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音を視る、時を聴く哲学講義 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2007/04/12 |
| JAN | 9784480090546 |

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音を視る、時を聴く哲学講義
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“音を観る時を聴く“LIFE ”N/Y” “12”坂本龍一 12のサウンドに身を浸しながら読んだ。ものすごく多面的で奥深く掴みどころのないような人だった。音楽や作品にその人の生き方や性格が出るとすれば、到底自分などでは計り知れぬ大きな天体を眼前にしているようだった。遺作となった“...
“音を観る時を聴く“LIFE ”N/Y” “12”坂本龍一 12のサウンドに身を浸しながら読んだ。ものすごく多面的で奥深く掴みどころのないような人だった。音楽や作品にその人の生き方や性格が出るとすれば、到底自分などでは計り知れぬ大きな天体を眼前にしているようだった。遺作となった“12“のアルバムジャケットは「もの派」を代表する国際的な美術家、李禹煥が手掛けた。坂本氏は自身は“もの派”の音楽家だと自覚している。ノイズを排したサウンドを綺麗に構造化する音楽ではなくノイズとサウンドの区別がない世界の響き自体を“もの”として捉え、それらを時空に配置するだけで出来る音楽を考える。李禹煥は人間の意味づけや感情移入と無関係にゴロっと転がっている石や木をアートにする。“12”に収録された曲名が日付である事、李禹煥がジャケットを手掛ける事がとても腑に落ちた。収められた曲を聴くと音楽が立体的で世界そのものを表現していると理解できるようだった。そこには言語知覚というより身体知がありました。 LIFE-WELL TOKYOで坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎の霧の彫刻が行われていましたが姫路市立美術館で霧の彫刻展示を体感したので霧の噴射によって自分の手さえ見失う真っ白の世界の中で鳴る坂本龍一の音楽の融和性は世界と自身の境界線をより、曖昧に滑らかにしたであろうと思いました。 “自分の人生を左右したと思えるほどの子供の頃の思い出も あと何回心に浮かべるか4〜5回思い出すのがせ いぜいだ あと何回 満月をながめるかせいぜい20回 だが人は無限の機会があると思う” LIFEを読むと世界資源の有限性を憂いてモンゴル草原を歩く指先に煙草が握られているのが小さな矛盾を包括している姿のように思えてチャーミングだったので描いてみました。
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積読解消 p.51『…〈今現在〉は幅がゼロの点時刻ではありまけん。もし時間を線と考え、その線上の一点でその線を切ったのが〈今現在〉だと考えるのならば(中略)〈今現在〉は何もない虚空のようなものになりましょう。(中略)線状の過去と未来の真中の〈今現在〉ではいわば時間が溶解して線形...
積読解消 p.51『…〈今現在〉は幅がゼロの点時刻ではありまけん。もし時間を線と考え、その線上の一点でその線を切ったのが〈今現在〉だと考えるのならば(中略)〈今現在〉は何もない虚空のようなものになりましょう。(中略)線状の過去と未来の真中の〈今現在〉ではいわば時間が溶解して線形を失っているように思えるのです。』 大学2年生だった2017年の自分が線を引いた箇所と2025年の自分が線を引く箇所の、差と重なりが興味深かった。社会学的な想起概念に引き寄せて考えるのであれば、過去は確固たる線としてではなく漂う点として存在しており、〈今現在〉における出来事の解釈を要請されるたびに、その都度都度のドゥルーズ的なアレンジメントに応じて再凝固するのではないか。だとすると、過去概念の線形性は母集団における回帰線ではなく、その都度切り出された標本における回帰線のようなものと理解できるし、個人的にはそう理解したい。未来概念についても同様のアプローチで整理したい。
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抽象的なのと物理の用語も多くて難しかったが、意外と楽しく読めた。普段の生活では全く考えないような哲学的な思考がたくさんあり、思考の森を探索するようなそんな感覚を味わえた。 せっかく本を読んだのだから展覧会の方も行きたい。
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