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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫
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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫

パトリシア・ハイスミス(著者), 小倉多加志(訳者)

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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫

定価 ¥1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/早川書房
発売年月日 2005/12/15
JAN 9784151759512

11の物語

¥1,210

商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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2010/05/28

映画化された「リプリ…

映画化された「リプリー」で有名な著者の短編集。冒頭のかたつむり観察者のイメージが強烈だった。

文庫OFF

2026/06/25

かたつむりにまつわる2編は少し異色なような気もするが、多くは自分でも自覚しない人生の空虚さのようなものを何かに仮託して描く短編となっている。その結果として重大な事件が起きたりまた起きなかったりするのだが、結末の見事さや筋の運びといった要素には重きを置いていないので、一つ一つ異なる...

かたつむりにまつわる2編は少し異色なような気もするが、多くは自分でも自覚しない人生の空虚さのようなものを何かに仮託して描く短編となっている。その結果として重大な事件が起きたりまた起きなかったりするのだが、結末の見事さや筋の運びといった要素には重きを置いていないので、一つ一つ異なる後味が残る。『もう一つの橋』など、短編を成り立たせるのに十分な事件がいくつも起きるのだが、短いページの中でそれらの事件が背景となり、最後に印象に残るのは主人公の満たされない人生の空虚さであったりする。恐ろしくテクニカルであり、こんな小説があるのか、と驚いてしまう。

Posted by ブクログ

2026/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集でありながら、一冊を通して感じたのは 「人間はこんなにも不気味で、身勝手で、狂気を秘めているのか」ということだった。 殺人や犯罪そのものよりも、日常に潜む執着や妄想、嫉妬、意地悪、孤独が静かに描かれており、その積み重ねが読者にじわじわと不快感を与える。 どの作品にも派手などんでん返しは少なく、読後に残るのは爽快感ではなく「嫌なものを見てしまった」という感覚だった。 特に印象に残ったのは『アフトン夫人の優雅な生活』で、最後に真実が明かされた瞬間は背筋が寒くなった。一方、『ヒロイン』は恐怖こそ強かったものの、タイトルの意味が最後まで掴めず戸惑いも残った。 『かたつむりの観察者』『クレイヴァリング教授の新発見』では異様な執着が描かれ、『すっぽん』では虐待への報復、『恋盗人』では罪、『愛の叫び』では幼稚な意地の張り合いと、それぞれ題材は異なるものの、描かれるのは常に人間の暗い感情だった。 総じて、「人間心理を描く巧さ」は十分に伝わった。しかし、読み進める手が止まらなくなるような面白さとは違い、終始重苦しい空気が続くため、自分には少し合わなかった。 “傑作なのは理解できる。でも好きかと言われると違う。” そんな一冊だった。 人間の狂気や執着を描くのは圧倒的に上手い。 でも、自分は『続きが気になってページをめくる本』の方が好きなのだと、改めて実感。

Posted by ブクログ

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