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倚りかからず の商品レビュー

4.2

63件のお客様レビュー

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2025/01/06

【】の中は詩の題名。""の中は詩の言葉。 好きだなと思うものや、感銘を受けたものを書き記します。 詩は木の実と一緒で『成る』のだそうです。 【時代おくれ】 この詩全体が好き。最初から最後まで読んだトータルの醸し出す雰囲気が好き。 【倚りかからず】 &qu...

【】の中は詩の題名。""の中は詩の言葉。 好きだなと思うものや、感銘を受けたものを書き記します。 詩は木の実と一緒で『成る』のだそうです。 【時代おくれ】 この詩全体が好き。最初から最後まで読んだトータルの醸し出す雰囲気が好き。 【倚りかからず】 "じぶんの耳目じぶんの二本足のみでたって" "倚りかかるとするなればそれは椅子の背もたれだけ" 【笑う能力】 "言葉の脱臼骨折捻挫のさま" "まだ笑う能力が残っている" "いまわのきわまで保つように" 【苦しみの日々哀しみの日々】 "さなかには心臓さえも凍結" "それは自らを養うに足る時間" "人の痛みも柘榴のような傷口も" "苦しみに負けて悲しみにひしがれてとげとげのサボテンと化してしまうのはごめんである" "受け止めるしかない" 【ある一行】 "『絶望の虚妄なることまさに希望に相同じい』" 魯迅が引用して有名になったハンガリーの詩人の一行

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2024/04/29

詩集、初めて読みました。 凛とした美しい詩が収録されていて、読んでいて気分が落ち着きました。「行方不明の時間」が自分の今の気持ちにピッタリで、良いなと感じた。 また違う気持ちのときに読んでみたい。

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2024/02/20

凛とした美しい言の葉に心揺さぶられました。 これから人生を歩む中で 恐らくこの本を度々捲りたくなることでしょう。 襟を正され、たおやかさに浸り、ふっと微笑んでしまうユーモアさ。歳を重ねることが楽しみになりました。

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2024/02/09

端的で、「不要」を極力削ぎ落とした詩の世界にあっても茨木さんの人柄が行間から感じられる。この人は強くて優しい方だと私は思う。自立した強さを支えるのは謙虚さ。人、物、事、あらゆるものをその観察眼でよく捉えていて、他人の長所に学ぶ姿勢は腰が低く、自分自身には厳しい。到底、自分自身はこ...

端的で、「不要」を極力削ぎ落とした詩の世界にあっても茨木さんの人柄が行間から感じられる。この人は強くて優しい方だと私は思う。自立した強さを支えるのは謙虚さ。人、物、事、あらゆるものをその観察眼でよく捉えていて、他人の長所に学ぶ姿勢は腰が低く、自分自身には厳しい。到底、自分自身はこんなできた人にはなれないけれど、茨木さんの詩を読んでハッとする感性や、彼女のような、人を見る視線の根底にある温かな温度感は持ち合わせていたい。

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2023/09/13

1999年、73歳で刊行した詩集。 強い意志によって紡ぎだされた詩集。 有名な、「倚りかからず」を中心に、「球を蹴る人」「草」「行方不明の時間」などが入っています。 車がない ワープロがない ビデオデッキがない ファックスがない パソコン インターネット 見たこともない けれど...

1999年、73歳で刊行した詩集。 強い意志によって紡ぎだされた詩集。 有名な、「倚りかからず」を中心に、「球を蹴る人」「草」「行方不明の時間」などが入っています。 車がない ワープロがない ビデオデッキがない ファックスがない パソコン インターネット 見たこともない けれど格別支障もない そんなに情報集めてどうするの そんなに急いで何をするの 頭はからっぽのまま ー 55ページ

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2023/07/29

詩を久しぶりに読んでみた。茨木さんの詩は勇気づけられるとのことで、たまには、一遍一遍噛み締めてみるのも良いなとおもいました。☺

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2022/11/15

茨木さんの詩を読むといつも背中が伸びる。凛とした強い人。心の中にある弱さも曝け出せる正直な人。若い人の感性からも素直に学ぶ柔らかい人。折々で開きたい本。

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2022/10/05

茨木のり子が晩年に書いた詩集。 ハッと内容の言葉が多い。 ただし、かなり短いのでもっと読みたくなる。

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2022/09/03

自販機に白々しさを感じたことはないし、駅で休憩している人にお茶を出す駅員さんを見たこともない。 茨木のり子さんと私の最も異なる点は生まれ育った時代でしょうか。 かつての人情は合理性を追求する社会に淘汰されていっているようです。 この詩集を読んだことで、失われていく人情への寂しさや...

自販機に白々しさを感じたことはないし、駅で休憩している人にお茶を出す駅員さんを見たこともない。 茨木のり子さんと私の最も異なる点は生まれ育った時代でしょうか。 かつての人情は合理性を追求する社会に淘汰されていっているようです。 この詩集を読んだことで、失われていく人情への寂しさや虚しさを少し感じ取ることができました。

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2022/08/04

茨木のり子の詩は、心をシャンとさせてくれる。ふとした折に、手に取ってきたが、今またそのタイミングだったのだろう。倚りかからず。中々できていないが、これからも時折、思い出したように読みたい。

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