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アフターダーク 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 「新世界へ向かう村上小説」。英訳版が出版されるなど、海外でも人気の作品。真夜中の街に留まる少女・浅井マリと、静かに眠り続ける浅井エリ。この二人の少女を中心に物語は進められてゆく。読み進むうちに、散りばめられた話が徐々につながっていきます。「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」などに続く長編作。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
| 発売年月日 | 2006/09/14 |
| JAN | 9784062755191 |

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商品レビュー
3.4
788件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
深夜から朝までを一連の時間軸で視点が切り替わりながら展開される。「私たち」という三人称的だが、自意識を持つ視点が登場する。 朝を迎えた街を俯瞰し中がら、「一人一人違った顔を持つ人間であると同時に、集合体の名もなき部分だ。ひとつの総体であるのと同時に、ただの部品だ。彼らはそのような荷犠牲を巧妙に、便宜的に使い分けながら、的確にすばやく朝の儀式をこなしていく。」と語られているのが印象的。個人的だった夜の時間から儀礼的で社会的に昼の時間への移り変わりが描写されているのだと思った。 また、「マリは闇の長い時刻をくぐり抜け、そこで出会った夜の人々と多くの言葉を交わし、今ようやく自分の場所に戻ってきたのだ。彼女を脅かすものは、少なくとも今のところ、周りには存在しない。彼女は19歳で、屋根と壁によって守られている。」とあるように、夜はシステムが弱まる分、危うい存在としても描写されてきた。19歳の少女は本来昼の世界に存在し、守られるべき存在なのだ。 エリは他人に求められた自分を演じる人生に疲れてしまった。それでより個人的な夜の世界に引きこもった。マリは夜の世界の人々と関わることでエリの悩みに近づいていき、エリについて理解しようとしたところで物語が終わる。マリはきっとエリに追いついてエリを昼の世界に連れ戻すことだろう。そして、その時にはエリにとっても昼の世界はマリによって護られたものになっているだろう。再三「逃げられない」というセリフが繰り返されてきたように、エリも逃げ続けることはできないように思える。
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う~む 面白かった! 一夜だけの内容だけども 視点を変えることによっていろいろな夜があり それが何らかの形で交差している。 自己だけでは捉えられないものが。 何となくもやの残る感じだけれども きらいじゃないです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
夜における時間感覚や人間の表裏の存在を一冊にまとめている作品だと感じた。 伝えたいことを一人の人物が語るのではなく、メタファーを混ぜつつ複数人の言葉や行動で読み手に語りかけてくる作品構造は村上春樹らしい作品であったと感じた。 想像の余地が大きく残されており、お姉さんがどうして長い眠りについているのかを妹と周りの関係や客観的視点から読み取っていく工程がこの本の主な軸となっており、おもしろい。夜の不気味さを感じながらゆっくり読んでいくことで、社会にある光と闇を感じながら読むことができ、是非とも1日が終わりかける夜の時間から読み始めることをおすすめしたい。
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