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音を視る、時を聴く哲学講義 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2007/04/12 |
| JAN | 9784480090546 |
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音を視る、時を聴く哲学講義
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音を視る、時を聴く哲学講義
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
抽象的なのと物理の用語も多くて難しかったが、意外と楽しく読めた。普段の生活では全く考えないような哲学的な思考がたくさんあり、思考の森を探索するようなそんな感覚を味わえた。 せっかく本を読んだのだから展覧会の方も行きたい。
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大森哲学なんて、とても自分で読み通せる気がしない。 だが、本書は、坂本龍一が生徒役となり、音だけでなく、絵、イメージなどまで含め、それらを私たちがどう知覚しているのかを再検討していく。 本書は文庫になったのが2007年。 原著は1982年刊。 「現代の常識に照らして不適切な表現...
大森哲学なんて、とても自分で読み通せる気がしない。 だが、本書は、坂本龍一が生徒役となり、音だけでなく、絵、イメージなどまで含め、それらを私たちがどう知覚しているのかを再検討していく。 本書は文庫になったのが2007年。 原著は1982年刊。 「現代の常識に照らして不適切な表現もあるが、著者の一人が故人であること、また時代背景を考慮し、そのままとした。」とある添え書きを見ると、感慨深い。 今や坂本さんも鬼籍に入り、もう2年経とうとしている。 本書の内容に関わり、備忘録的に書いておく。 音がどう知覚されるかという話になると、空間と時間の問題が関わってくる。 「今」を、大森さんは「現在只今」と呼ぶ。 時間とはやはり線状のもので、それが空間化され固化された形になる(ベルグソンの「純粋持続」)のイメージに近いとのこと。 瞬間というより、厚みを持ったもの。 しかし、やはりいい言葉が見つからない、と本書では語られている。 空間の比喩を使って時間を説明するのだが、物理的な時間は線的に展開するのだが、人の体験する時間としてはぼけやにじみのように空間的に広がった領域になる、ということらしい。 こういったことが坂本さんの音楽の体験の中に翻訳される。 (それが体感的に理解できるかどうかは、少し難しいこともある気はする。) 主観と客観の二分論も、再検討される。 イメージは、頭の中にあるのではない、という話は、坂本さんもなかなか受け入れづらそう。 そこについて、絵を見たときの感動は絵から切り離せるのか、と問われる。 ことばが認識を作るという考えにも疑問符が打たれ、言葉を介さなくても、分節できるとも。 音楽体験でいえば、荘厳な音楽を聴いて沈痛な気持ちになるのは心の中の問題ではなく、音楽がそのような相貌を持った世界を立ち上がらせるのだ、と。 とはいえ、近代科学の世界像も完全に否定できなく、そこに重ね書きしていけばいい、という。 異分野の人が話す面白さが味わえる本だった。
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見ることと聴くこと◆“今”とはどういう時間か◆イメージは頭蓋骨の中にあるか◆風景を透かし視る◆未来が立ち現われる◆“私”はいない 著者:大森荘蔵、坂本龍一
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