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倚りかからず ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2007/04/10 |
| JAN | 9784480423238 |

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倚りかからず
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商品レビュー
4.2
71件のお客様レビュー
茨木のり子の詩は、静かだが硬い。読むたびに、背筋がすっと伸びる。 本書で強く心に残ったのは、表題作「寄りかからず」である。 宗教や学問、権威といった既製のものに頼らず、自分の目と耳、そして二本の足で立つこと。その覚悟が、まっすぐに書かれている。読むうちに、言い訳を許されない気...
茨木のり子の詩は、静かだが硬い。読むたびに、背筋がすっと伸びる。 本書で強く心に残ったのは、表題作「寄りかからず」である。 宗教や学問、権威といった既製のものに頼らず、自分の目と耳、そして二本の足で立つこと。その覚悟が、まっすぐに書かれている。読むうちに、言い訳を許されない気持ちになる。 けれど詩の結びで、もし倚りかかるものがあるとすれば、それは「椅子の背もたれだけ」とある。その一行に、思わず息をついた。 強さだけではない。そこに少しの安らぎがある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「苦しみの日々 哀しみの日々」 苦しみの日々 哀しみの日々 それはひとを少しは深くするだろう わずか五ミリくらいではあろうけれど さなかには心臓も凍結 息をするのさえ難しいほどだが なんとか通り抜けたとき 初めて気付く あれは自らを養うに足る時間だったと 少しずつ 少しずつ深くなってゆけば やがては解るようになるだろう 人の痛みも 柘榴のような傷口も わかったとてどうなるものでもないけれど (わからないよりはいいだろう) 苦しみに負けて 哀しみにひしがれて とげとげのサボテンと化してしまうのは ごめんである 受けとめるしかない 折々の小さな棘や 病でさえも はしゃぎや 浮かれのなかには 自己省察の要素は皆無なのだから --- ある一行 〈絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい〉 --- 行方不明 人間には 行方不明の時間が必要です なぜかはわからないけれど そんなふうに囁くものがあるのです 〜 私は家に居てさえ ときどき行方不明になる ベルがなっても出ない 電話がなっても出ない 今は居ないのです --- 汲む あらゆる仕事 すべてのいい仕事の核には 震える弱いアンテナが隠されている きっと・・・・・・
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「よろしい お前にはまだ笑う能力が残っている 乏しい能力のひとつとして いまわのきわまで保つように」 人の痛みも 柘榴のような傷口も わかったとてどうなるものでもないれけど (わからないよりはいいだろう) が、好きで買った 柘榴のような傷口っていいな、素敵だな
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