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毒杯の囀り 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社/東京創元社 |
発売年月日 | 2006/09/30 |
JAN | 9784488219024 |
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毒杯の囀り
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商品レビュー
3.4
10件のお客様レビュー
中世の検屍官のミステリなんだけど、情景描写に気を取られてなかなか。 読み終わってすっきりおもしろかったー!って本ではないけれど、世界観はクセになりそう。 唐突に「下手人」だったかな?江戸時代小説風の語句が飛び出してクスッとしたり。
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14世紀ロンドン、酒飲みで国王勅任の検死官とその書記を務める托鉢修道士が、貿易商とその後に続く不審な死を捜査する。 正直で憎めない巨体の検死官と、論理的に推理する修道士のコンビが面白い。 死と隣り合わせの庶民、贅沢に暮らす高官や貴族達。読みやすいのに、しっかりミステリーで楽しめ...
14世紀ロンドン、酒飲みで国王勅任の検死官とその書記を務める托鉢修道士が、貿易商とその後に続く不審な死を捜査する。 正直で憎めない巨体の検死官と、論理的に推理する修道士のコンビが面白い。 死と隣り合わせの庶民、贅沢に暮らす高官や貴族達。読みやすいのに、しっかりミステリーで楽しめました。
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1377年、イングランドはロンドン。 エドワード3世が崩御し、幼い孫のリチャード2世が即位。叔父のジョン・オブ・ゴーントが摂政として実権を握っていた、政情不安の時分。 摂政とも親しい貿易商スプリンガル卿が殺された。下手人と思われる執事は自殺を遂げている。スプリンガル卿の部屋へ続く...
1377年、イングランドはロンドン。 エドワード3世が崩御し、幼い孫のリチャード2世が即位。叔父のジョン・オブ・ゴーントが摂政として実権を握っていた、政情不安の時分。 摂政とも親しい貿易商スプリンガル卿が殺された。下手人と思われる執事は自殺を遂げている。スプリンガル卿の部屋へ続く廊下は人が歩くと「歌う」と言われる「小夜鳴鳥の廊下(ナイチンゲール・ギャラリー)」。この廊下を通ったのは執事だけ。 だが、犯人は自殺したはずなのに更に死者が…。 事件を追うのは国王勅認検死官ジョン・クランストン卿。そして、彼の書記を務めるドミニコ会修道士アセルスタン。 しかし、コンビを組み始めたばかりの二人はぎくしゃくしていて…。 大食らいの酒呑みで毒舌、大声で喚き散らすジョン卿に、真面目で温和なアセルスタンは我慢ならない。 だが、二人とも実は暗い過去に苦しめられていた。 アセルスタンは償いきれない重い罪。 ジョン卿は癒しきれない大きな哀しみ。 その過去を打ち明けることで二人に絆が芽生え、捜査は一気に展開していく。 ジョン卿は愛妻モードの励ましを胸に猛然と犯人を追い、アセルスタンは教会区の未亡人ベネディクタへのほのかな想いを秘めながら推理を巡らせる。 中世イングランドの生活感が生き生きと活写されたとても興味深い作品。 登場する人物も皆一癖も二癖もある人物ばかり。 大食漢で口が悪いけれど憎めない検死官ジョン卿と、真面目でスマートだけど禁じられた恋心に悶々と悩むアセルスタン修道士のデコボココンビがいい味を出しています。 トリックについては本格ミステリがお好きな方には物足りないかも。星4つはそれが理由ですが、私個人は大満足な作品です。 むしろこの作品は、中世ならではの事件背景などを楽しむのが一番だと思います。
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