

商品詳細
内容紹介 | 「新世界へ向かう村上小説」。英訳版が出版されるなど、海外でも人気の作品。真夜中の街に留まる少女・浅井マリと、静かに眠り続ける浅井エリ。この二人の少女を中心に物語は進められてゆく。読み進むうちに、散りばめられた話が徐々につながっていきます。「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」などに続く長編作。 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2006/09/14 |
JAN | 9784062755191 |
- 書籍
- 文庫
アフターダーク
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
アフターダーク
¥737
在庫なし
商品レビュー
3.4
734件のお客様レビュー
深夜12時の直前から、物語は始まる。それは、章立てと共に時計のイラストで示され、小説一冊は、タイトル通りのアフターダーク、夜明けまでの時間の流れの中で生まれたものだ。その反転した半日に凝縮された濃密なストーリーテラー。まるでシネマを見るように、小説の中で読者の視点を誘導していく。...
深夜12時の直前から、物語は始まる。それは、章立てと共に時計のイラストで示され、小説一冊は、タイトル通りのアフターダーク、夜明けまでの時間の流れの中で生まれたものだ。その反転した半日に凝縮された濃密なストーリーテラー。まるでシネマを見るように、小説の中で読者の視点を誘導していく。読者は緩やかに物語と融合するのではなく、客席から物語を観る。新感覚だ。 新感覚といっても、そこそこ昔の小説。携帯電話は登場するが、スマホまでいかない。そんな世の中のタイミング。一度読んだが、ぼんやりしていたので、再び楽しめる(忘却は時に、お得な機能なのだ)。 例によって、二度読んでも、この話が何のメタファーかは分からない。今回はそれを考えてみようとも思わない。ただ物語を抽象化した場所に、その時々の自分のコンディションがぴたっと嵌るなら、それが自分にとってのメタファーという事で良いのだろう。 例えば、凝縮された夜。それぞれに奇妙な、それぞれに意味のある繋がりがあって、通常それは眠りと共にある程度リセットされるものだが、深夜にはそうさせない永遠への予感みたいなものがある。学生時代には、全く時間感覚の異なる意味のある一日があって、それは、まさに人格形成という点では、確かに永遠に繋がっている。我々はアフターダークの積み重ねで、眠らない物語を紡いでいるのかも知れない。
Posted by
映画のような大胆な視点をカメラのように動かしていくカット 本人の意欲的な試みが垣間見える本作である。 人間関係を非常に上手に扱い、縦と横に人を用いた構図を広げる。 男の子と父親の話はすごい面白い。 誰もが誰かの被害者であり、加害者である側面を持っているかもしれないという恐怖は...
映画のような大胆な視点をカメラのように動かしていくカット 本人の意欲的な試みが垣間見える本作である。 人間関係を非常に上手に扱い、縦と横に人を用いた構図を広げる。 男の子と父親の話はすごい面白い。 誰もが誰かの被害者であり、加害者である側面を持っているかもしれないという恐怖はとても興味深い。 姉妹という関係を描く本作 いつかまたその時が来たら読み直したい
Posted by
旅行に行く時の空港での待ち時間で読むために購入。 特に村上春樹が好きでとかいうわけではなく、本屋で何となく表紙に惹かれて選んだ一冊です。 買ってからブクログの評価を読んで好き嫌いが分かれるのかな?と思いながら読み始めました。 結論から言うと私にはとっても合ってる本でした。 割と淡...
旅行に行く時の空港での待ち時間で読むために購入。 特に村上春樹が好きでとかいうわけではなく、本屋で何となく表紙に惹かれて選んだ一冊です。 買ってからブクログの評価を読んで好き嫌いが分かれるのかな?と思いながら読み始めました。 結論から言うと私にはとっても合ってる本でした。 割と淡々と流れる物語や、特に結末がはっきりしていない物語が好きだからかもしれないですが、、久しぶりに本を夢中になって読んだなと。 こういう思いがけない出会いがあるから、どんなに忙しくてもやっぱり読書はやめられないなと
Posted by