまりに絶望的な1人の男によってひたすら綴られる手記。 世の中の矛盾や人の愚かさなど、共感する点もあれば、正直かなり難解に感じる部分も多かった。(特に第一部) この手記の書き手の男がどこ...

4.0/5.0 強烈に過剰な自意識と自己批判、そして世間に対する攻撃的な憎しみと諦観。 あまりに絶望的な1人の男によってひたすら綴られる手記。 世の中の矛盾や人の愚かさなど、共感する点もあれば、正直かなり難解に感じる部分も多かった。(特に第一部) この手記の書き手の男がどこか「自分は劣等生だ」ということをある種の誇りに思ってるようにも感じた。

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2025/06/24

ドストエフスキーで笑える作品があるとは・・・そこにまずは驚きました。 主人公はモノローグという中年の元役人で、コイツが一癖も二癖もある大問題児です。妬み、嫉み、僻みといった人間の鬱屈とした闇の部分を全て兼ね揃えていて、それを惜しみもなく全開放した本当にどうしようもない奴が主人公と...

ドストエフスキーで笑える作品があるとは・・・そこにまずは驚きました。 主人公はモノローグという中年の元役人で、コイツが一癖も二癖もある大問題児です。妬み、嫉み、僻みといった人間の鬱屈とした闇の部分を全て兼ね揃えていて、それを惜しみもなく全開放した本当にどうしようもない奴が主人公として物語が展開されていきます。 そんな彼が、自らの人生論や哲学に関して80ページにもわたり語り出す前半は難解なこともあり、もはや苦痛でした(笑) ただ、2部からは学生時代の友人や娼婦との恋に関するエピソードに入り、面白くなります。主人公のどうしようもない屑っぷりが、どんどんとクセになっていって、途中からはもはや愛おしく感じてしまいました。喜劇として展開されていく後半は、第1部の小難しい哲学論からは打って変わって、思わず吹き出してしまう場面も多く出てくるため、前半で投げ出さずにぜひ最後まで読んで欲しいです。 あと、主人公のモノローグは確かにどうしようもない奴ですが、誰しもが心に闇を抱えていて、それを代弁している存在でもあるのかなとも思います、そのため、時には共感し、時にはその不器用さに切なさを感じてしまったり・・・色々と考えさせられる事も多かったです。モノローグがどういう人間なのかよく分かった上で、前半の哲学語りの部分を読み返すとまた違った発見がありそうです。 ユーモアもありながら深みもある、そんな魅力が詰まった素晴らしい作品でした。

Posted byブクログ

2024/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ううううう。 呼ばれてもいない飲み会にいかないでー。 二次会に行くのにお金かりないで!!。 ううううう。 2部に分かれていて一部は独白。 二部はわちゃわちゃ。 よく自分自身がわかってる。な。 太宰治の人間失格はたぶんこの作品に影響受けているなあ?

Posted byブクログ

2024/11/27

こじらせかまってちゃんな主人公のドタバタな日常は、読んでいて苦笑いさせられてしまいます。 周りを一切幸せにしない生き方ってあるのですね。 自分の中にも引きこもりたい願望はありますが、引きこもったとしても、他者への優しさは失いたくないです。 現実的に将来自分が引きこもった時に、バイ...

こじらせかまってちゃんな主人公のドタバタな日常は、読んでいて苦笑いさせられてしまいます。 周りを一切幸せにしない生き方ってあるのですね。 自分の中にも引きこもりたい願望はありますが、引きこもったとしても、他者への優しさは失いたくないです。 現実的に将来自分が引きこもった時に、バイブルになるかもしれません。 主人公自身が気に入っていた、屈辱と憎悪の効用に関する名文句が好きです。でも、リーザのように傷つけられた立場からしたら、加害者の不快な屁理屈にしか聞こえません。 ひさびさのドストエフスキーは、やはりロシア的で衝撃でした。

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2024/11/19

むき出しの自己愛。 むき出しのエゴ。 確かにこの男は嫌な奴で、そばにいてもらいたくない。 しかし、この男は、確かに私たちの中にいる。 この勝手さ。 この醜さ。 私たちは、この男を調教してコントロールして、社会生活を送っている。 そんな気がした。 地下室は、私たちが自分自身の中に...

むき出しの自己愛。 むき出しのエゴ。 確かにこの男は嫌な奴で、そばにいてもらいたくない。 しかし、この男は、確かに私たちの中にいる。 この勝手さ。 この醜さ。 私たちは、この男を調教してコントロールして、社会生活を送っている。 そんな気がした。 地下室は、私たちが自分自身の中に作った檻なのだろう。 そして、私たちには、ときおり、どこか奥底からこの男の叫び声が聞こえてくる瞬間がある。 人によっては、この男をむき出しにして生きている部分がある。 綺麗な顔で、体裁を取り繕って生きているけれど、お前たちはこの男とどれほど違うというのだ? と、見せつけられているような気もした。

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2024/11/17

ドストエフスキーのエッセンスが詰まっている中編という印象を持った。周りとの距離をうまく取れない四十路の役人。心と行動が一致しないことがままあり、一人の時に自己を内省しつつ混乱していき行動もちぐはぐなものになっている印象。一章目の「地下室」の文には慣れるまで時間がかかったが二章目の...

ドストエフスキーのエッセンスが詰まっている中編という印象を持った。周りとの距離をうまく取れない四十路の役人。心と行動が一致しないことがままあり、一人の時に自己を内省しつつ混乱していき行動もちぐはぐなものになっている印象。一章目の「地下室」の文には慣れるまで時間がかかったが二章目の「ぼた雪に寄せて」からはぐっとひきこまれた印象。

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