11の物語 の商品レビュー
映画化された「リプリ…
映画化された「リプリー」で有名な著者の短編集。冒頭のかたつむり観察者のイメージが強烈だった。
文庫OFF
初のパトリシア・ハイスミス作品。短編集で、その大半が結構怖くて、気持ち悪い系。怖いもの見たさで読み進めてしまう感じ。怖い中にも、辛い、せつない気持ちが織り交ぜられているものもあり、読みごたえがあった。
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映画「PERFECT DAYS」を観て、興味が出て読んでみた。 11の短編が入っている。 どれも不思議で、怖くて、気持ち悪い話。 半分ほど読んだ。「かたつむり観察者」がおもしろかったかな。
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変な言い方かもしれないが、上品でしっかりしたクラシックなホラーで心地いい。ちょっと長いが星新一みもある。短いスティーブン・キングみもある。
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ハイスミスの短編は、タイプの異なる独特な世界観がコンパクトに詰まっていて、とても面白かった。 ハイスミスの魅力は何と言っても心理描写。 主人公の頭の中を覗くように「なぜそんなことをしてしまうのか」が見えてきて、人間の本質が浮き彫りになる。 最初は「この人ヤバい」と思っても、だ...
ハイスミスの短編は、タイプの異なる独特な世界観がコンパクトに詰まっていて、とても面白かった。 ハイスミスの魅力は何と言っても心理描写。 主人公の頭の中を覗くように「なぜそんなことをしてしまうのか」が見えてきて、人間の本質が浮き彫りになる。 最初は「この人ヤバい」と思っても、だんだん「でもそうなる気持ちも…」と共感してしまうこともあって、善と悪の境目がグラグラしてきてクセになってくる。 私は頭の中で、不安や心配なことを自問自答して脳内反省会をしてしまう癖があるので、登場人物たちの不安や、それを必死に落ち着かせようとする姿に共感してしまった。 これで自分が読むハイスミス作品は4冊目。『太陽がいっぱい』のリプリーのことをなぜ嫌いになれないのか…その理由が少しずつわかってきた気がする。 『かたつむり観察者』★3 カタツムリを愛して飼育した結果、ものすごい数に増殖してしまい… 『恋盗人』★3 隣人のポストから手紙を盗み読みし、隣人になりすまして勝手に…リプリーっぽい。 『すっぽん』★5 毒親が料理用に生きたすっぽんを買ってくると、11歳の息子はすっぽんを可哀想に思い、殺さないで欲しいと母に頼むが…。 読後に善悪を考えてしまう作品で、いちばん印象に残った。 『モビール艦隊が入港したとき』 ★3 暴力的な夫を殺害した主婦が、逃亡先で不幸な人生を振り返る。彼女の行く末は… 『クレイヴァリング教授の新発見』★4 無人島で肉食の〇〇かたつむりに襲われる。 カタツムリ版ジュラシックワールド。 カタツムリが2作品も入ってるなんて。ハイスミスのカタツムリ愛が興味深い。 『愛の叫び』 ★5 孤独な老婦人二人。お互いを必要としながら暮らしているのに、相手が嫌がることをして悲しむ姿を見て喜ぶという、奇妙なハイスミスっぽい世界観。 『アフトン夫人の優雅な生活』 ★5 過激な運動に取り憑かれた夫を心配し、精神分析医に相談するアフトン夫人。医師が夫に会いに行くと、思いがけない展開に… 『ヒロイン』★5 念願の保母の仕事に就けたルシール。 2人の子どもたちをあらゆる危険から命がけで守りたい。どうすればこの想いを雇い主の奥様に理解してもらえるか、ルシールは考えた… 『もうひとつの橋』 ★3 妻と息子を亡くした男が、不幸な家族や、貧しい少年に親切を尽くすが… 『野蛮人たち』 ★3 ご近所騒音トラブルは、国境も時代も超えて存在する。 『からっぽの巣箱』 ★4 謎の生命体「ユーマ」を目撃したことをきっかけに、主人公は過去の罪悪感と向き合うことになる。
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「もうひとつの橋」がよかったかな……。個人的には好きなのはあの2人のお婆ちゃんたち。次のチャンスを虎視眈々と狙う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヴィム・ヴェンダース監督「PERFECT DAYS」(パーフェクトデイズ)にて、平山(役所広司)の妹の娘ニコ(中野有紗)が、平山の部屋の文庫本を読んで、 「おじさん、わたし、この『すっぽん』って話好きかも。ヴィクターって男の子の気持ちがわかるっていう意味」 母が迎えに来たとき、 「おじさん、ねえ、おじさん。わたし、ヴィクターみたいになっちゃうかもよ」 という場面が強烈だったので、積読を崩してみた。 勝手に初読のつもりでいたが、実は「厭な物語」(文春文庫)で「すっぽん」のみ既読だった。 再読してみて、確かにこの作品への言及は大きい要素だなと思った。 また、他の短編も読んでよかった。 作者が同性愛者で、雌雄同体のかたつむりへの興味が云々ということは知っていたが、「かたつむり観察者」、「「クレイヴァリング教授の新発見」が強烈に恐ろしい話で、むしろ笑ってしまった。 また、「恋盗人」、「ヒロイン」、「からっぽの巣箱」のような主観の歪みというか偏りがポイントになる話も多く、好みだった。 奇妙な話という点で藤野可織とか、謎動物が象徴になるという点で小山田浩子とか(特に「からっぽの巣箱」)を連想した。 ◇序――グレアム・グリーン ■「かたつむり観察者」‘The Snail-Watcher’ ■「恋盗人」‘The Birds Poised to Fly’ ■「すっぽん」‘The Terrapin’ ■「モビールに艦隊が入港したとき」‘When the Fleet Was in at Mobile’ ■「クレイヴァリング教授の新発見」‘The Quest for Blank Claveringi’ ■「愛の叫び」‘The Cries of Love’ ■「アフトン夫人の優雅な生活」‘Mrs. Afton, Among thy Green Braes’ ■「ヒロイン」‘The Heroine’ ■「もうひとつの橋」‘Another Bridge to Cross’ ■「野蛮人たち」‘The Barbarians’ ■「からっぽの巣箱」‘The Empty Birdhouse’ ◇解説 関口苑生
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11の物語からなる短編集。 映画「PERFECT DAYS」に出てきたことをきっかけに本書に興味を持ち、読んだ。 11ものストーリがあるので、好みのものとそうでないものがあるから、星を付けるのはなかなか難しい。 一番良かったのは、最初の「かたつむり観察者」。何とも言えないおどろお...
11の物語からなる短編集。 映画「PERFECT DAYS」に出てきたことをきっかけに本書に興味を持ち、読んだ。 11ものストーリがあるので、好みのものとそうでないものがあるから、星を付けるのはなかなか難しい。 一番良かったのは、最初の「かたつむり観察者」。何とも言えないおどろおどろしさに、読んでいる最中にゾクゾクし、読み終わってからもジワジワと脳裏に残った。 全体を通して不穏な空気がそこはかとなく感じられるのは彼女の技量であり、らしさなのであろう。
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「太陽がいっぱい」で有名なハイスミス。といってその作品は読んだことがないし、映画もまた観たことがない。なんとなく手に取った本作ですが、意外や意外楽しめました。 とにかく・・・かたつむり!!気持ち悪くって忘れることができないほどのインパクト・・・
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かたつむりがとにかくきもい。すごい。 翻訳者の方の功績ももちろんあるだろうが、不快と恐怖と細かな違和感みたいな感情を表現するのがうますぎる。 めちゃくちゃよかった。
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